【WRESTLE-1】<KAIインタビュー>「俺が武藤さんに勝って、ピンフォールを獲って、手術に送り出したい」師であり憧れの存在に最大限のエールを!

武藤敬司“ラストムーンサルト”に教え子たちが集結!

「俺が武藤さんに勝って、ピンフォールを獲って、手術に送り出したい」師であり憧れの存在に最大限のエールを!

KAIインタビュー(フリー)

武藤敬司“ラストムーンサルト”に教え子たちが集結!「俺が武藤さんに勝って、ピンフォールを獲って、手術に送り出したい」師であり憧れの存在に最大限のエールを!KAIインタビュー(フリー)

3月14日(水)に開催される後楽園ホール大会。

武藤敬司が人工関節を入れる手術をする前の最後の試合を行なう。そこに集うのはかつて武藤の元で薫陶を受けてきた教え子たち。

一昨年までWRESTLE-1に所属していたKAIもその一人だ。

W-1時代には武藤からW-1チャンピオンシップを奪った実績を持つKAIだが、久々の師匠との対戦にどのような思いを抱いているのか?

話を聞いてみた。

 

 

──まず久々にW-1に参戦するということになったんですが、どのようなお気持ちですか?

 

KAI まあW-1に参戦するというのも感慨深いものがありますけど、今回はやっぱり武藤さんのためにという意味合いが強いですよね。自分にとっては武藤敬司のためにというのが参戦を決めた一番の理由ですからね。

 

──武藤選手が3月末に人工関節の手術をすることになりまして、その手術前の最後の試合となるんですが、このことを最初に聞いた時はどのように思われましたか?

 

KAI 正直、びっくりしましたね。最初は本人からじゃないところからその情報が耳に入ってきて、本当なのかなって思ったんですけど。

 

──人工関節を入れる決断をしたというのはにわかには信じがたい情報ですよね。

 

KAI でも、自分がW-1を辞めてからも、違う団体で会ったりするんですよ。その時に実際に武藤さんの姿を見ていてヒザは相当悪いんだな、キツイんだなとは思っていました。ただ、人工関節を入れる手術って、簡単に決断できることではないですからね。

 

──その後どうなってしまうのか、ちょっと想像がつきづらいですよね。

 

KAI いや、ベイダーさんがしていたというのは聞いていたし、武藤さんも「したほうがいい」と言われていたみたいなんで、聞いたことがないような話ではなかったんですけどね。それでもっていうのはありましたけど。

 

──今、KAI選手は全日本プロレスを主戦場にされていますけど、武藤選手も昨年から2回上がっているじゃないですか? 昔を知っているKAI選手にしてみれば、現在の姿を見ていると、そのつらさや症状のひどさもわかりますよね。

 

KAI そうですね。昔から、普段の私生活もつらそうだったし、そのひどさもわかるんですけど、リングに上がればそれが「ウソじゃないか?」っていうぐらい動けていたという印象があったんですよ。ただ、昨年から今年に入ってのリング上の様子を見ていると、「あれ?」と思ったのが正直な感想ですね。元々悪いんでしょうけど、今は相当悪いだろうなって思いましたね。

 

──むしろ普段の生活を見ていると、よくリングでプロレスやっているなって思うぐらいの歩き方をしていますもんね。

 

KAI そうなんですよ。

 

──そして今回、こういう形で武藤選手から声がかかったわけですけど、率直にどのようなお気持ちですか?

 

KAI ご本人も言ってますけど、またリングに帰ってくるための手術をするわけですからね。そのために自分は生意気かもしれないですけど、エールを送りたいなと。そういう意味で3月14日はリングに上がらせてもらおうと思っています。

 

──大手術に臨む前のエールを送りたいと。改めてKAI選手にとって武藤敬司とはどのような存在ですか?

 

KAI これはずっと変わりませんね。自分が憧れた人であり、師匠なんですよ。武藤敬司がいなければ今のKAIというレスラーが存在しないのは間違いない事実ですからね。自分は武藤塾で武藤さんに拾ってもらったようなもんですからね。

 

──武藤塾の中で行なわれていた公開オーディションに受かって、KAI選手は全日本に入団したんですよね。しかも、その第1回目ですもんね。

 

KAI 武藤塾以前のオーディションで受かった河野さんとかもいましたけど、公開オーディションとなってからは俺らが初めてだったんで、あのオーディションで拾ってもらえなかったら今のKAIはないですよ。しかも、なんと言っても、俺が初めてプロレスを生で見た大会のメインイベントで闘っていた人ですから。

 

──一番最初に憧れた存在であり、師匠であることはW-1を離れてからも変わりないということですね。

 

KAI それは変わらないですね。武藤さんも以前と変わらず接してくれますし、こっちも何か仲違いして、ケンカわかれしたという気もないので。こっちが勝手に思っているだけかな?(笑)。

 

──でも武藤選手も団体を辞めて独立した経験がありますし、そこもある意味武藤イズムだから理解してくれてるんじゃないですか?

 

KAI ハハハハハ!

