【JTO】TAKAみちのくが語る、6周年で実現した『前代未聞の兄弟姉妹Wタイトル戦』の価値!聖地・後楽園で迎える“集大成”と“新時代”の幕開け
プロフェッショナルレスリングJTOが、設立から6年の節目を迎える。
来る7月11日(金)、プロレスの聖地・後楽園ホールにて開催される『JTO 6周年記念後楽園大会』。その中心には、常にこの男がいる。代表として、指導者として、そして一人の現役レスラーとして、団体を牽引し続けるTAKAみちのく。
「プロレス界の名伯楽」の異名は伊達ではない。TAKAの元からは、次代のスター候補が次々と羽ばたき、ファイヤー勝巳、稲葉ともかといった選手が輝きを増している。
プロレス界の登竜門といった立ち位置となったJTO、6周年という記念すべき大会を前に、代表TAKAみちのくは何を思うのか。自身のデビュー戦の相手となる謎のマスクマン、史上初となる“兄弟姉妹Wタイトル戦”、そして団体の未来像まで――。その胸中に秘めた熱い想いを、余すところなく語ってもらった。
【JTO 6周年記念後楽園大会】
日時: 7月11日(金) 18時30分開始
場所: 後楽園ホール

■「あっという間だった。でも、今年唯一の後楽園。是が非でも1000人超えたい」6年目の覚悟
――JTO設立6周年、誠におめでとうございます。
TAKA:ありがとうございます。
――いよいよ目前に迫った6周年記念大会ですが、まずは代表として、今の率直な心境をお聞かせください。
TAKA:いやあ、なんですかね……6周年、あっという間でしたね。本当に、もうあっという間。これはたぶん、毎年言ってるかもしれない(笑)。でも、本当にそう感じるんです。去年が5周年という一つの区切りの年で、それに比べると「6」という数字自体に特別な感慨はなかったんですけど、ただ、状況が違う。僕らにとって、今年の後楽園ホール大会は、これが唯一なんです。
――今年一度きりの聖地での開催となるわけですね。
TAKA:そうなんです。だからこそ、是が非でもここは1000人を超えたい。その一心で、今回は特に力を入れています。
――その言葉通り、今大会も非常に濃密なカードが並びました。そして、今回も新たに3名の選手がデビューを果たします。TAKA選手は「プロレス界の名伯楽」と呼ばれ、その手腕で驚異的なスピードで新人選手を輩出し続けています。これはJTOの大きな魅力の一つだと思います。
TAKA:まあ、そう言ってもらえるのはありがたいですね。
――今回デビューする、ジュエル・バード選手、ラブリカ・ヒナーノ選手、枢夜佐季選手。TAKA代表から見て、それぞれどのような印象をお持ちでしょうか。
TAKA:えっとですね……まず言えるのは、名前がみんな変ですね(苦笑)。
――(笑)。
TAKA:いつもなら、割と自分が「こんなんどうだ?」って提案して、それで「ファイヤー」とか「サンダー」とか、そういう分かりやすい名前に落ち着くことが多いんです。でも、今回に関しては、全員が自分の意見を絶対に曲げなかった。これは珍しいパターンです。

