【編集長インタビュー】「千のイラストを描いた男」坂井永年氏が作品への思いを語った

「プロレスTODAY」で「ザッツ・絵んたぁテインメント!」を連載中のイラストレーター・坂井永年氏を直撃。今にもレスラーが動き出し、しゃべりだしそうなイラストの数々。プロレス愛あふれる作品の秘密を明かしてくれた。

 

――独特の作風を生み出す「エアブラシ」という技法に出会ったのは?

 

坂井 高2の冬でしたか。テレビ番組で喜多郎さんの「レコード」の「ジャケット」を描いた長岡秀星さんの作品に出合って「こんな絵があるんだ。こんな描き方があるんだ」と、衝撃を受けました。長岡さんはニューヨークで活躍されていたアーティストですが、地元に展覧会がやってきた時には、二回、見に行きました。

 

――元々、絵はお上手でした?

 

坂井 1歳半で鉛筆を離さなかったそうです。3歳で家族の特徴をディフォルメした似顔絵を描きました。

 

――やはり。そして高2の冬からはエアブラシですか?

 

坂井 当時、あまり知られてない技法。美術部だったんですが、顧問の先生も詳しくない。独学で学びました。

 

――プロへの道は?

 

坂井 落語家の林家喜久蔵(現・木久扇)師匠と知り合い、絵を見てもらったんです。「いいじゃないか。頑張りなさい」と編集者の方を紹介していただいた。雑誌の表紙を描かせていただくようになりました。18歳の時です。

――プロレス関連は?

 

坂井 プロレス本の表紙や挿絵をやらしてもらって、色々とご縁をいただくようになりました。新日本プロレスにもご紹介いただいた。猪木さんが政界入りされ、体制が変わるときに、新たな試みとして「ポスターを描いてください」とお話をもらった。東京ベイNKホール大会のポスターで、ベイダーと長州さんが主役でした。テレフォンカードにもなって、高評価をいただいた。

 

――新日本プロレスとの関係が深まっていったんですね

 

坂井 当時、六本木にあった事務所によく伺うようになった。ある時、幹部の方と「グッズ」の話になったんです。あの頃、あまり商品がなくて「もっと増やしたほうが」「ムタのグッズを、ファンの皆さんが待っている」など、提案させていただいた。すると「そうだね。やりますか」となったんです。

 

――あとはトントン拍子ですね

 

坂井 ムタや三銃士のグッズを作ったら、完売した。そこで「坂井永年の言うことは良い」と言っていただくようになった。一時期、離れていた時期もあったんですが、色々とアイデアを出したり商品をやらしていただいています。「レスリングどんたく」のポスターは今年で5年連続で通算8回目でした。

 

→次ページへ(描きやすい選手、描きにくい選手)

 

柴田惣一 (プロレスTODAY編集長)
「プロレスTODAY編集長」であり「プロレス解説者」。
〝千のネクタイを持つ男”の異名もあり。
テレビ朝日「ワールドプロレスリング」、サムライTVでプロレス中継の解説。
今日も一緒にプロレスを楽しみましょう!

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