棚橋弘至社長自ら推し進めた「積極外交」新日本に「超大型」全日本 ともにらしさ全開のタッグリーグ戦を総括
日本マット界「暮れの風物詩」タッグリーグ戦がフィナーレ。新日本プロレスの「WORLD TAG LEAGUE 2025」は、12・14熊本大会で優勝決定戦のゴングが鳴った。
「TMDK」ザック・セイバーJr、大岩陵平組と「無所属」辻陽太、ゲイブ・キッド組の一戦は、熱闘の末32分40秒、大岩が得意技THE GRIP(変型ラリアート)でゲイブを仕留めた。

マイクを握った大岩は「俺が新日本に凱旋して約1年と3か月…俺が主人公だ」と絶叫。23年から24年にかけてノアに留学してから、なかなか結果を出せなかったが、ついにトロフィーをつかみ取った。

なおも「今日、ここのリングでやったプロレスこそ、TMDKのテクニカルスタイル。俺たちのプロのレスリングだ」とアピールし大歓声を集めた。

ザックもノアで経験を積んできた。2人の晴れ姿は、棚橋弘至社長自ら複数の他団体のリングに参戦するなど、積極的に交流してきた今年の新日本を象徴するかのようだった。
一足早く12・10東京・後楽園ホール大会で、ファイナルを迎えた全日本プロレス「世界最強タッグ決定リーグ戦 2025」も全日本らしさが全開だった。
二人合わせて身長413センチの「タイタンズ・オブ・カラミティー(ToC)」綾部蓮、タロース組が制覇。日本いや世界を見渡しても、これほどの超巨人コンビはなかなか見当たらない。スーパーヘビー級戦士が顔を揃える全日本でも、頭ひとつ、どころか二つも三つも抜けている。
世界タッグ王者「HAVOC」ザイオン、オデッセイ組との決勝戦でも、綾部のベアハッグにタロースのチョークスラムの合体技、タロースの場外プランチャ…とにかくスケールのデカイ攻撃を決め、最後は綾部がデス・ルーレットでザイオンを仕留めている。
「これが全日本プロレスだ!」という綾部にファンは拍手を送った。超大型選手が体でぶつかり合うバトルで、全日本の看板シリーズの「最強タッグリーグ戦」を見事に制したのだ。頷くしかなかった。

ともにタッグリーグ戦で、らしさが爆発した新日本も全日本も、すぐに新たな闘いがスタートしている。TMDKは1・5東京・大田区大会でIWGPタッグ王者・Yuto-Ice、OSKAR組に挑戦となる。ToCは来年1・2後楽園ホール大会で、HAVOCのベルトに挑む。ともにリーグ戦制覇の勢いのままタッグ王座取りとなるのか。目が離せない。
いずれにせよ、新日本は1・4東京ドーム大会に向け待ったなし。全日本も「ゼンニチ大晦日2025」(12月31日、東京・国立代々木競技場 第二体育館)が迫っている。ノアの元旦決戦(1月1日、東京。日本武道館)も話題を集めている。

他にも多くの大会が開催される年末年始。今年の余韻を残しながらも、来年の闘いが始まる。
来年、活躍するのは誰か? 順当に成長するであろう選手に期待が持てるが、思いもよらない展開があるかも知れない。来年の今頃、トップに君臨しているのは、どのレスラーだろうか。想像するだけでもワクワクする。
シーズンオフのないプロレス界を一緒に楽しみましょう!
<写真提供:新日本プロレス>
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