【新日本】『THE NEW BEGINNING in HIROSHIMA』<2.11広島大会>試合後バックステージコメント全文掲載

新日本プロレスは2月11日(木)、広島・広島サンプラザホールにて『THE NEW BEGINNING in HIROSHIMA』を開催した。

・飯伏とSANADAが名勝負を展開、死力を振り絞ったカミゴェで二冠防衛成功!

・試合後、内藤がIWGPインターコンチネンタル王座のみに挑戦表明!

・NEVER6人タッグを防衛したYOSHI-HASHIと後藤がIWGPタッグ王者G.o.Dに宣戦布告!

・オカダとEVILが急遽シングルマッチが実現するも反則裁定で完全決着ならず!

その他、試合後バックステージコメントを掲載。

『THE NEW BEGINNING in HIROSHIMA』
日時:2021年2月11日(木) 13:30開場 15:00開始
会場:広島・広島サンプラザホール
観衆:2,007人

<試合結果>

▼第1試合 20分1本勝負
ゲイブリエル・キッド ×
上村 優也
辻 陽太
vs
DOUKI
ザック・セイバーJr. 〇
タイチ
(8分51秒  ZSJスタイルリストロック)

<第1試合>

ザック「ヤングライオンは本当活きがいいよな……。いつもなら“ショッパイ試合組みやがって”“なんで第1試合でヤングライオンの相手なんだ?”って思うとこだが、今日は俺自身、楽しんでたよ。それにしても何で辻はあんなに頭に血が上ってるんだ? ツラが醜いからか? いや、俺的には一番ブサイクなのはゲイブ(リエル)だと思うけどな。てか、なんであいつがここにいるんだ? LA DOJOのヤングライオンじゃなかったのか? カツヨリ(柴田)のヤローはどこに行ったんだ? おいシバタ、今なにやってんだ? 日焼けマシーンで肌を焼いてんのか? シバタに伝えろ、お前をこのリングで待ってる。もし俺がゲイブを殺したら、さすがのシバタも黙ってられず、姿を現すだろうな。あいつは何も仕事せずにグータラしてても給料が発生するのか? カツヨリ・シバタ、怠けるのもいい加減にしろ。だけど、ヤングライオンとの試合は楽しかった。毎日でも相手してやる。びっくりチキンとアイアンフィンガーを振り回すだけのタマ・トンガとの試合より何倍もマシだ。楽しかったよ。でも今日は(午後)3時から(試合)だったから、昼飯も食べれなかったし、コーヒーを飲む時間もなかった。(※記者に向かって)お前はもちろん昼飯食ったんだろ? 何食ったんだ? お前、一日一食だって絶対に抜かないって顔してるもんな。これから春になるまで、クマみたいに冬眠するのか? まあ、お前はそれでもいいや」

タイチ「このデブが……。昨日は……アイム・ソーリー、ラストナイト」

ザック「気にするな。運が悪かっただけだ。パンデミックのせいだ。俺たちはチームなんだから」

タイチ「まあ正直、最後の方、何も覚えてねえや。まあ、やっぱりこれ(アイアンフィンガー)の持つ魔力は怖えな。あらためてわかったよ。もしかしてヤツも、タマも、これに操られてたのかもしれねえしな。でも昨日はあんな結果になっちまったけど、結果は負けたかもしんねえけど、俺らは負けてねえからな。ま、昨日ザックが言ってた通り、このあとすぐ『NES JAPAN CUP』も始まるし、とりあえず今焦って、あいつらともう1回やらなくてもいい時期なのかなって。昨日はザックが俺(が泊まってるホテル)の部屋に、ハイボールいっぱい持ってきてくれたんだ。(それを飲みながら)朝まで2人で語って、今、具合悪いよ。二日酔い、絶頂期……」

