【アイスリボン】9.20 後楽園「リボンの騎士たち2020」全試合結果 すずがつくしに勝利しICE王座防衛!Fantast防衛の世羅と共にタッグ王座に挑戦表明!トライアングルリボンはラム会長が防衛

アイスリボン後楽園大会
「リボンの騎士たち2020」
2020年9月20日(日)後楽園ホール
10時45分開場/11時30分開始
観衆:446人

◆第1試合 6人タッグマッチ20分1本勝負
○松屋うの&本間多恵&進垣リナ (8分30秒 ギブアップ) 星いぶき&バニー及川&Yappy✕
※松屋スペシャル


『Joint Army』とキャリアの若いピースパ軍の6人タッグがオープニングマッチ。Yappyの合図で開始早々にジョイアミを急襲した3人だが、ジョイアミは慌てることなく、徐々に試合の主導権を握っていくと、最後は進垣のダイビングクロスボディ、多恵のミサイルキック、うののスピアーの3連発をYappyに叩き込むと、うのがジョイアミらしく、きっちりとYappyをグランドに持ち込んでの松屋スペシャルでフィニッシュした。

◆第2試合 トライアングルリボン選手権試合15分1本勝負
[王者]○ラム会長 (7分28秒 エビ固め) トトロさつき✕[挑戦者] ※ダイビングヒップドロップ
※もう1人は[推薦者]レディー・コウジュ
※第36代王者初防衛に成功


8月9日横浜文体でトライアングルリボン王者となったラム会長にとって、今回がタイトル初防衛戦。重量級のトトロの直訴により実現した一戦は、新宿二丁目プロレスのコウジュを入れての異色の組み合わせとなった。試合開始後、お互いにけん制し合う中、まずコウジュがテーマ曲を口ずさみながら、腰を振り振りすると、会長が突如、『香水』を歌いながらダンスを披露。最後に2人に促され、トトロが『となりのトトロ』を熱唱し、これに合わせて会長、コウジュが踊りだすというカオスな展開でスタート。ケツに自信ありのトトロとコウジュがケツタックル合戦を仕掛け合えば、やる気全開の挑戦者2人に対して、チャンピオンの会長は冷静に試合の流れを読み、ここぞというポイントで仕掛けていく。初戴冠後の初防衛戦であるものの、15年のキャリアはやはり伊達ではない。最後もコウジュがトトロを攻め込み、追い込んだタイミングで会長が暗躍。トトロに619を決めると、コーナーからのダイビングヒップドロップでトトロからカウント3を奪取。王座初防衛を果たした。

会長「こんなの防衛するに決まってんだろ!(コウジュに向かって)まあお前は論外としてトトロさつき。どんどんレベル上がってきてんな。でも、今日私に勝てなかった。こういうじゃじゃ馬な扱いもね、大事になってくるんだよ、プロレスやってると。でも、実力上がってきてるからよ。またこのベルトに挑戦して。」

トトロ「こういう猛獣も扱えるようになって、もっと強くなるんで、その時は是非また挑戦させてください。ありがとうございました。」
※会長とトトロが握手。トトロが引き上げる。

会長「まあ、今日私が防衛したっていうことは、またこの防衛戦が出来るということで、私と真剣勝負したいヤツ、出て来いや!」
※ASUKAMAが花道から現れ、リングイン。コウジュをヒップアタックで場外に落とす。

ASUKAMA「ラム会長、あんた9月5日の666で、このワテ世界のASUKAMAとあかねを挑戦者に指名してタイトルマッチやる言ってたやんか。」
※あかねがリングイン。

