【編集長コラム】「崔領二のランズエンドに注目」

「蹴撃サイボーグ」崔領二率いる「ランズエンド」(2016年3月設立)が着実に地固めを進めている。

「プロレスリング カメラ」と銘打たれた5・15東京・新木場大会。「カメラマンTシャツ」を着用したアマチュアカメラマンが、リングサイドで撮影ができるというファンにしてみれば、たまらないイベントで、人気を集めた。

試合前、選手や観客の邪魔にならないように細かく指導を受けた「カメラマン」たちは、時には選手から「どけ」と言われながらも、シャッターを押し続けた。2回目の試みも成功といえそうだが、崔は「実験でいい。とにかくやってみる。失敗したら立ち止まって、今一度、考えればいい」と、ニッコリ。早くも10・2新木場大会での「カメラマン企画」実施が決まった。

新たな試みに積極的に挑んでいくランズエンド。団体名は崔が留学中に訪れたイギリス南西部の果ての岬「ランズエンド」から命名した。「地の果てからの新たな航海へ」という熱い思いが込められている。

「新たな航海」となる海外遠征にも積極的に取り組んでいる。韓国、香港、台湾、ベトナム、ドイツ、イギリス、アイルランド、スコットランド、ウェールズ、オーストラリアなどを、世界ツアーで訪れた。今秋のイタリア上陸プランも進行中だ。

「現地との交渉、移動手段の確保…文化の違いで正直、大変なことも多い。でも、成功させたときの達成感は大きい」と力説。崔の目はまるで夢見る少年のようにキラキラと輝く。

実は「カメラマン企画」と海外遠征はリンクしている。「カメラマン」たちが撮影した写真は「オンライン写真展」に出品されるなど、SNSなどで世界中に発信される。客席のファンが撮影した写真も「世界に送り出してください」と、崔は呼びかける。

10・2新木場大会では「カメラマン企画」に加えて「韓国との対抗戦」が予定されるなど、海外遠征に加え、常に「世界」を視野に捉えている。「皆さんのおかげで、アイスランドやマルタなど、たくさんの国から話が舞い込んでくる。こちらからも出かけていくし、招聘も考えている」と、崔の夢は一歩また一歩と、確実に現実に近づいていく。

「ランズエンドはフェアな団体。力のある選手が正当に戦えるリング。選手が世界に羽ばたける団体を目指す」と「新たな航海」のゴールを見定めた崔。リング上のファイトは、強烈な蹴りを中心に情け容赦ないが、リングを降りればイギリス仕込みの紳士ぶりで、若手選手を公私に渡って指導。曲者揃いのレスラーをリードし人望も厚い。

崔領二。この男の言動をマークしたほうがいい。

柴田惣一 (プロレスTODAY編集長)

「プロレスTODAY編集長」であり「プロレス解説者」。
〝千のネクタイを持つ男”の異名もあり。
テレビ朝日「ワールドプロレスリング」、サムライTVでプロレス中継の解説。
今日も一緒にプロレスを楽しみましょう!

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