【リアルジャパンプロレス2016年特別興行】 『GOLDEN AGE OF THE TIGER』~初代タイガーマスク35周年記念大会~大会見所!

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(見所記事は試合順とは異なります)

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初代タイガーマスク(1年8ヶ月振りリング復帰)&スーパー・ライダー(リアルジャパン)&折原昌夫(メビウス)vs雷神矢口(大仁田軍団)&アレクサンダー大塚(AODC)&田中稔(フリー)

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昨年3・20後楽園以来、1年8カ月ぶりのリング。初代タイガーマスク復帰戦はかねてから宣言していたとおりエキシビション的なものではなく、“本戦”となった。しかも、組まれた6人タッグマッチは試運転的なものでもなく、ブランクある選手には非常に厳しいマッチメークなのだ。医師からは太鼓判を押されたものの、実際にやってみなければわからない部分があるのも事実。団体の歴史を紡いできたスーパー・ライダー&折原昌夫が脇を固める中、タイガーが対するのは雷神矢口&アレクサンダー大塚&田中稔のトリオ。これがもしアレク&田中組相手のタッグマッチならば、ストロングスタイルでくるはずの対戦相手だけに集中すればいいだろう。しかし今回、大仁田厚から派遣された矢口の存在が不気味である。矢口が有刺鉄線バットを持参し、ラフファイトでくるのは確実、しかもマスク剥ぎを予告しており、ただでは済みそうもない。ストロングスタイルと邪道ファイト、ふたつのパターンと対さなくてはならないからこそ、この復帰戦は非常に過酷な試合になるのではないか。初代タイガーは大仁田からの対戦要求もアタマに入れながら闘わなくてはならなくなった。関係者の中には復帰を歓迎する反面、ほんとうに大丈夫なのかという心配も大きいという。期待と不安が入り交じった6人タッグマッチ。試合後にはどんな風景が待っているのか。タイガーマスクを知る者なら、絶対に見逃せない!

 

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レジェンド選手権試合【王者】大谷晋二郎(ZERO1)vs【挑戦者】タカ・クノウ(チーム太田章)

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初代タイガーマスクの欠場中、レジェンド王座は確実にその価値を上げ、タイトルマッチがリアルジャパンのメインを張ってきた。昨年9月に船木誠勝が初奪取を果たすと、一気に王座戦線が活気を呈したのだ。12月にはリアルジャパンのベストマッチとも言える大熱闘で、関本大介が初戴冠。今年3月には敗れはしたものの、元王者の長井満也が関本の牙城に肉薄、これまた大熱戦となった。長期政権も予感させた関本だが、6月におこなわれた船木との再戦でまさかの陥落。奪回に成功した船木も9月に大谷晋二郎に敗れ、ベルトはめまぐるしく移動している。船木を破った大谷だが、ドラゴン・スープレックスで試合を決めた後はしばらく動けず、その後の大会(『火祭り』シリーズ)も欠場する事態に陥った。あの大谷が試合を休むとは、よほどのこと。船木との闘いは、それだけ激しいものであり、大谷はプロレスラーの執念で立ち上がっていたのである。その大谷が、12・7後楽園で初防衛戦を迎える。2001年の旗揚げ以来ZERO1を率いる大谷だが、実はリアルジャパンの旗揚げ戦(2005.6.9.後楽園ホール)にも上がっているのだ。しかも初代タイガーから白星を挙げている。それだけに、レジェンド王座にふさわしい存在だ。初代タイガーが戻ってくる大会で大谷が迎え撃つのは、タカ・クノウ。これもリアルジャパンならではのカードであり、ここでしか見られない顔合わせと言っていい。初代タイガーマスクのカムバック後、レジェンド王座はどんな位置づけになるのか。さらに価値を上げていくのか、王者の責任は重大だ。大谷とタカの初対決は、どんな試合になるのかまったく予想ができない、刺激的な闘いとなりそうだ。

 

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スーパー・タイガー(リアルジャパン)&船木誠勝(フリー)&5代目タイガーマスク(国籍不明)vs石川雄規(BATTLE ARTS ACADEMY)&グレート・タイガー(国籍不明)&ブラック・タイガー(国籍不明)