あかね「言うてたやんか。ワシ裏におってよかったわ。入場前で。

ASUKAMA「何勝手に今日やってんねん。ワテは今日タイトルマッチ組まれる思って今日のために来日したんやで。」

あかね「そうなんや。」

会長「いやいやいや、Twitterで来日延期お願いしますって言ったよね?」

ASUKAMA「もう航空券取ってない。」

あかね「あの2週間とか大丈夫だったんですか?」

ASUKAMA「隔離されてたわ。」

会長「そんなに防衛戦やりたい?」

あかね「やりたいよ。」

会長「そうだよね。出て来いやって言ったしね。」

ASUKAMA「ラム会長、次のアイスリボンのビッグマッチはいつや?」

会長「え~と…10月3日?横浜…。」

あかね「ラジアント。」

会長「それ。」

ASUKAMA「10月3日ラジアントでこのワテ世界のASUKAMAと、そこの藤田あかね。」

会長「大丈夫かな、私は慣れているけど。」
あかね「う、うん…インパクトすげーなと思って。」

ASUKAMA「ワテらの挑戦そこで受けるか受けないか、今ここでハッキリさせや!」

会長「もう、やってやりますよ、それだったら。10月3日な!」

ASUKAMA「10月3日、また来日してやるから。」

会長「え?帰るの?1回。1回帰るの?」

ASUKAMA「ワテは忙しいんや。このあと1時半から池袋で試合があるんや。」

会長「お~、大変。池袋?まあいいや。アメリカじゃないんだ。分かった。帰って帰って帰って。(あかねに)お前もちょっと待たせたけど、10月3日楽しみにしてるから。」
あかね「お願いします。」
会長「よろしくお願いします。(観客に)お前ら楽しみにしとけよ。」

◆第3試合  6人タッグマッチ30分1本勝負
柊くるみ&○宮城もち&藤田あかね (14分49秒 エビ固め) 雪妃真矢&山下りな&尾﨑妹加✕
※メタボリックサンド


『フランクシスターズ』vs『REBEL&ENEMY』のユニット対決が実現。前日の道場マッチでもちと引き分けた妹加は、この日の対戦でのもち潰しをアピールした。その言葉通り、ゴングと同時に妹加はもちに一直線。エルボーの連打を叩き込んでいく。しかし、これはもちにしてみれば想定通りの展開だったか、勢い込む妹加の隙を衝いての反撃を仕掛けると、前日同様に妹加の右腕一点集中攻撃に出た。くるみ、あかねも同様に妹加の右腕を攻め、逆に妹加が開始早々に追い込まれてしまう。なんとか山下、雪妃につないだ妹加は、2人のアシストを受けながら、再びもちに挑む。アルゼンチンバスター、アルゼンチン・バックブリーカー、さらにカウンターのラリアットと、攻め込んでいった妹加だが、試合は6人タッグゆえ、追い込んでもくるみ、あかねがカットに入り、もちをアシスト。息を吹き返したもちがカウンターのもっちりバディシザースを妹加に決めると、最後はメタボリックサンドでカウント3を奪取。妹加を返り討ちにした。


もち「おいおいおい!叫ぶだけ叫んで終わりですか?(妹加に向かって)お前何したいのか全然分かんねーんだよ。(雪妃に)ユキ、ユキがベルトを巻いてた頃は散々言いたい放題言ってくれたね。だけど、ベルトがなくなった途端、何も言わなくなったね。静かになっちゃったのかな?(雪妃がマイクを取ろうとすると)喋らせるって言ってないよ。特別に喋らせてあげよう。」

雪妃「あの、私ベルトがなくなったから言わなくなったんじゃなくて、フランクシスターズさんがやっと!やる気を出してくださって、今まで散々サボっていたフランクシスターズがやっと!やる気を出してベルトまで巻いてくださって、ああよかったと思って見てたんです。すみません、構ってあげなくて。」

もち「淋しかったよ。構ってくれなくて。」
※雪妃ともちの間に妹加が割って入り、マイクを奪う。

妹加「今日は私が負けた!ユキさんは関係ない!フランクの逆襲とか知らんけど、尾﨑妹加の逆襲、見とけよーっ!」
※妹加がマイクを投げ、雪妃、山下ともに引き上げる。

あかね「マイクは投げないでください。いや、でもまあ正直…いや、ワシはユキと山下、そっちの方を狙っていくので、2人に負けないように、トライアングル挑戦するんですよ。今年こそフランク3人でベルトを巻いて、逆襲成功させます。よろしくお願いします。

◆第4試合 氷結封印マッチ 4WAY時間無制限1本勝負
○藤本つかさ (8分25秒 ギブアップ) 氷結面✕
※塩をかけられ
※氷結が氷結面の呪いから解放され スーパー・デストロイヤーズ・アインに戻り氷結面も加わり5WAYの様相へ
※もう3人は 星の坊ハム太郎 死神マシーン1号 スーパー・デストロイヤーズ・アイン


