【新日本】海野翔太がH.O.Tの無法洗礼でシリーズ屈辱発進も「現状を打破するには、結果を残すしかない」『NJC』制覇へ泥臭い覚悟

新日本プロレスの“春の最強戦士決定トーナメント”『NEW JAPAN CUP 2026』(以下、NJC)が3月4日、東京・後楽園ホールで開幕した。

通算22回目を迎えた本トーナメントの覇者は、4月4日の両国国技館大会にてIWGPヘビー級王者・辻陽太への挑戦権を手にする。

その開幕を告げる第1試合では、3月8日尼崎大会の1回戦で激突する海野翔太とチェーズ・オーエンズの前哨戦が、それぞれ安田優虎、高橋裕二郎をパートナーに据えたタッグマッチとして組まれた。

なお、海野翔太とチェーズ・オーエンズの勝者は、3月14日名古屋大会の2回戦で高橋裕二郎と対戦するブロックに配置されている。

海野翔太にとっては、序盤戦が「対H.O.T」の連戦となる過酷な組み合わせである。

心機一転を思わせるピンクのロングタイツ姿で入場した海野翔太であったが、待ち受けていたのは極悪軍団の理不尽な洗礼であった。

試合開始直後から高橋裕二郎の奇襲を受け、場外ではマイクコードを用いたチョーク攻撃で息の根を止めにかかられる。

パートナーの安田優虎とともに決死の反撃を試み、逆水平チョップやフィッシャーマンズスープレックスでチェーズ・オーエンズを追い詰める場面も作った。

しかし、終盤に安田優虎が高橋裕二郎を攻め込んでいる最中、チェーズ・オーエンズの反則具(ケイン)攻撃と急所蹴りによって海野翔太が分断される。

孤立した安田優虎がピンプジュースの餌食となり、海野翔太組は初戦で苦杯をなめる結果となった。

試合後も急所を押さえてうずくまる海野翔太に対し、チェーズ・オーエンズはストンピングを乱れ打ち、フェンスへ叩きつける暴挙で前哨戦を締めくくった。

バックステージで勝ち誇るチェーズ・オーエンズの言葉には、激動のマット界を生き抜いてきた底黒いプライドが滲んでいた。

チェーズ「新しい年だ。いろいろなことが変わった。去っていったヤツらも、山ほどいる。だが、12年連続でここに立ち続けている男が誰だかわかるか? 俺を止められるヤツはどこにもいない。時代は変わった。俺の態度もだ。ショータ・ウミノ……初戦敗退をせいぜい楽しむんだ、ビ●チ」

※高橋裕二郎はノーコメント

離脱者が相次ぐ新日本プロレスの現状を皮肉りつつ、自らの健在ぶりを誇示するベテランの重圧。その言葉通り、海野翔太は結果不足という分厚い壁に直面している。

しかし、腰を押さえながらインタビュースペースに現れた海野翔太の瞳から、闘志の炎は消えていなかった。惨めな現状を自ら認めつつ、次代を背負う者としての強烈な自覚を口にした。

海野「あー、つまずいたな……。端から見たら勘違い野郎にしか聞こえないかもしれないけど、この大会(『NEW JAPAN CUP』)は俺の大会だ。下から這い上がる。このクソみたいな現状見たらわかるだろ?口だけ、結果もろくについてこないで、この悔しさを、現状を打破するには、結果を残すしかない。チェーズ、HOUSE OF TORTURE、お前らに言うことは何もない。好き勝手、反則でも何でも受けてやる。ただ!試合始まる前、一人のお客さんの声、聞いただろ?俺が勝ち上がんなきゃ、新日本プロレスは進んでいかない。俺が這い上がらなきゃ、俺のストーリーは始まらない。俺のストーリーは、俺のチャプターは、俺自身が作る」

※安田優虎はノーコメント

反則殺法を真正面から受け止めた上で、泥臭く這い上がる覚悟。

ファンの悲痛な叫びに背中を押された若武者は、自らの手で未来の扉をこじ開ける決意を固めた。

結果こそすべて。海野翔太の過酷なトーナメントの幕が、後楽園の地で切って落とされた。

<写真提供:新日本プロレス>

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