ザック「チョットダケ」

タイチ「昨日ずっと2人で語り明かしてよ、俺とザックはやっぱり絆が深いってことがわかったよ。俺らはあきらめたんじゃないんだ。今はその時期じゃない。1回落ち着いて、お互い落ち着いて、またその先に、お互いシングルで結果出したときに、必ず2人でもう1回やろうと約束したから」

ザック「ベルトは必ず取り戻す。でも今は少し休憩して、シングルに集中しようぜ。気分転換してからだ」

タイチ「お互い力つけてよ、その時、俺らが組んだ時によ、もっとすげえ力が出せんじゃないかって楽しみにしてるよ、今から」

ザック「(※某記者の大きなお腹に耳を当てて)ニュージャパン最強のタッグチームといえば?」

タイチ「年内には必ず……いや年内にとは言ねえな、数カ月後……」

ザック「ニュージャパン最強のタッグチームは誰だ? ン、デンジャラス・テッカーズだって? いい答えだ」

タイチ「俺らがタッグのトップに立ってないとな、始まんえんだ。あんな2人が(ベルトを)持ってたって、つまんねえだろ? また面白くしてやるから待っとけ、お前ら。とにかく俺とザックは(『NEW JAPAN CUP』で)結果出してからだ。また帰ってきてやるよ、2人……」

DOUKI「(※入れ替わりに入ってきて)なんだ今日の試合、オイ。第1試合で、昨日タイトルマッチやった2人と俺が、なんでヤングライオン3人と当たんなくちゃいけねえんだよ。まあ、なんだ、デンジャラステッカーズの2人がさ、今こうやって言ってたけど。昨日と今日と言ってたけども、まあ、タッグ解消ってわけじゃないし、何とも言えないけど、それでもやっぱり俺は俺で、昨日の試合、もうちょっとうまく邪道をつかまえてられたらな……はあ、って思うから……。ダメだな、やっぱあいつとは、しっかりケリをつけなきゃいけないよな。邪道、俺はずっと言い続けるぞ。テメエと、シングル(マッチ)が実現するまで、ずっと言い続けるからな。昨日、タイトルマッチなんてな、関係ねえよ。テメエと絶対シングル、やってやんぞ、オイ」

上村「(※ノド元を押さえ、何度か咳き込む)ノド輪が一番効いたかもしれないッス。そんなことより、鈴木みのる、昨日でひと段落つかせませんよ。ここまできて、引き下がったらカッコ悪いんで、とことん僕の納得いくまで、倒すまで。なんでもいいですよ。シングルマッチでもタッグマッチでも。とにかく俺を、鈴木みのると闘わせてくれ。まあ別に、俺がこんなこと言ったって、(鈴木とのカードが)組まれるもんじゃないと思ってますし、リング上がすべてなんで。また次から、リング上で見せてやりますよ。ありがとうございました」

ゲイブリエル「(※左腕を押さえて倒れ込む。しばらく荒い息だけが聞こえてきて……上半身を起こして)俺の対角線に立つヤツは誰でも相手になってやると言った。そして今日はザック・セイバーJr.、お前だ。昨日のお前のコメントを見たが、相手を欲しているんだろう。だから俺が相手になってやるよ! あと一歩でお前を倒せる手応えがあった。もっとかかってこい!」

辻「クソ、タイチ……、俺はあんたの試合を、セコンドでイヤというほど見てきてる。あんたは誰もが認めるトップレスラーだ。なのになぜ、チョーク、そんな小汚い技ばっかり使うんだ? はあ……俺には理解できないよ。まあ、それと俺には今、もっと大事な目標がある。内藤哲也。俺が大学卒業して、社会人になって、やるせない日々を過ごして(いるときに)プロレスラーになろうと決意した。棚橋さんに『プロレスラーにならんの?』って、そういってもらったことを思い出したんだ。そうやって俺は深夜の『ワールドプロレスリング』をまた見始めた。そんな時に両国で、あんたはオカダさんに勝って、やっとの思いで獲ったベルトを天高く放り投げた。なぜだろう? すごい、俺にはあんたの姿がかっこよく映った。そして俺はプロレスラーになって、今、棚橋さんの付き人になった。もちろん俺の目標は、棚橋さんに勝つことでもある。ただ、それだけじゃない。内藤哲也、あんたに勝つことも目標の一つなんだ。だから、どうにかして、まずはシングルマッチ。あなたとシングルマッチを闘わなくちゃいけない。そのために“5.5万いいね”を集めなきゃいかないんだ」