鈴木秀樹の発案により実現した氷結。とうとう藤本が封印マッチとして試合に名乗り出る。リング中央にラダーが設置され、その上にはタライ、その上に塩の入った容器が置かれ、この塩で氷結を封印させた選手が勝者になるという変則ルールが採用された。氷結がリング下で鉄柱に鉄砲を打つ中、リング上では藤本vsハム太郎、その攻防に横から死神マシーンがちょっかいを出すという展開が続く。ほぼ3WAYの戦いとなり、藤本とハム太郎が共闘して死神マシーンに2人でブレーンバスターを決めようとするが、これをリバースし、2人を逆に蹴散らした死神マシーンは、リング下の氷結を呼び込むと、氷結はリング中央で物干し竿での弓取り式を披露する。ここに熱波を送るオルカ宇藤も加わり、リング上は無法地帯となるが、リング下ではハム太郎が藤本に「あの歌を歌って!つっか!」とマイクを手渡す。コーナーに上がった藤本は「氷け~つ、負けろ~、負けろ~、氷け~つ 消えろ~、消えろ~、氷け~つ」と氷結相撲甚句を呪いのように歌い出した。すると、氷結が頭を抱えて悶絶。氷結のマスクを脱ぐと、黒いマスクマン=スーパー・デストロイヤーズ・アインが現れた。氷結の呪いが解けたアインは死神マシーンを急襲。これに藤本、ハム太郎が加わり、死神マシーンを場外に蹴散らすと、氷結のマスクをタライの上に置き、そこに藤本が塩を振りかける。マスクからギブアップの声を聞いたMIOレフェリーが氷結のギブアップ負けを取った。


藤本「これは藤本つかさが勝ったということでよろしいでしょうか?氷結とは一体なんだったのか…?(死神マシーンがリングに上がろうとする)ちょっと運んで。セコンド、早く、早く、早く!追放して!追放させろ!もち、もち、もち、追放、追放、追放!(セコンドが死神マシーンを引き戻す)どうやって締めればいいんだ?氷結とはなんだったのか、それは誰にも分かりません。でも、それぞれの解釈でいいと思う。私はこう思う。氷結とは、誰しもが心に潜んでいる矛盾した感情だと。会いたいけど会いたくない。働きたいけど働きたくない。死にたいけど生きたい。そういう矛盾した気持ちこそが氷結だと思うんです。だから今日私は氷結を封印した。アイスリボンから、いや、日本から氷結を封印させました!さよなら、氷結!」


※ジェラルミンケースを持ってくる。そこに氷結のマスクを入れ、上から塩をかけ両手を合わせたあと、ケースを閉じる。これにて氷結封印。

◆第5試合FantastICE選手権試合 30分1本勝負
[王者]○世羅りさ (8分14秒 体固め) 朱里✕[挑戦者] ※断崖式羅紗鋏
※初代王者2度目の防衛に成功
※ノーロープ・アイスリボン式ランバージャックルール エニウェアフォールルール採用

