ワールドプロレスリングの名実況でお馴染みの古舘伊知郎さんが新著の会見!僕は舌先の反社、アンドレ・ザ・ジャイアントの写真もでてくる『言葉は凝縮するほど、強くなる ~短く話せる人になる!凝縮ワード~』

22日、東京・八重洲ブックセンターで古舘伊知郎さんの新著『言葉は凝縮するほど、強くなる
~短く話せる人になる!凝縮ワード~』に関する会見が行われた。

『言葉は凝縮するほど、強くなる ~短く話せる人になる!凝縮ワード~』(古舘伊知郎:著)は7月25日に株式会社ワニブックスより発売される。著者は昭和の金曜8時、ワールドプロレスリングの実況でお馴染みの古舘伊知郎さん

会見の概要は下記の通り

ーーどんな内容?
古舘「しゃべりすぎのところがあって絶対時間は1秒だが、昔の100分の1秒とかではなく現在は猛スピードの時代。今の実況アナは昔と状況も変わってる。1970年代からしゃべりだして時代に受け入れられなくなっているんじゃないか。結果として言葉を凝縮しなきゃダメだと。もうすでに長い(笑) 僕は舌先の反社。これを反省して短くしなきゃいけない。うまくすりぬけるために反省した40数年分のもの。自信ある。受け止める側もそれなりの姿勢がないと。」

ーー今までの名実況がこの先は聞けなくなってしまう?
古舘「そんなことはない。1つは長セリフの中から掘り出し物がある。昔はそれを我慢して聞いてくれていたが、今は通用しない。だから凝縮ワードで短いものを使っていくしかない。僕が滅茶苦茶短いセンテンスで若い人がやっていく時代。僕が受けた時もキャッチフレーズは短い。糸を引くような~という表現もそう。実は昔から長いものは受け入れられてなかったのかも。」

ーーこの本を読めば変われる?
古舘「大失敗してきた男がそれをまとめた。麻薬中毒から抜けるならそこから離脱した人の話の方が響く。僕も失敗してきたのでそこからえりすぐってきたもの。レイアウトもみやすいでしょ。写真も工夫している。急にアンドレ・ザ・ジャイアントがでてきたり。コラムは若干文章だが本の中の体系をちょっといれてる。」

ーーどういう人に読んでもらいたい?
古舘「まずは吉本の岡本社長に。どこまでニュートラルにみるかというのはあるが経営者が話すときに企業防衛はあるが、記者はしびれをきらしていたのでは?もっと簡潔に記者が待つ答えをだすべきでは。そういう意味ではある年代をこえると女性は平均すると男性よりおしゃべりだが、脳科学的には違いがある。女性はおしゃべりの気質がある。私の脳は構造的に女性脳。男性も年と共に深くなる。男は車運転すること少なくなったがルームミラーで過去の道をずっとみちゃう。前の道をみなきゃいけないのに65年たつと昔の道をどうしてもみちゃう。これは若い人に部下とかに年長の功でうまくいってきたところもあるが、今は違う。20代30代の部下とどうおりあっていくかがここには書いてある。」

ーー会話をうまく成立させるには本質をつかむ能力がいると思うがどうすればつかめる?
古舘「失敗することが第一。失敗することが何より。本に書いてないこといいます。コミュニケーションが大事。まさつがないほうが楽。だからこそコミュニケーションが大事。コミュニケーションにスキルがついちゃう。才能。失敗しちゃいけない。テクニカルに走りすぎると失敗する。メソッドは大事だがテクニックに走ると嫌味になる。40年以上失敗してきている。うるせーと言われながら。失敗の山の中に都会アーバンマイン。新たなものにどうリサイクルするか、失敗の中に光明はある。べらべらしゃべっちゃったなって1瞬大したことでも給湯室の脇の立ち話の10分でも、波動ってものを感じる。そうすると相手が何を考えているかわかる。憎まれ口を叩こうがその人のことを考えると嬉しい。嬉しいと思った瞬間に脳内に成功パターンとして蓄積できる。ケミカルなものではなく漢方薬かもしれない。急にここにかいてあることを使っても用法容量を守らないとタイミング謝ると間違えるかもしれない。波を感じる。最後はアナログ。マネをすることが大事。理想を書いたから。」

ーー最後に本のPRを
古舘「この本を読んでおまえキャラ違うじゃねーかよというのもわかる。この本をまねて下さい。絶対にコミュニケーションの達人になります!」
【書籍概要】
7月25日(木)発売
『言葉は凝縮するほど、強くなる
~短く話せる人になる!凝縮ワード~』
古舘伊知郎:著

『言葉は凝縮するほど、強くなる~短く話せる人になる!凝縮ワード~』

「ダラダラしゃべるのは、やめだ!」
『報道ステーション』のキャスターを終えてから、初の出版となる「話し方」本。12 年ぶりに戻ったバラエティの世界で痛感したのは、「一気呵成のしゃべりは今のテレビには向いていない」ということだった―。“浦島太郎状態”となった古舘伊知郎が、短い持ち時間の中で、いかに気の利いたこと、面白いこと、鋭いことを端的に言えるかを今一度考えた、日常にもビジネスにも使えるワンフレーズ・アドバイス。

【凝縮ワード 一例】
CASE① すり抜け力 自信がないことは断定しない
断定したら大変なことになる… 「控えめに言って、最高です!」

CASE② 肯定ツッコミ力 密かに思う「すごい俺」を最大級に賛辞
「やばいっすね!」ではなく… 「四捨五入すれば◎◎と同じですよ」

CASE③ オブラート力 ユーモアにくるむという、大人の対応を
「またその話?」と思ったら… 「あ。再放送だと思って聞いちゃった」

「言葉を凝縮する」というテーマと、「しゃべりの総尺が長くなる」古舘伊知郎は、最も対極にあると思われたかもしれません。実際、この話は大事だなと思ったら止まらなくなります。《中略》 例えは悪いですけど、覚せい剤で捕まった人が一番共感できるのは、実際に覚せい剤をやって更生した人の話だといいますよね。さんざんしゃべり過ぎて反省をくり返してきました。そんな僕が言うのですから、反面教師にはしていただけるのではないかと思っています。
――「はじめに」より

古舘伊知郎 (ふるたち・いちろう)プロフィール
立教大学を卒業後、1977(昭和 52)年、テレビ朝日にアナウンサーとして入社。「古舘節」と形容されたプロレス実況は絶大な人気を誇り、フリーとなった後、F1 などでもムーブメントを巻き起こし「実況=古舘」のイメージを確立する。一方、3 年連続で「NHK 紅白歌合戦」の司会を務めるなど、司会者としても異彩を放ち、NHK+民放全局でレギュラー番組の看板を担った。その後、テレビ朝日「報道ステーション」で 12 年間キャスターを務め、現在、再び自由なしゃべり手となる。

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