【あべみほインタビュー②】反応する田口監督と反応しない内藤哲也、揺れる女心を赤裸々に告白「愛ゆえに人は苦しまなければならない」

<プロレスファンからの反応>

--今までディーバとしてデビューしてから、約5年という期間を経てプロレスファンの反応っていうのも、当初と今とずいぶん変わってきたんじゃないかなと思うんですけどいかがですか。

あべみほ「会場だったりインターネットの反応で言うと、最初はなんだろうと思うところから、おそらく入ったと思うんですよね。なんでだろうとか、なんなんだろうとか、それがどんどんどんどん私もこういう気持ちでやっていこうっていう部分を、表現するよう心がけたりとか、あとは、何度も今日言いましたけど、こういうふうに立ち回るということはそういうことだぞっていう覚悟を持って、命をかけてやっているので、そういう部分が伝わったからきっとディーバって言われてるんだろうなって思うと、ちゃんと見てくれてるなって思いますね。やはり喋る機会が本当に全くないというか、喋る気がないので、例えばバックステージとか、私が声を出すことってほぼないんですけど。」

--そうですよね。

あべみほ「基本的にサイレントな動きになってるんですけど、それを気にしてなかったので、ファンの方はこういうインタビューを見ると、もしかしたらびっくりするかもしれないですね。」

--あべさんの生の声っていうのが、やっぱり私達もファンの皆さんに届けたいというふうな気持ちがあったので、今日はちょっとこのコロナ禍の期間も空いたっていうところで。

あべみほ「ありがとうございます。」

--もうプロレスファン、新日本プロレスのファン、聖帝タイチ選手のファンの皆さん、やっぱあべさんの存在が今気がかりになってたとは思いますので。

あべみほ「なんか申し訳ないわ。」

--タイチ選手を側で支えるあべみほさんという存在をまた早く見たいなっていうのは思ってます。

あべみほ「いつかは、この世界中おかしくなってもう半年経ちますけど、いつか終わりがきますから。そう思えば、焦らずとも、戻る日は必ず来るので、そんな、大丈夫ですよよ。心配しなくても。そんな私の気持ちが変わること、そんなそんなないので。」

--男みょうりに尽きる言葉がビシビシでてきますね。それはすごい本当嬉しいと思いますよ。ファンの方と会う機会ってあんまないですもんね。今は特に。

あべみほ「サイン会ですね。」

--そうか、サイン会のときがありましたね。

あべみほ「それとか、営業先でとか。」

--グラビアのサイン会とか営業先のサイン会にプロレスファンの方っていうのも結構行かれたりするんですか。

あべみほ「そうですね、多いですよ。」

--多いですか。

あべみほ「はい。撮影会とかもそうですし、あとは生配信とかもそうです。プロレスファンの方はやっぱり熱量が高いので。」

--そうですか。

あべみほ「プロレスが好きっていうか、おそらく格闘技が好きとか戦いが好きみたいな人たち、みんなそうだと思うんですけど、熱狂的になってる部分があると思うので、それをパワーとして伝えてくれる人が多いですよ。」

--なるほど。声をかけられてなにか印象に残ってるなとか、なんかあったりします。

あべみほ「なんだか私を見て、引きこもってた中学生が学校に行くようになったよ。とか。」

--えー、すごい。そんな逸話があるんですか。

あべみほ「嬉しかったですね。」

--あべさんを見て。

あべみほ「おそらくプロレスを見てる女の子が。」

--女の子だったんですか。

あべみほ「女の子ですね。学校が嫌だったみたいで、だけど私の出る試合を掘り返してみたときに、こんな強い女性がいるんだっていうか、たぶん心持ちの話だとは思うんですけど、だから私も頑張ろうって思いましたっていうメッセージを受け取ったことがあって。」