▼第2試合 20分1本勝負
マスター・ワト 〇
SHO
本間 朋晃
vs
金丸 義信 ×
エル・デスペラード
鈴木 みのる
8分07秒  ラ・カレテラ

<第2試合>

SHO「もう俺はね、コンティニューしてるから。もう次、見据えてるから。でも、目指すところはもちろん、ジュニアの頂点だ。(前回の)『(BEST OF THE)SUPER Jr.』でデスペラードに負けて、そしてデスペラードが決勝に行って、そしてそのデスペラードが(自分に)興味持ってくれたか……。新日本ジュニア、新日本ジュニア全員で、ジュニア盛り上げていこうぜ」
本間「今日、俺は、内藤対策バッチリして会場に来た。そしたらどうだ、(対戦相手が)鈴木軍(に変更されてた)。まさに青天の霹靂。まさかだよ……。ゲームオーバー? そんなことさせない。絶対させない。俺が終わったら、俺があきらめたら、もう終わるから。俺は世界で一番、あきらめの悪い男だから。絶対あきらめねえから」

ワト「俺はさ、まだ、あきらめてねえから。俺は、この俺が道を作って、自分の歩む新しい道をまた開拓してやる。まだまだあきらめないから……」

天山「(※遅れて入ってくる形で)OK、OK,いいぞ。オオ、昨日負けたからって、まだまだあきらめることない。ここで這い上がっていくしかないんよ」

ワト「一つ、また一歩一歩と、前を向いて、俺は進んでいく」

天山「しっかりと。OK……」

ワト「俺の道はまだまだ、つながってんだよ」

天山「OK、頑張れよ。今日のSHOくんみたいなパートナー、いいんじゃないか?」

ワト「そうですね。SHOさん……組みたいですね」

天山「タッグ組んで、ちょっと挑戦できるんちゃうか? (ワトは)金丸から(フォール)取ってるやろ? これチャンスや。また(王座挑戦)いけるんちゃうか?」

ワト「いきたいですね。SHOさんがもし、(パートナー不在で)ヒマだったら」天山「ねえ。いいよいいよ」

ワト「SHOさんが……いや、俺はSHOさんと組みたいですね」

天山「SHOさん好きやろ? それやったらいけばええやん。(SHOと)組んで、(IWGPジュニア)タッグ……あいつらの、(前王者チームの)デスペと金丸(から)今日、(フォール)取ったんやから。それぐらいのチャンスあるやろね」

ワト「俺たちぐらいにしかチャンスないかもしれない。俺たち、新日ジュニアを……」

天山「どんどん。そう。OK、ハイ。(※と言って握手を交わす。ワトが控室に向かい、1人残されて)いやもうね、昨日負けたっていうのはね、もうほんとね、しょうがない。これ終わったこと。次に向かって彼はもう、目向いてるから。やっぱりしっかりと、その先をね。まあ、ほんとにSHOくんみたいなパートナー、素晴らしい。たぶん一緒にやれば、いい感じでいけんちゃうかなと思いますよ。ジュニアタッグ……ま(田口と組んで)1回(王座奪取に)失敗してますけど、まだまだあきらめない。負けてからも這い上がっていけって。今度負けたら、ホンマ“ふざけんな!”って感じやけども、しっかりと挑戦表明してほしいなって思いますよ。負け許されへんぞ、今度はって……」

