【プロレスのある風景 Vol.32|榎本タイキ】

始まりとお別れと 18歳を迎えたZERO1の初春

3.3 ZERO1後楽園ホール・18周年記念大会。この日は2つのドラマがありました。1つはフリーランスとして多くの団体で素晴らしい活躍をされていた火野裕士選手が入団。

日頃から自身のツイッターで子どもへの愛情や頻発する児童虐待などの事件に憤りや悲しみを訴えていた火野選手。ZERO1が掲げる「いじめ撲滅」などの姿勢に共感しての入団。

その表明に後楽園ホールは大歓迎の歓声が上がりました。「子どもは未来」と語った火野選手のマイクは本当に震えるほど感動的でした。

そしてもう1つは小幡優作選手の無期限休業とZERO1退団発表。昨年6月に試合で首の負傷(椎体前方骨折)を負い長期欠場を続けていました。

日常生活に支障がないほど回復されたそうですがプロレスとなるとまだ難しいそうです。本当にこの決断は悩まれたことと思います。

欠場中の間もZERO1会場には来ていて物販ブースにてファンと交流は続けられていました。ただ時折リング上の激闘をじっと見つめる小幡選手の姿を観るたびに「今何を感じているのかな」と憂うこともありました。

小幡選手が戻ったらZERO1は完璧になると思っていただけに残念でなりません。だけど何よりも生活が普通にできるようになったことは本当に良かったと思います。

もしまたプロレスをやることがあるならば必ずZERO1に帰ってくると約束してくれました。今は心身しっかり回復されることを心からお祈りしております。

そしてもし願いが叶うならば、またZERO1のリング上に立つ小幡選手が観たいと思っています。黙々と1人トレーニングをしていたあの不屈の努力が奇跡を起きそうな気もしています。

榎本タイキ

プロレスファン歴30年以上のイラストレーター。愛と感謝を込めてプロレスイラストを描いています。

著書『プロレス語辞典(監修・高木三四郎 誠文堂新光社)』

Facebookページにて『プロレスリング・イラストレーション』更新中!

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