--めっちゃ嬉しいですね。

あべみほ「嬉しかったですね。だから、良くも悪くも影響を与えるっていうのは人の前に出てれば、それはそうなんです。それは1819のときから始まって以来、地元でタレントやって以来ずっとなんで、わかってはいながらもそれを言葉として伝えてくれたり、言ってしまえば義務教育の子供が、それを上手にできないっていうことに対して私はそれでもいいよっていう言葉をあげたんですけど、彼女には。それだけが全てじゃないし、個性だと思っているので。それでもいいし、だけどその一歩を踏み出したことに関しては、すごくみんなが評価してあげてほしいなとも思うし。正解のない世界だと私は思ってるので、だからリングに上がれたので、これが正解だよこういうふうにやってってもし言われていたら、こんなに続いて私やれないですもんだって。」

(写真提供:安立雄一郎氏)

--でも確かにそうですよね、このやりかたが正解だって本当に言われてもわかんないですもんね。

あべみほ「わかんないです。最初ルールも分かんなかったんで。」

--やっぱりそれぞれみんな違うわけですから。違いますよね。

あべみほ私みたいにディーバになりたいですっていうファンの子がいたんですね。多分無理だと思うなっていうのが私の答えだったんですが、頑張ってねっていうふうに言ったんですけど。無理だと思います。やめた方がいい。」

--でもそれをね、はっきりそういうふうに思うっていうところがすごく大事だなと思うんですよ。

あべみほ「だって無理だもん。」

--なかなかね、そんな別にみんながみんななれる世界そんな甘くないですからね、こういう世界って。

あべみほ「というか、なろうとしてなったわけではなく、私しかいないって言われてますけど別に私自身がそう思ってるわけではないので、同じように、選手のことを思ってって言う子はいるのかもしれないですけど、それで人の前に出てできるかっていうとできないと思うし、何も言われずとも自分で考えて動いてることをどう評価されるかっていうのも、きっと難しいし、たまたま芸事でお仕事させていただいていたから、巡業に回ることが一緒に回ることができるっていうのも、勝手にスケジュールをいじりまわして、勝手についていってることなんで。なのでそんなこと、きっと皆できないと思うんですよね。具体的に考えて。」

--でも大変でしょう?スケジュールを合わせて。

あべみほ「例えばですけど、3年前に2月にヘビー級に転向したってなった年にG1 CLIMAXで名前が呼ばれなかったんですね。その時、当たり前にスケジュールを空けてあったんで、その2ヶ月間の間、仕事がないことにもなりますよね。」

--そうですよね。

あべみほ「でもそんなのもわかった上で、勝手に空けてるんで。やりたくてやってることなんで、気にならないっていうか、そういうものなんですよ。今年もそうです。」

--深いなあ。それはやっば愛ゆえの行動と言うか。

あべみほ「愛ゆえに()」

--深い。

あべみほ「人は悲しまなければならない。愛ゆえに人は苦しまなければならない。」

--愛ゆえに苦しまなければならない。これもまたすごいね、言葉ですよね。

あべみほ「だから私は悲しみ苦しもうが、好きでやってることなので。」

インタビュアー:プロレスTODAY総監督 山口義徳

 

【あべみほインタビュー③】”揺るがないディーバの覚悟” ミステリアスな魅力に迫る!
https://proresu-today.com/archives/124988

あべみほ

1988年1月10日生まれ

北海道石狩市出身

北翔大学で服飾美術を学び、学内で行われたファッションショーがきっかけでモデルデビュー。

地元北海道でタレントとして活動したのち23歳で上京、ミス・ユニバース・ジャパン2012横浜大会にて優勝。

モデル、レースクイーンを経てグラビアアイドルに 転身し、ミスFLASH2015グランプリを受賞。

現在は日本のプロレス界で唯一のディーバとして、 新日本プロレスのタイチ選手ディーヴァとしてリングで戦っている。

※あべみほ公式サイトより

公式Twitter
https://twitter.com/abemiho0110
公式Instagram
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