デスペラード「ま、こういうこともあんだろ。大した問題じゃねえ。SHO、思ったより腑抜けじゃなかったじゃねえ。昨日あれだけ走り回っててさ、途中でガス欠起こしたように見えてたんだけどなあ……。ま、でも、楽しかったよ。SHO、今度は俺を楽しませてくれ」

※鈴木&金丸はノーコメント

 

▼第3試合 30分1本勝負
BUSHI
高橋 ヒロム
内藤 哲也 〇
vs
石森 太二
エル・ファンタズモ
高橋 裕二郎 ×
(9分54秒  デスティーノ→片エビ固め)

<第3試合>

BUSHI「さあて、どうなるか。今日の試合前に、対戦カードが急きょ変わったんだろ。あとはジュニアタッグのタイトルマッチが決まるかどうか。あとは会社に任せたよ。俺は大歓迎だ。IWGPジュニアタッグのベルト、巻きたいからね」

ヒロム「IWGPジュニア(ヘビー級)戦、そしてIWGPジュニアタッグ(戦)、決定だ。なあファンタズモ、何回も、何回も言ってるよな。何回も俺に言ってきてるよな。“ヒロムは新日本プロレスに好かれてるから、優遇されてるから、チャンスを与えられてる”と。いや、違うぞ。俺にこんなにチャンスが来るのはな、俺がお前より強いからだ。単純なことなんだよ。もうちょっと、頭のいい子だと思って、楽しみだったんだけどな。なんか、そういうコメント、ちらほら見て、なんかショックだったよ。俺はお前よりか強い。だからチャンスが巡ってくる。どうだ? もしか、ほんとに新日本プロレスに好かれて、俺にこれだけチャンスが来てるのであれば……ファンタズモさん、新日本プロレスに好かれるように、ゴマスリなんて、ゴマスリなんていうものをやってみるのは、いかがでしょうか? ワカリマスカ? ゴマスーリ? ワカリマスカ、ゴマスーリ? なんて言うんだろうな、英語では? キス・アス(Kiss Ass)とか? そういうのかな? そういった言葉になっちゃうのかな? なんかちょっと嫌な言葉だよね。でも、まあ日本にもあるんだよ、そういうのが。ゴマスーリっていうのがね。そういう言葉があるんだ。ぜひ、もし新日本プロレスに好かれてチャンスがいただけるのであれば、そういうことをやってみる人生も、ありなんじゃないでしょうか? 俺はそういう風に思いますよ。提案します。それから、石森くん。なんか残念だな。ファンタズモの後ろに、こそこそこそこそ、ちょろちょろちょろちょろ隠れちゃって、あなた本来の強さが、全く出てない。全く見えてこない。金魚のフンになるのは、早いんじゃねえか?」

※内藤はノーコメント

ファンタズモ「ちょっと言わせてもらうぜ。これ見ろよ。俺の超高級LEDジャケットが壊れてる。新日本の誰かが移動中に壊したっぽい。でもこれがヒロムのパーカーだったら話は違ってはずだ。すぐに修理に出しただろう。本当に不公平だよな。これでもまだヒロムを特別扱いなんかしてないってフリするのか? なんで俺のことがそんなに嫌いなんだ? 俺は背だって高いし、運動神経も良くて、顔だってこんなにイケメンだぞ。それに実況解説席でもいいコメント残してるし、グッズだってかなり売れてるのに。どういう気だ? もっと待遇を良くしろ! クソッタレめが!」

石森「(※ベルトを右肩に掛けて、フロアに座り込み)ヒロム、(ファンタズモが)IWGPジュニア(ヘビー級)に挑戦する交換条件として、IWGPジュニアタッグに挑戦させろって? はあ……なんかなあ、その“交換条件”っていうのが納得いかねえけど、まあファンタズモのベルト挑戦の道がそれしかないのなら、俺は全力で、ヒロムの2冠を阻止するまでだ。でもよ、昨日のコメント見たらよ、肝心のBUSHIは、お前がそのベルトが欲しいみたいで、ジュニアタッグは狙う気なさそうだぜ。そんなんでジュニアタッグ(のタイトルマッチ)やんのんかよ? ええ? ジュニアのベルトは、俺たちBULLETが、すべていただく」

