【新日本】ドン・ファレがH.O.T総動員でウルフアロンを粉砕し『NJC』初戦突破「今夜がいい勉強になったことを祈る」

新日本プロレスの“春の最強戦士決定トーナメント”『NEW JAPAN CUP 2026』(以下、NJC)が3月4日、東京・後楽園ホールで開幕した。

優勝者は4月4日の両国国技館大会にて、IWGPヘビー級王者・辻陽太への挑戦権を獲得する。

この重要なトーナメントの1回戦、セミファイナル(第6試合)において、ウルフアロンが悪の軍団HOUSE OF TORTUREの巨漢ドン・ファレと激突し、無念の初戦敗退を喫した。

2月11日の大阪大会で行われたNEVER無差別級王座戦において、成田蓮の反則殺法によりプロレスラーとして初の黒星をつけられたウルフアロン。

今大会は、その雪辱と再起を懸けた重要なマウンドであった。しかし、対戦相手であるドン・ファレの背後には、成田と同じく極悪非道なH.O.Tの影がちらついていた。

試合は開始のゴングが鳴る前から、すでにH.O.Tの土俵となっていた。

ファレの脇を固める東郷、裕二郎、DOUKIに加え、入場の花道を歩くウルフアロンの死角からSHOと金丸が強襲。

さらにオーエンズも加担し、柔道金メダリストを徹底的な集団暴行で痛めつける。

辛うじて試合が開始されても、ファレの規格外の体躯から繰り出される重い打撃と、セコンド陣の執拗な介入にウルフアロンは苦しめられる。

見かねた矢野通が放送席から立ち上がり救出を試みる場面もあったが、金丸の妨害に遭い形勢逆転には至らない。

それでもウルフアロンは、持ち前の驚異的な身体能力で反撃の糸口を掴む。

リング上に持ち込まれたテーブルの上で金丸を三角絞めに捕らえて排除し、ファレには意地のアングルスラムを敢行。

勝利まであと一歩に迫った。

だが、ここで再びH.O.Tの理不尽な包囲網が牙を剥く。

オーエンズが場外から浅見レフェリーのカウントを阻止すると、直前に因縁が生まれたばかりの成田蓮が乱入。

NEVER無差別級のベルトでウルフアロンの顔面を無慈悲に殴打した。

大ダメージを負った隙を見逃さず、ファレが必殺のグラネードを炸裂させ、3カウントを強奪したのである。

試合後、ダメージの深いウルフアロンはセコンドの肩を借りて無言のまま控室へと消えた。

一方、リング上を占拠して勝ち誇ったH.O.Tの面々とともにバックステージへ引き揚げたドン・ファレは、久々のトーナメント勝利の余韻に浸りながら、自らの存在感と軍団の結束を不敵にアピールした。

ファレ「ああ、気持ちいいな。『NEW JAPAN CUP』で勝つのは本当に久しぶりだ。いい気分だ。実にいい。でもこれだけは言っておく。俺はまだ、ここにいる。EVILがいなくなっても、俺たちはまだここにいる。楽しみたいし、本気で勝ちに行く。それと……ウルフ、お前は確かに強い野郎だ。でもまだ青い。今夜がいい勉強になったことを祈る。FORGET ABOUT IT!」

※ウルフはノーコメント

EVIL不在という状況下においても、H.O.Tの結束力と悪逆非道な手段にいささかの陰りも見られない。

ファレの言葉通り、圧倒的なポテンシャルを誇るウルフアロンであっても、プロレス界における「数の暴力」という理不尽な壁の前では、まだ青さを露呈する結果となった。

五輪を制した男にとって、プロレスマットの底知れぬ闇を再び味わわされる残酷な夜となった。

<写真提供:新日本プロレス>

◆プロレスTODAY(LINEで友達追加)
友だち追加