【DDT】ZERO1・田中将斗がHARASHIMAを破り、無差別級王座を奪取!「オレがベルトの価値を上げる!」

“弾丸戦士”田中将斗(46)がHARASHIMA(年齢非公表)を破り、KO-D無差別級王座を奪取し、DDTの至宝がZERO1に流出した。

DDT最強決定リーグ戦「D王 GRAND PRIX 2020」を制して、同王座への挑戦権を得た田中は、26日の東京・後楽園ホールで、同王者のHARASHIMAに挑んだ。両者は同リーグ戦で対戦し、30分時間切れ引き分けに終わっており、まさに雌雄を決する一戦となった。

序盤はグラウンドでの関節の取り合いでスタートするも、田中が場外戦に持ち込むと、HARASHIMAの足を鉄柱に据え付けて、強烈なイス攻撃を見舞う。それでも、HARASHIMAはミドルキックの連打で応戦。田中は場外に設置したテーブルにHARASHIMAを寝かせて、スーパーフライを狙いにいくも、体勢を入れ替えたHARASHIMAが逆に、テーブルの上の田中にボディプレスを繰り出した。

15分過ぎには、強烈なエルボー合戦から目が離せない一進一退の攻防が続き、HARASHIMAがスタンド式の蒼魔刀からファイアーバードスプラッシュを決めるも、田中はカウント2で返す。20分過ぎ、HARASHIMAがスワンダイブ式蒼魔刀をかわした田中は、エルボー、後頭部へのスライディングD、正面からのスライディングDをたたき込んで3カウントを奪取した。

DDT最高峰のベルトを巻いた田中は「このベルトの価値はよくわかってるから。何回防衛できるかわからんけど、ガンガン防衛してベルトの価値を上げる。そのときにまたやれるのを楽しみにしてます」と言うと、HARASHIMAとガッチリ握手を交わし、再戦を誓った。

そこに、2月23日の後楽園大会で、同王座に挑戦するMAO(22)がDDTのマスコット・ポコたんの着ぐるみを身にまとって登場し、田中を挑発すると、パワーボムで迎撃された。田中は「オマエ、このあいだもリングに上がってきて、オマエは顔じゃない。でも決まってるんやったら、ちゃんと防衛してベルトの価値を上げる」とMAOに吐き捨てた。

最後に田中は「こんだけ、お客さん入ってくれて本当にありがとうございます。これからどんどん、DDTのチャンピオンのプライドをもって、このリングに上がる。すごい試合するから。今日来てくれたお客さんがもう一人くらい連れてきてくれたらありがたいと思います」と締めてリングを降りた。

バックステージで田中は「気持ちいいね。こんだけ満員のお客さんの中でベルトを奪えた。そのチャンピオンがHARASHIMA選手、すごい気持ちいい。HARASHIMAクンや、いろんな人が価値を上げてきたのかもしれないけど、田中将斗なりのDDTのチャンピオンとしてのプライドをもって、このベルトの価値を上げたい」と力を込めて語った。

王座から陥落したHARASHIMAは「完敗です。『D王GP』優勝されて、DDTのいちばんのベルト取られて本当に悔しいですね。でも田中さんがリングで言ってくれたことは本当だと思うんで。また獲るべきチャンスに備えて、もっとコンディションを上げて、強くなって挑戦したい。ボクはまだあきらめませんよ。EXTREMEも持ってるし、ここから盛り返して狙っていきます」と前を向いた。

次期挑戦者のMAOは「田中選手は誰に対しても、『来いよ!』ってスタンスじゃない。基本的にフラットなんですね。そこが田中選手の心の強い部分であり、そこをボクはまず一つ崩せてます。田中選手に、『このクソガキ』と、メンタリティを追い込むことができた。ボクの小細工が効いたんじゃないか。リング上がるとプロレスの神様が降りてくる。後楽園のメインでしか降りてこない神様がいるかもしれない。そういうワンチャンスをボクに引き寄せる神様もいるので。HARASHIMAさんにシングルで1回勝ったことがあるんですけど、あのときも神様が降りてきた。同じような神様がきっと降りてくると思います」とコメントした。

Sweet Dreams!2020
【日時】2020年1月26日
【会場】東京・後楽園ホール
【観衆】1278人(超満員)

▼オープニングマッチ 30分一本勝負
○高尾蒼馬&マッド・ポーリー&島谷常寛 vs 高梨将弘&渡瀬瑞基&中村圭吾●
5分00秒 片エビ固め
※ランニング・エルボーバット

▼第二試合 ガモウ&ロレアルpresentsヘアアレンジタッグマッチ 30分一本勝負
大鷲透&●スーパー・ササダンゴ・マシン vs MAO&大和ヒロシ
7分18秒 片エビ固め
※キャノンボール450°

▼第三試合 30分一本勝負
竹下幸之介&●彰人&勝俣瞬馬 vs 樋口和貞○&坂口征夫&赤井沙希
8分6秒 エビ固め
※ドクターボム

▼第四試合 いつでもどこでも挑戦権争奪時間差入場バトルロイヤル 時間無制限勝負
(1)5分26秒、ヤス・ウラノ<5>がいつでもどこでも挑戦権奪取
(2)9分24秒、佐々木大輔<6>がいつでもどこでも挑戦権奪取
(3)12分26秒、青木真也<7>がいつでもどこでも挑戦権奪取
※ほか出場選手は遠藤哲哉<1>、大石真翔<2>、納谷幸男<3>、アントーニオ本多<4>、男色ディーノ<8>。< >内は入場順。

▼緊急決定試合 いつでもどこでも挑戦権使用~さいたまスーパーアリーナ・KO-D無差別級王座挑戦剣争奪戦 60分一本勝負
<剣保持者>●ヤス・ウラノ vs 佐々木大輔○<挑戦者>
1分59秒 エビ固め
※佐々木がさいたまスーパーアリーナ・KO-D無差別級王座挑戦剣を奪取。

▼第五試合 丸藤正道に名前を憶えてもらうためのスペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
○丸藤正道 vs 平田一喜●
11分1秒 片エビ固め
※虎王

▼セミファイナル KO-Dタッグ選手権試合 60分一本勝負
<王者組>上野勇希&○吉村直巳 vs 橋本千紘&飯野雄貴●<挑戦者組>
11分27秒 体固め
※正念場。第67代王者組が2度目の防衛に成功。

▼メインイベント KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
<王者>●HARASHIMA vs 田中将斗○<挑戦者>
20分18秒 片エビ固め
※スライディングD。HARASHIMAが2度目の防衛に失敗、田中が第74代王者となる。

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