【2AW】リッキー・フジ、還暦を語る「ただの通過点。時代と融合しながら、俺のスタイルは変えない」

その男は、リングの上で永遠のロックンローラーであり続ける。

9月27日、60歳の誕生日を迎える、プロレス界の“セクシー・ストーム”リッキー・フジ。キャリア37年を超えた今もなお、そのファイトスタイルと生き様は、少しも色褪せることはない。

来る9月28日、千葉・TKPガーデンシティ千葉で開催される2AWのビッグマッチでは、「還暦記念」と銘打たれたスペシャルタッグマッチが組まれた。しかし、当の本人は「特に何も変わらない」と、どこ吹く風。

軽妙洒脱な言葉の裏に隠された、プロレスへの揺るぎない哲学、そして、団体の未来を担う若者たちへの温かい眼差し。まずは【前編】として、目前に迫った記念試合と、2AWのダブルタイトルマッチへの“リッキー節”全開の見解をお届けする。


「写真:本人提供」

『GRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉』
【日時】2025年9月28日(日)開場12:15 / 開始13:00
【会場】千葉・TKPガーデンシティ千葉 4F コンチェルト

<決定対戦カード>

▼リッキー・フジ還暦記念 スペシャルタッグマッチ
リッキー・フジ&富豪2夢路 vs 越中詩郎&吉田考志

▼2AW無差別級選手権試合
《王者》若松大樹 vs 《挑戦者》吉野コータロー

▼2AWタッグ選手権試合
《王者組》真霜拳號&最上九 vs 《挑戦者組》笹村あやめ&佐藤光留

■「まだなってねーよ!」還暦記念試合は、ただの通過点

――来る9月28日のTKPガーデンシティ千葉大会で、「還暦記念スペシャルタッグマッチ」が組まれました。いよいよ、60歳の大台が目前ですね。

リッキー:まあ、誕生日が27日なんで、あと一週間ぐらいですね。

――60歳を迎える現在の心境は、いかがですか?

リッキー:特に、何も変わってないですね。だから、うちの道場に行っても、若いヤツらが「もう60歳ですから」とか言ってくるんですけど、「まだなってねーよ!」って(笑)。特に、チチャ(チチャリート・翔暉)と仁木琢郎が、うるさくてしょうがない。

――(笑)。ですが、プロレスラーで60歳というのは、一昔前では考えられない領域でした。今は、藤波(辰爾)さんや越中(詩郎)さんをはじめ、多くの先輩方が元気にリングに立たれています。

リッキー:そうですよね。だから、自分の中でも、一つの起点というか、まあ、ただの通過点みたいな感じですよ。会社が「還暦記念」っていう試合を組んでくれたんで、「ああ、そうですか」っていう。特別な意識は、何もないですね。


「写真:本人提供」

――その飄々としたスタンスこそが、リッキーさんらしいです。団体には、平成生まれ、さらには2000年生まれの仁木選手もいますが、その若い世代と一緒に戦う感覚は、いかがですか?

リッキー:僕自身は、何も変わらないですよ。師匠のミスター・ヒトさん(安達勝治)に教えていただいた、自分のプロレスを、そのままやっているだけ。ただ、意固地になって「俺はこのスタイルだ」ってやり続けても、時代にそぐわなければ、ただ置いていかれるだけなんでね。だから、時代と融合しながらも、自分のスタイルは崩さない、という形を、今は意識しています。その点では、天龍(源一郎)さんの現役時代が、すごく参考になっていますね。

――天龍さん、ですか。

リッキー:天龍さんって、自分のスタイルは絶対に崩さないけど、それでいて、常に新しいことを取り入れていたじゃないですか。相手をトップロープに乗せての雪崩式フランケンシュタイナーとか、スパイダージャーマンとかやりましたからね。あの姿を見て、「崩しちゃいけないものは守りつつも、時代と融合していかないと、この世界では生き残れないんだ」っていうのは、すごく実感しています。

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