《世羅セコンド》
雪妃真矢 ラム会長 山下りな 尾﨑妹加

《朱里セコンド》
松屋うの 本間多恵 進垣リナ


昨年の大みそかの後楽園大会で敗れている世羅にとって、リベンジマッチでもある朱里との再戦は、世羅の持つFantastICE王座を賭けての大一番として実現した。世羅が提案したルールはノーロープのランバージャック戦。リング下に落ちてもセコンドの選手によってリングに戻されるだけでなく、セコンド陣の攻撃も浴びるという、アイスリボン式のルールになっており、両者ともに一切のインターバルが許されない過酷な一戦でもある。朱里のセコンドには当然、『Joint army』の3人が付き、アイテムとしてプロレスの練習器具であるコシティ、鍋、キャリバックが持ち込まれた。一方、なかなかセコンドが決まらなかった世羅は土下座までして、渋々セコンドを務めてくれることになった『REBEL&ENEMY』と共に入場。こちらのアイテムはパイプ椅子、木刀、ラダーが用意された。開始早々、世羅が朱里を場外に落とすが、『REBEL&ENEMY』の4人はルールを理解していないのか、もともとセコンドをやる気がないのか、これをスルー。一方、朱里に落とされた世羅は『Joint army』軍の総攻撃を浴びてしまう。途中、ようやくやる気をみせた『REBEL&ENEMY』が騎馬を作って世羅を乗せ、一方の『『Joint army』』も騎馬で対抗。世羅と朱里が帽子をかぶっての騎馬戦が場外で行われるなど、徐々にアイスらしいランバージャック戦になっていった。終盤、ラム会長の持ち込んだアイテムの死の灰が世羅に誤爆する場面も見られたが、世羅が奪ったコシティを朱里の上に置かれたキャリバックめがけて振り下ろすと、ダメージ大の朱里を捉え、最後は除外への断崖式羅紗鋏を決めると、そのまま場外でカバーし、カウント3を奪取。世羅が王座V2に成功した。

世羅「朱里さん、朱里さんがアイスリボンに参戦してくれるようになって、バチバチたくさんやらせて頂いて、去年の年末はここでシングルマッチやらせて頂いて、その時朱里さんに負けてしまったことが自分の中の最大の悔いでした。今日ここで防衛戦という形で朱里さんと思い切り、思い切り、なんかこう楽しくもあり、激しくもあり、そんな朱里さんもっと見たかったなと思いながら今日戦うことが出来て、本当に本当によかったです。ありがとうございました。」

朱里「世羅ちゃん。本当に今日はありがとうございました。世羅ちゃんとこうやって今日試合が出来て、本当に本当に嬉しかったです。ありがとうございます。自分は今年に入って色んなことが起きて、自分自身のことで凄く色々悩んだりしていました。それをアイスリボンさんにご相談させて頂いて、そして今日でアイスリボンさん参戦を一旦終わらせて頂く形となりました。私はアイスリボンに参戦させて頂いて本当に嬉しくて、本当にこのリングで試合をするのが、本当に本当に楽しかったです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。そして、ジョイアミのみんな。自分がアイスリボンに参戦して本当にいっぱい支えてくれて、大好きなメンバーです。そして、うのちゃん。ジョイアミを引っ張っててくれますか?」
※うのがリングに上がる。

うの「朱里さんの意志は自分がしっかりと引き継ぎます。自分がこれからジョイアミ引っ張っていきます!だからそのためにも!世羅さん、そのベルト、自分に挑戦させてください。」

世羅「確かにJoint Armyの松屋うの、大好きだよ。やろう!」

うの「ありがとうございます。」

世羅「せっかくなんでルールと場所、決めちゃっていいですか?早くやりたいんで。次のビッグマッチ、確か…あれ?大阪?」

うの「10月18日ですか?」

世羅「大阪だよね?じゃあ大阪でやりましょう!」

うの「ありがとうございます。お願いします。」

世羅「ルールは…オンリーギブアップ。いいよね?」

うの「いいんですか、世羅さん?不利じゃないんですか?」

世羅「不利って思う時点で世羅りさを分かってないよ、松屋うの。見てなかったの?文体でオンリースリーカウントって言って何でもやったよね?オンリーギブアップでも何でもやるから覚悟しとけ。

うの「楽しみにしてます。」

◆第6試合 ICEx∞選手権試合 30分1本勝負
[王者]○鈴季すず (16分35秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド) つくし✕[挑戦者] ※第31代王者初防衛に成功


