【スターダム】<渡辺桃インタビュー①>『5★STAR GP 2018』真っ只中の心境、自身の変化、“次世代エース”としての覚悟を語る!

【ワンダー・オブ・スターダム王座戴冠後について】

–イオ選手からベルトを取って、心境の変化はありましたか?

渡辺:団体のベルトということで、本当に責任感を感じていました。しかもイオさんから勝ち取ったという、とても大事なベルトなので。

–イオ選手に勝ったときは鳥肌が立ちました。

渡辺:その場では本当に嬉しくて。でも後から考えたら、責任感ヤバいぞって(笑)。

–日本人女子プロレスで最高の選手から勝ち取ったわけですもんね。これは責任重大だぞって思いますよね。前から責任は感じるタイプでした?

渡辺:ベルトを持ってからは感じるようになりました。王者としての責任とかプレッシャーとか・・・。チャンピオンって相手選手の技を受けてなんぼだと思っているので、そのうえで勝つのがチャンピオンだと思ってるんですよね。なので、ベルト戦の前とかは本当に緊張してます。ファンの方の見る目も全然違ってきたので、そのへんで結構プレッシャーを感じますね。

–メインも張るようになりましたが、メインも緊張しますか?

渡辺:緊張します、本当に。今年の1月に初めてメインをさせていただいたのですが、そのときはヤバかったですね。何回やっても慣れませんね。

–誰でも始めはそうですよね。

渡辺:みなさん経験されていることなので、一歩ずつクリアしていきたいです。

–ご自身では、プロレスに対する熱量とか、ここは他の人と違うぞというところはどこだと感じてますか?

渡辺:若いうちからやっているというのもあるんですけど、スターダムの未来を背負わないといけないという責任感は誰よりも持っていると思っています。

–かっこいいですね、桃選手が次世代として引っ張っていく姿をファンの方は楽しみにしていますよね。

渡辺:周りの人からはそう見られているかもしれませんね。その期待に応えたいです!

–試合終わってからファンの方から声をかけられることも多いと思いますが、どんなことを言われたりしますか?

渡辺:「リング上だとすごく恐い」って言われます。先日の試合でも、「リング上だとすごく恐いけど、売店だとすごく優しい」って(笑)。

–二面性も魅力かもしれませんね。リングに上がるとスイッチが入るという感じですか?

渡辺:全然違うモードにはなっちゃいますね、自分の中で。そんなに自分で意識してるわけじゃないんですけどね。戦うときは入場のときから普段の自分とは気持ちを入れ替えてますね。
なので試合直前とかは全然笑ってないと思います。入場時も笑ったりしてません。「Queens Quest」に入ってからですかね、ヘラヘラしないでキリッとした感じを出してますね。

–その時々で試合への臨み方も違うんでしょうね。今は気迫全開で挑まれているのを強く感じます。

渡辺:どの試合も全力でと思ってます。

–試合の翌日とかは辛いんじゃないですか?

渡辺:昨日も試合だったんですけど、やっぱりきついですね。電車乗っててしんどいなって。眠かったです。

–朝は弱いんですか?

渡辺:弱いです(笑)。学校行ってるときも朝弱くて。試合の翌日とかは、遅刻しちゃったりして。

–学生時代はプロレスラーということで、周りの友人とかは何て言ってましたか?

渡辺:普段は全然試合やっているように見えないらしくて、本当にプロレスラーなのか疑われてました(笑)。

–たしかに、かわいくておっとりした感じがするので、プロレスラーって言われるとびっくりするかもしれませんね。友人が試合を観に来てくれたりとかありましたか?

渡辺:何回かあります。中学生のとき始めてプロレスを観に来てくれた子はみんな泣いてましたね。すごい声援を送ってくれていたみたいなんですけど、わたしがやられていたので。
試合後みんな泣いててびっくりしました。

–そのやられていた選手が、今やイオ選手からベルトを取って、スターダムの次代の継承者となったことについてはいかがですか?

渡辺:相当大きいものを背負っている感じはしますね。イオさんから勝ったというのが一番大きいので。

–桃選手ご自身の性格はどんな感じなんですか?

渡辺:マイペースとはよく言われます。どうだろう、真面目だとは思うんですけどね。

–そうなんですね、では悪いところは?

渡辺:うーん、マイペースすぎるところですかね?試合前の準備でコメントを取らなくてはいけないんですけど、準備が遅すぎてタッグパートナーに怒られたことはあります(笑)。
自分の準備がめっちゃ遅くて(笑)。

 

【WWEでチャレンジするカイリ・セイン選手や紫雷イオ選手について】

–スターダムの先輩でもある、カイリ選手についてはいかがですか?先日大阪公演で来日されてましたが。

渡辺:そうですね、そのときにお会いしたんですよね。8日に新木場に来てくださったので、持っているベルトを見せていただきました。
自分もベルト姿を見ていただいて、チャンピオンとしてのアドバイスとかを教えていただきました。

–ちなみに言える範囲でお聞きしてもいいですか?

渡辺:さっきも言いましたが、チャンピオンとして相手の技を全力で受けることが大事だよと教えていただきました。あと入場のとき笑ったほうがいんじゃないって(笑)。

–とても可愛いらしいので入場のときに笑ってたほうがファンは嬉しいと思います。でもゴングが鳴ったら表情が変わるみたいな。でも気迫が籠ってる顔も素敵なので難しいですよね。

渡辺:ありがとうございます。本当にカイリさんと久しぶりにお会いできて嬉しかったです。ベルトの姿も見せることができたので。

–カイリ選手、喜んでましたか?

渡辺:喜んでました。おめでとうって言ってくれて、すごくうれしかったです。

–先ほどから何度も話をしていただきましたが、イオ選手についてはいかがですか?

渡辺:イオさんは、本当に尊敬できるというか、人生の中で出会った人で一番完璧な人だなって思ってます。なにもかもがすごくて、本当に尊敬する先輩なので。
ずっとスターダムにいるのはもったいなって思ってました(笑)。

–ロッシーさん怒っちゃいますよ(笑)。

渡辺:(笑)。なんていうか、スターダムの枠に留まらず、世界の人に見てもらいたいなって。

–女子力とかも完璧でしたか?

渡辺:完璧でしたね。持ち物とかも女子力高くて。本当にプロとしての意識が高かったです。

–そのへんはすごく刺激を受けた感じでしょうか?

渡辺:はい、そう思います。ガウンとかもかっこよかったので、ベルトを取ったからにはわたしも作らなきゃと。入場時のアピールとかもイオさんを意識しちゃったりはしてますね。

–桃選手はまだまだ変化しそうですね。ファンの方もそれを楽しみに待ってると思います。

渡辺:そうですね、ちょっと考えてみます。今は何でもチャレンジしたい気持ちです!

 

⇒次ページへ続く(次世代のエース候補、自身のライバル)

 

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