■「ナマハゲになれ」を拒否した頑固な高校生。その名はジュエル・バード
――その中でも特に、TAKA選手ご自身がデビュー戦の相手を務めるジュエル・バード選手は、謎に包まれています。
TAKA:特にこのジュエル・バード。彼は秋田の人間なんで、俺は言ったんですよ、「じゃあお前はもうナマハゲだろ」と。なんなら、今日ここに来る車の中でも「お前はナマハゲだ」ってずっと言ってたんですけど、彼は絶対に縦に首を振らない。「ジュエル・バードで」と。頑固な現役高校生なんですよ、これが。
――高校生でデビュー、そしてその強い意志。末恐ろしいですね。
TAKA:しかも、あいつ、さっきの(別の)インタビューで大事なことを全然言ってなかったんですけど、学生なのに長期休みを全部使って千葉の道場まで練習に来て、JTOの弘前支部にも通って、コツコツと努力を続けてきたんです。すごいことですよ。
――えっ、そんな努力家の一面があったんですね。
TAKA:そういう大事なことを言わない、ちょっとズレてるというか、馬鹿なやつだなって(笑)。まあ、それだけプロレスに愛情があるってことの裏返しなんでしょうけど。俺からすれば、顔もそんなに悪くないんだから「素顔でいいよ、ナマハゲだけど」って言ったんですけどね。でも、かたくなにこの「ジュエルなんちゃら」でいきたいと。正直、俺にはピンと来なくて、最後の最後まで「それじゃ売れないぞ」って言ったんです。でも本人は「大丈夫です」と。
――そこまで言い切るからには、何か秘策があるのかもしれません。
TAKA:まあ、それで先月の東北ツアーの時に、エキシビションマッチを何度かやらせてみたんです。そうしたら、運動神経が抜群にいい。体操もできるし、動きにキレがある。これはいけるな、と。本人が高校生のうちにデビューしたいという強い希望を持っていたこともあって、じゃあ、と。そして、自分自身が直接相手をすることにしたんです。
――デビュー戦の相手に名乗りを上げた、その決め手は何だったのでしょうか。
TAKA:エキシビションは、まあそつなくこなしたんですよ。で、決め手になったのは、試合後に、思いっきりぶん殴られたんですよ、俺が。
――……え?
TAKA:この野郎、と。その瞬間に決めましたね。こいつのデビュー戦の相手は、俺がやるしかない、と。面白いじゃないですか。そういうプロフェッショナルな意識、牙を剥いてくる姿勢。それがあったから、GOサインを出した。だから、俺も容赦しない。
――なるほど。その気概を買った、と。しかも、彼は昔からのTAKA選手のファンだったそうですね。サインをもらったこともあるとか。
TAKA:写真を見せられましたよ。こんな、鼻垂れ小僧の時の(笑)。
――ご自身を追いかけていた少年が、時を経て自分の団体で、自分を相手にデビューする。これは感慨深いものがあるのではないでしょうか。
TAKA:うーん、今はもう、そういう感傷はないですね。リングに上がったら、あいつも一人のレスラー。こっちが少しでも気を抜いたら、この間の二の舞になる。思いっきりやられちゃうかもしれない。だから、こっちは大人げなく、本気で、ボコボコにしていきます。あいつはルチャが好きで、ぴょんぴょん飛び技をやりたいみたいですけど、俺の一番嫌いなルチャリブレ。そんなもんに付き合う気は毛頭ない。「デビュー戦だからって、いい格好ができると思うなよ」と。プロの厳しさを、骨の髄まで叩き込んでやりますよ。

■前世は忍者、愛で動くロボット…JTOは「多様性のるつぼ」
――では、女子戦線でデビューするお二人はいかがでしょうか。ラブリカ・ヒナーノ選手と、枢夜佐季(くるやさき)選手。
TAKA:この二人も、どっちもリングネームの提案はしたんですよ、一応。でも、かたくなに拒否されました(笑)。今日ここに来ていない枢夜佐季は、なんでも「前世が忍者だった」らしいんですよ。
――前世が、忍者。
TAKA:はい。なぜか自分の前世を知っていて、「生まれ変わって現代に蘇ったので、忍者になります」って。もう、意味がわからない(笑)。
――JTOには、時々そういう時空を超えた選手が現れますね。
TAKA:本当に、ぶっ飛んだやつが多いですね。で、このラブリカ・ヒナーノ。彼女は最初、「私は蒸気で動くロボットです」みたいなことを言っていて。
――当初の動力は蒸気だったんですね。
TAKA:それが、いつの間にか「愛」に変わったみたいで。マスクのデザインも完全に自分で考えてきて。パッと見たとき、俺は思いましたよ、あれだって。WWFのマンカインドだって。
――確かに、言われてみれば面影があります。怪奇派レスラーの。
TAKA:そうそう。「お前、怪奇派か」って。でも本人はロボットだと。もうね、何がなんだかわからない。だからもう、「勝手にやれ」と。我々昭和生まれの人間には、この現代人の感性は理解できません(笑)。
――ある意味、TAKA選手の指導者としての懐が深くなったというか、多様性を認めるスタイルに変化してきたということでしょうか。
TAKA:受け入れるというか、もう諦めですね(笑)。やりたいようにやらせてみるしかない。こっちが昭和の価値観を押し付けたって、言うこと聞かないのが平成、そして令和の世代だと思ってるんで。それで、お客さんが「面白い」って受け入れてくれるなら、それはそれで正解。逆につまらなかったら、その時は「お前のそれはダメだ」ってはっきり言います。プロの世界は、最終的にお客さんがジャッジを下すわけですから。だから、この個性的な三人がリングでどんな化学反応を起こしてくれるのか。そこは、しっかり見守ろうと思っています。