8月9日横浜文体でICE王座初戴冠を果たしたすずにとっての初防衛戦。すずに牙をむいてきたのは、すすへのジェラシーとICE王座獲りに執念を燃やすつくし。試合はロックアップでスタート。静かながら力の入った攻防から場外戦でのフェンスへのぶつけ合いから一気にヒートアップ。先にエルボーを打ち込んでいったのはすず。つくしのエルボーをブリッジでかわすと、スピアーでつくしを叩きつけるなど、すずが先手を取る。つくしもコーナーに上がったすずを雪崩式フランケンシュタイナーで叩き落し反撃に出るが、つくしのダイビングフットスタンプをかわしたすずは、ミサイルキックから再度、ダイビングフットスタンプを狙うつくしをシットダウン式パワーボムで叩きつけ、お返しのミサイルキックを決める。さらにつくしにエルボーを連発するすずだが、これにブチ切れたつくしはエルボーの連打から強烈なグーパンチをすずの側頭部に叩き込む。ダメージ大のすずに3度目でダイビングフットスタンプを決めたつくしは、さらにタイガー・スープレックスを決めるが、すずはなんとかカウント2でキックアウト。逆につくしをジャーマンでコーナーポストに叩きつける荒技を決める。続けてのジャーマンはつくしに前方回転エビ固めで切り返されるも、グラン・マエストロ・デ・テキーラを決めたすず。カウント2でキックアウトしたつくしは直伝ラ・マヒストラルを仕掛けるが、すずもカウント2でキックアウト。さらにつくしのハルカゼを切り返しの丸め込みで返したすずはジャンピングハイキックをヒットさせると、ドルフィンバスター、そして満を持してのジャーマン・スープレックスをここで爆発。しかも3連発でホールドし、遂につくしからカウント3を奪取。王座初防衛に成功した。

すず「初防衛成功したぞーっ!鈴季すずの初防衛戦の相手…つくしさん!自分がプロレス業界に入ってから3年ほど経ちますが、その間ずっとずっと一緒に仕事をして、道場で毎日毎日練習して、技を教えてもらって、悩みも相談も聞いてもらって、そんなつくしさんとこのタイトルを賭けて戦えたことが本当に本当に嬉しいです。つくしさんの存在がなかったら、鈴季すずはここにいません。あなたに勝てるような強い鈴季すずはここにいません!つくしさんのお陰でプロレスラー鈴季すずが出来たと言ってもおかしくない、それくらい自分はつくしさんに深い気持ち、深い思いが、深い感謝があります。今日試合してくれてありがとうございました。」
つくし「6度目の正直、またベルトを獲ることが出来なくて悔しいです。昔からすずのことを知っていて、泣き虫でよく笑うし、すぐ怒るし、泣き虫だったすずが、こうしてチャンピオンとして堂々としていて、凄く輝いてる。悔しい反面、嬉しい気持ちです。ああ、もう悔しい!そのベルトに、獲れるまで巻けるまで、何十回、何百回挑戦するんで、みなさんこれからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました!」
※2人がリング中央に歩み寄り握手、ハグ。つくしがリングを降りる。

すず「防衛したということで、1つだけ、1つだけ言いたいことがあります。世羅さん!ベルト防衛してるじゃないですか!(※世羅がリングへ)。防衛したんですか?凄い!顔真っ白ですけど。(マットを見て)だからこんな汚いのか!防衛したというならもう分かってますよね?」

世羅「あれ?」

すず「あれですよ、あれ。ここの2人、アイスリボンの最強タッグチームでベルトのチャンピオンですね。」

世羅「うん。」

すず「ベルトを防衛した暁には2人でタッグベルトも狙っちゃおうかな~と話してたところなんです。どうぞ、お上がりください。」
※くるみ、もちをリングに招き入れる。

世羅「どうですか?タイトルマッチやってくれませんか?」

もち「別にいいけどさ、さっきからなんか自分たちが最強ですね、最強ですねみたいなこと言ってんじゃん。つまりさあ、シングルチャンピオン、Fantastチャンピオンが組めば最強のタッグってこと?」

世羅「まあそうなりますね。」

もち「んなわえあるか、ボケーッ!お前らタッグチャンピオンじゃないじゃん。タッグでチャンピオンなの、私たち。いいよ、そんなにウチらの最強タッグに挑戦したいなら、どうぞ挑戦させてあげますよ。今したい?すぐしたい?」

世羅「すぐしたい!やりましょう!」

もち「(すずに)お前出来るのか?本当に。」

すず「出来るよ~!」

世羅「すぐやりましょう。あ、待って。近いビッグマッチ、大阪って言っちゃいました、自分。」

もち「大阪じゃないよ。その前に10月3日ラジアントない?」

世羅「あ、忘れてた…。」

もち「そこでやろうよ。」

世羅「あ、空いてますね。(Fantastは)大阪って言っちゃったんで、大阪でやりましょう。横浜大会で!ありがとうございます。横浜の地で自分たち挑戦させろって言ったんで、横浜で獲りたいですね。そのベルトください、横浜で。よろしくお願いします。