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初代タイガーマスク不在のリアルジャパンを守ってきたスーパー・タイガー。昨年9月に船木誠勝に敗れレジェンド王座を失ってしまったものの、諏訪間との遭遇や、これをきっかけにした全日本プロレス継続参戦など、プロレスラーの経験値を確実に上げている。他団体で、リアルジャパンをアピールしてきたのだ。全日本「世界最強タッグ決定リーグ戦」へのエントリーも決まっている中、ホームリングでは初代タイガー欠場最初の大会(昨年6・11後楽園)から闘っている船木とチームを結成。5代目タイガーマスクも、同大会で対戦した選手であり、その正体は格闘技ファンなら誰もが知っているあの強豪と言われている。船木は初代不在のリアルジャパンを守るとも宣言しており、レジェンド王座戦線の中心人物となった。それだけに、このトリオはある意味で“初代タイガー復活祭”。相手にグレート・タイガー、ブラック・タイガーがいるだけになおさらだろう。このタイガーとトリオを結成するのは、現在カナダでBATTLE ARTS ACADEMYを主催、海外でバチバチファイターを育成する石川雄規である。石川は今大会のために一時帰国。彼が加わることで、試合内容に厚みが増すのは確実だ。スーパー、船木、5代目タイガー、どの組み合わせになってもゴツゴツ、バチバチとしたストロングスタイルが堪能できるだろう。また、マスクマンも全員が実力者であることを考えれば、これもリアルジャパンならではであり、リアルジャパンでしか見られないカードと言っていい。そのなかでスーパーが主役を張ることができるのか。この試合の主役が、レジェンド王座の次期挑戦者として名乗りを上げるのもいいだろう。

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ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)&山本SAN(COMBO)vsザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)&那須晃太郎(フリー)

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世界からジャパニーズルチャリブレと呼ばれる空中戦を日本に定着させたのが、ウルティモ・ドラゴンとザ・グレート・サスケである。90年代ジュニアの両巨頭が激突となれば、他団体ならばメインで組まれてもおかしくないカードだろう。そこにリアルジャパンならではのテイストを盛り込んだのが、このタッグマッチである。ウルティモは山本SAN、サスケは那須晃太郎と組んでリングに上がる。それぞれがパートナーをどのように使いこなすかも注目だが、山本SAN、那須のパワフルな攻防も見逃せない。ルチャ一辺倒では終わらないこの試合で、どんな化学反応が起こるのか!?

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鈴木秀樹(フリー)vs間下隼人(リアルジャパン)

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このところ“はぐれIGF軍団”がリアルジャパンマットを賑わせていたが、今回の鈴木秀樹はフリーの立場で単独参戦となる。彼本来の闘いぶりは、それこそリアルジャパンが求めているストロングスタイル。それだけに、12・7後楽園ではほんとうの鈴木秀樹が見られる可能性が高い。対戦相手は生え抜きの間下隼人。初代タイガーが会見でも言っていたように、間下には「荷が重い」カードかもしれない。しかし、この試合については間下の方から団体に要求があったという。これまでそのような自己主張はほとんどなかった間下だが、来年はデビュー10周年を迎えることになる。それだけに、このままくすぶってはいられないとの思いが日に日に増しているのだろう。リアルジャパンで培ったすべてを出すには、鈴木はうってつけの選手であり、また、素直に受け入れてくれる相手でもない。来年のリアルジャパンを見据え、スーパー・タイガーにつづく主力となる意味でも、鈴木戦は間下にとって試金石となる。

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倉島信行(ドラディション)vs柴田正人(フリー)

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リアルジャパンに連続参戦している倉島が、こだわりの第1試合で、フリーの柴田正人と対戦する(試合順は未定だが、この試合がオープニングマッチとなる可能性が高い)。倉島は藤波辰爾の「無我」でデビューし現在はドラディション所属ながら、初代タイガーマスクの道場で格闘技を含めて練習をおこなっている。藤波や初代タイガーも実力を認めており、彼の爆発を待ちわびているといったところだ。対戦相手の柴田もリアルジャパンの常連レスラー。見たとおり身体も大きく、日本人離れしたパワーの持ち主だ。倉島と柴田、力のある2人のぶつかり合いは、ストロングスタイルを標榜するリアルジャパンにとってうってつけのオープニングマッチとなりそうだ。

 

 

このように、リアルジャパンらしく、リアルジャパンでしか見られない、リアルジャパンならではのカードが出揃った。初代タイガーマスク欠場中、選手、スタッフとも団体を守るべく奮闘。レジェンド王座の注目度が格段にアップしたことが、その象徴と言えるだろう。そして、初代タイガーマスクが待望の復帰戦をおこなう。初代タイガーが提示する夢のカード実現と、後進とともにもたらされるストロングスタイルの復興。リアルジャパンが旗揚げから掲げる2大テーマが、並び立つ。いよいよ、そのときがやってこようとしているのだ。

(新井 宏)

(※大会詳細は次ページへ)

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