政岡泰志の「ホゲーッ!昭和プロレス愛宣言」第6回

ずいぶん旧聞になるのですが、今年2019年2月の引退セレモニーで、アブドーラ・ザ・ブッチャーは、親を大事にというメッセージを我々に送りました。

引退式とはいえ生のブッチャー、そして、花を添えたレジェンド達(マスカラス兄弟、ハンセン、ドリーら)に興奮感動していた自分は呪術師の愛あふれるメッセージにむしろギクッとなってしまいました。

8050問題が深刻な今の日本です。高齢化社会。ある意味フォークで刺されるより痛みを感じました。会場には自分と同世代の中年の皆さんたくさんいらっしゃいましたし。

話は変わりますが、キャバクラで自分はモテません。中央線沿線ですよ。諸々原因は考えられますが(見た目の問題、女の子に歴史の話をする、女の子にドリンクを飲ませない等々)、滅多に行かないんだから、もうちょい楽しみたいです。

お店の女の子と仲良くなって営業後にさらに仲良くなったなんて話を聴くと、すごく羨ましいです。やはり、人間ヂカラ、生命力、が足りないのかなあと結論思うのです。

アメリカ修業時代の日本人レスラーはモテたと聞きます。読みます。

ケンドーナガサキさんの自伝とか拝読すると、さすがにかっこいい!テキサスやニューヨークでヤンキー娘やカウボーイ娘にモテる異国のレスラー。

中央線沿線のキャバクラで苦戦する自分。うーん、やっぱりプロレスラー、すげえな。

会話でそんなに闊達にコミュニケーションとれたと思えないけれど。いや、言葉が通じないからこそ、やりたい欲でイケたんだろうなあ。そこなんだよ!そこなんですよ!人間ヂカラ、生命力なんですよ。

平たく言うと絶倫ということです。女の子に対して、軽妙なトーク、面白さ、共通の話題なども必要ですが、何より、人間ヂカラ、生命力ですよ。

強大なパワーの前にはキュンとするんです。トークよりエルボーです。自分なんか、途中であきらめちゃうもんなあ。いいなあ、プロレスラー。

昔の日本人レスラーは海外では悪役が多かったみたいですが、それでもモテたんだから凄い。いや、悪役ってカッコいいか、不良モテたし。ブーイングしつつキュンとするなんて、興奮するだろう。

さて、令和の自分よ、どうするの?生命力低下気味?か。ここで、ブッチャーの言葉です。呪術師は言いました。親を大事にと。

親=年上と拡大解釈すれば、キャバクラで自分はもっと大事にされていいのです。

呪術師が言ってるんだから。近々キャバクラの機会があれば早速に呪術師の呪いを女の子にかけなければならないでしょう。もちろん、親も大事にします。

介護とキャバクラが、身近な存在になるのが、私の理想とする未来の日本なのです。ブッチャーは令和となっても自分の心をざわつかせます。おそるべし。

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