すず「それでは、タッグのタイトルマッチも決まったということで、(世羅に)一緒に締めます?はい、みんな上がってきてください。」

藤本「ここで1つお知らせです。いぶき!いぶきが前回、絆タッグトーナメントで優勝した願い事、アジャさんと組んでハム子を倒したい、その日程が決まりました。10月31日の後楽園です!頑張ってハム子さんを倒してください。」

いぶき「はい!絶対倒します!」

藤本「はい、そしてもう1つ、10月3日、横浜リボンでタッグタイトルが決定したということなんですが、私もそこでとある方とシングルマッチをさせて頂きます。とある方というのは、もったいぶって当日発表ということでよろしくお願いします。藤本つかさvs X、です。」

すず「アイスリボン、これからも楽しみがいっぱいですね。最高!それではいつものアレで締めましょう!プロレスでハッピー!アイスリボ~ン!」

すず「防衛しました~っ!(左側頭部を抑えながら)ちょっと、たんこぶが痛い。ここに大きなたんこぶが出来ました。プロレス人生で初めてグーパンチというものを食らいました。あの人、頭おかしいですね。マジ頭おかしいですね。いやでも、えっと……ちょっと、言いたいこと考えてたんですよ。全部忘れちゃった。あの~、ベルトを獲ったじゃないですか。8月9日、文体で獲って、その前日も前々日も前々々日も一緒にいたつくしさん。なんなら前日、一緒に練習してたつくしさん。その人がベルトを獲ってすぐには挑戦してこなかったけれど、前回の後楽園ホールでの絆トーナメントですずから勝って、ベルトに挑戦してきて、つくしさんが来てくれた時に自分は凄い嬉しいと言うか、やっぱり来たーっ!と思ったんですよ。ベルトを獲ったら絶対挑戦してくるだろうなって思ってたし、ベルトを獲った次の日、ベルトを獲った日、お疲れさまって言ってくれた顔は、どこか悔しそうな悲しそうな顔をしてたなっていう印象があったので、そのつくしさんが挑戦してきてくれて、前哨戦ももう嫌と言うほどやって、あの強烈な鬼のようなエルボーも何百発も食らって、その度につくしさんを知れて、その度に自分のことをつくしさんに伝えることも出来て、そんなお互いのコンディションがこれ以上ないという、バッチリというくらいのレベルでタイトルマッチが今日出来て、正直グーパンチ食らった時も、タイガー・スープレックス・ホールド投げられた時も、ダイビング・フットスタンプを食らった時も、全部痛くてもう本当にいつもの1億倍、2億倍、3億倍のつくしさんのパワーでどうしようかと思ったんですけど、本当にもう大丈夫かなっていう気持ちになったんですけど、そこで折れていたら初防衛戦の意味もないし、せっかく長い期間かけてこのベルトを獲った意味もないなと思ったので、今日は意地で勝ちました。人間って底力を出せばここまで出来るんだなと思いました。すみません。長々と喋ってしまって。初防衛が嬉しくて、そしてグーパンチでちょっと何言っていいか分からなくなってしまっているので、質問どうぞ!」

――今日の勝因は意地ですか?

すず「意地ですよ。意地です。雪妃真矢に勝った時の同じ形のジャーマン・スープレックス・ホールドで勝って、その時は2発だったんです。ただ今日2発投げて、そのままレフェリーがカウント取りそうになったのは聞こえたんですけど…なんかまだだって思ったんですよね。まだ投げないと…って。本当に賭けの一発でした、最後の最後の一発は。これでキックアウトされたら本当に心が折れていたかもしれないですね。本当に賭けに出た気分です。」

――あの3発目は挑戦者の心を折るための?