 

──そして今回の試合では武藤全日本時代の仲間が集まるわけですけど、今はなかなかリング上で会う機会のない選手も多いですよね。

 

KAI だから、ある意味、凄く新鮮ですよね。懐かしいメンバーなんですけど、とても新鮮に感じます。そういう部分で今回の試合は凄く楽しみですね。

 

──しかも、昔タッグを組んでいた大和選手も今回の試合で復帰しますし。

 

KAI そういう巡り合わせの時に呼んでもらえたことはありがたいことだと思っていますね。

 

──KAI選手は河野選手、大和選手、中之上選手と組んで、武藤選手&SUSHI選手&宮本選手&浜選手と対戦することになりました。武藤選手とは対戦するという形になったわけですけど、どのようなお気持ちですか?

 

KAI もちろん味わいにいきますよ。もしかしたら、進化する前の武藤敬司を味わうのは今しかないじゃないですか?

 

──進化する?

 

KAI なんか仮面ライダーに生まれ変わるとか言ってたじゃないですか?

 

──今回の手術はある意味改造手術だから、子供の頃に憧れた仮面ライダーになれるとか言ってましたね。

 

KAI だから、その前の最後の武藤さんですからね。じっくりと味わいたいですね。

 

──でも、武藤選手にシングルで勝った人とかベルトを獲った人って限られているじゃないですか? ましてやこのKAI選手の世代では誰もいないですからね。

 

KAI そんなこともありましたね(笑)。頭を打ちすぎて、すっかり忘れてましたよ。まあ過去は過去じゃないですか? 俺は全然なんとも思ってないというか、「俺は武藤敬司に勝ったんだ!」なんて思って生きてないですからね。むしろ勝ったとは思ってないんで。まだまだ武藤敬司の存在に勝てたわけじゃないし。

 

──改めて存在の大きさを知ったということですか?

 

KAI まあ、師匠は師匠ですからね。大きな存在ですよ。

 

──なるほど。あと、武藤選手の代名詞とも言えるムーンサルトプレスは人工関節を入れたらもうできないということで、今回の試合を最後に封印するということです。これについてはどのように思われますか?

 

KAI これはしょうがないですよね。人工関節にして壊れちゃったら元も子もないですからね。でも、自分が最初に見たメインの試合は、武藤敬司がドン・フライにムーンサルトからの腕ひしぎで勝った試合なんですよ。それは今でも目に焼き付いていますから。

 

──1999年4月10日の新日本プロレス東京ドーム大会ですよね。

 

KAI 思い出の技だし、俺の中ではある意味、ムーンサルト=武藤敬司なんですよ。そういう部分では寂しさはありますけどね。ただ、それほどプロレスにヒザを捧げたのはカッコいいなと思いますね。

 

──わかりました。では、今回の試合の中でどういうKAIを武藤選手やファンの方に見せたいですか?

 

KAI いや、俺にできる限りの最大限のエールで、武藤さんを手術へ送り出します。俺が武藤さんに勝って、ピンフォールを獲って、送り出したいですね。

 

──心置きなく手術に行けるように。最後に武藤選手に何かメッセージはありますか?

 

KAI お見舞いに行きます(笑)。

 

──ありがとうございました。当日楽しみにしています!

 

 

ー 大会詳細 ー

 

【大会名】

「WRESTLE-1 TOUR 2018 TRANS MAGIC」3.14東京・後楽園ホール大会

 

【日時】

2018年3月14日(水)19時開始/18時開場

 

【場所】

東京・後楽園ホール

 

【対戦カード】

▼第0試合 シングルマッチ 15分1本勝負

頓所隼(Pro-Wrestling ACE) vs 馬場拓海(Pro-Wrestling ACE)

 

▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負

立花誠吾 vs 三富政行

 

▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負

佐藤嗣崇&近野剣心(ダブプロレス) vs 児玉裕輔&ドランク・アンディ

 

▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負

稲葉大樹&吉岡世起&黒潮“イケメン”二郎 vs カズ・ハヤシ&近藤修司&土方隆司

 

▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負

木村花&安納サオリ(Actwres girl’Z) vs 万喜なつみ(Actwres girl’Z)&関口翔(Actwres girl’Z)

 

▼第5試合 UWA世界6人タッグ選手権試合 60分1本勝負

【第61代王者組】土肥孝司&熊ゴロー&伊藤貴則 vs 【挑戦者組】NOSAWA論外&MAZADA&FUJITA

※第61代王者組、土肥孝司&熊ゴロー&伊藤貴則、5度目の防衛戦。

 

ー 休憩 ー

 

▼第6試合 『WRESTLE-1 CRUISER FES 2018』トーナメント決勝 時間無制限1本勝負

アンディ・ウー vs アレハンドロ

 

▼第7試合 スペシャル8人タッグマッチ 60分1本勝負

武藤敬司&浜亮太(大日本プロレス)&SUSHI&宮本和志(和志組) vs 河野真幸&大和ヒロシ&中之上靖文(大日本プロレス)&KAI

 

▼メインイベント WRESTLE-1チャンピオンシップ 60分1本勝負

【第11代王者】芦野祥太郎 vs 【挑戦者】征矢学

※第11代王者・芦野祥太郎、8度目の防衛戦。

 

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