すず「うん。つくしさんって気が強いじゃないですか。マジ気が強いじゃないですか。普通の人間よりもマジで気が強いと思うんですよ。だからあの2発だったら返してると思うんですよ。自分に余力がなくてもあの人は返したと思う。だからこそ何回も前哨戦をして、昔からお互いのことを知ってるからこそ、つくしさんはこれ返すかもしれないなって、一瞬で判断したので。勢いでもうぶん投げてやりました。つくしさんと体重差があってよかったなと思いましたね。体重差がなかったらあんなに投げられないんで。そこは自分がちょっと一手上だったかなと。」

――試合後に、タッグへの挑戦を申し出たのは、試合前から考えていた行動ですか?

すず「はい。試合前から勝った暁には今日セミで朱里選手とタイトルマッチをやった世羅さんと、タッグも狙おう。そして2冠になってアイスリボン、いや、女子プロレス界のトップを狙うぞ!みたいな。そんなような話をしたんです、世羅さんと。それがあったからまずシングルを防衛した暁には、一旦タッグを獲ってから、勢いをさらにつけてから、それに挑戦してくるような挑戦者、それか面白そうな挑戦者がいたら自分からも指名したいと思ったし、まずはタッグでやってみようかなという気持ちです。考えてました、最初から。」

――文体があって、タッグのトーナメントがあって、初防衛戦があって、タッグのタイトル挑戦が決まって、怒濤な感じですけど。

すず「なんだろう?なんか頭がついていってないんですけど、やっぱでも考えるより身体で動くタイプと言うか、思い立ったらすぐ行動するタイプなので、このくらいスピード速い方が自分的にはいいですね。毎日毎日ベルトのことを考えて、毎日毎日プロレスのことを考えられるじゃないですか。ベルトが懸かっているってなると。だから感情が凄く入ると言うか、好きです、自分は。もっともっと忙しくてもいい。あと18歳になったんで、深夜なんとか労働なんとかかんとか基準法みたいなのがOKになったんですよ。だから働けるんです、いっぱい!チャンピオン、朝から晩まで働けるんですよ!だからNGなしのチャンピオン、これからどんどんレベルアップして、パワーアップして、2冠になって、そして色んなベルトを巻きたいですね。」

――ベルト奪取は果たせませんでしたが、今の気持ちは?

つくし「うーん…嬉しい気持ちが30パーで、悔しい気持ちが70パーだったなぁって思います。悔しいです。6度目の正直、いつになったら獲れるんですかね、ベルト…。うーん…何をしたらいいのか、何をしたらあのベルトに届くのか…分からないんですけど、でも言ったからには巻きたいですね。」

――その30パーの嬉しい部分というのはどんな部分?

つくし「すずが“つくしさんがいてくれたから”みたいなことを言っていて、普段そういうこと言わないので、すずは。だから、すずが辛かった時も嬉しかった時も一番側にいれてよかったなって。そういう嬉しい気持ちですね。まさかね、負けるとは思わなかったですよ、1年8ヵ月の子に。本当に見てないうちにどんどんどんどん強くなって、チャンピオンになって、つくしに勝って、本当に凄いなって改めて思いましたね。」

――今回は負けたがこの先の巻き返しとかは?

つくし「当たり前ですよ、そんなの。ここで冬眠したら前のつくしに戻ってしまうので、もうそんな気持ちは一切ないので、シングルのベルト、トライアングルのベルト、世羅さんが持ってるベルト、タッグのベルト、アイスリボンにはまだまだいっぱいベルトがあるので、もっともっと狙っていきたいなって思います。それにしても拳が痛くて、たぶんすずも痛かったと思うんですけど。」

――ぶん殴りましたね。

つくし「ぶん殴りました。ムカついて(苦笑)。ああ、痛いわ。でもこの試合は気持ちが折れた方が負ける試合だったと思うので、今回は気持ちが折れましたね、最後。」

――ジャーマン3連発は強烈でしたか?

つくし「返せないほど強烈でしたね。本当にデビュー戦から大事に使ってる技だと思うので、あの技でもっと色んな人からスリーを獲って欲しいなっていう先輩からの願いです。」

――ベルトを獲りたいと仰っていましたが、獲る時はすず選手から獲りたい?

つくし「いや、視野を広げて色んな選手から獲りたいですね。ああ~悔しい…悔しい!でもこういう悔しさがあるからこそプロレスは楽しいと思うので、続けてきてよかったなって改めて思います。」

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