ファンタズモ「(※石森が控室に向かおうとするところに戻ってきて)一つ言い忘れてた。ヒロム、昨日のお前のコメント見たぞ。お前のベルトに挑戦するには、まずタッグのベルトに挑戦させろってか? じゃあ、ここでハッキリさせようじゃねえか。『ROAD to CASTLE ATTACK』でベルトに挑戦させてやる。いつにするかはお前らが決めろ。どうせお前らに獲れるわけがない。それからオーサカジョーの『CASTLE ATTACK』。オーサカジョーで試合をするのは、今回が初めてだ。そこで俺がお前を倒してIWGPジュニア王座を獲り、BULLET CLUBに持ち帰る。それまでは日本から離れない。TOO SWEET!(※と言って、石森をウルフパックサインを合わせる)。控室に歩を進めながら)俺が言ったことちゃんと訳して伝えておけ……」

※裕二郎はノーコメント

▼第4試合 30分1本勝負
矢野 通
オカダ・カズチカ△
vs
ディック東郷
“キング・オブ・ダークネス”EVIL △
(1分27秒  両者リングアウト)

 

▼第5試合 30分1本勝負
オカダ・カズチカ 〇
vs
“キング・オブ・ダークネス”EVIL ×
(5分41秒  反則)

※オカダ&矢野はノーコメント

EVIL「(※イスを手にコメントスペースに入ってきて、それに座る。東郷は傍らに立ったままで)オイ、リング上、見たまんまだ。あいつがよ、お望みなら、シングルでもう1回、叩き潰してやる。(※東郷に向かって)なあ、オイ」

東郷「オイ新日本、ふさわしい大舞台、用意しとけよ」

EVIL「(※立ち上がりながら)そういうことだ……」

▼第6試合 60分1本勝負
NEVER無差別級6人タッグ選手権試合
<第21代チャンピオンチーム>
YOSHI-HASHI 〇
後藤 洋央紀
石井 智宏
vs
<チャレンジャーチーム>
タンガ・ロア ×
タマ・トンガ
ジェイ・ホワイト
※3度目の防衛戦
(27分01秒  緊箍児)
※チャンピオンチーム石井&後藤&YOSHI-HASHIが3度目の防衛に成功

<第6試合>

ジェイ「YOSHI-HASHI、お前はニュージャパンでデビューしてだいぶたつよな? 数え切れないほど外国人レスラーと試合をしてきたはずだよな? それでもまだ英語が全く理解できないのか? お前と違い、俺は賢いからお前が何を言ったか全部理解した。G.o.Dの持つタッグ王座に挑戦したいんだろ?」

タマ「まさか!?」

ロア「絶対にありえない!」

タマ「YOSHI-HASHI、お前、パートナーをしょっちゅう変えてないか? お前たちは話にもならないレベルだ! YOSHI-HASHIくん、お前は脳みそもアソコも極小だな」

ジェイ「俺たちがお前らの好きなようにさせると思ってるなら、お前は救いようのないほどの大バカだ。焦らなくても、G.o.Dはその気になったらお前らの相手してくれるさ」

石井「(※用意されていたイスに座りながら)オイYOSHI-HASHI、たまりにたまってるもん、吐き出せ」

YOSHI-HASHI「(※並んで座り、ベルトを見せながら)オイ、いつまでも目下に見てんじゃねえぞ、オイ。今日、ベルト、誰の手元に残ってんのか、よく考えてみろ、オイ。お前らが、こっちに来なかった、この……」

(※ここでジェイ&G.o.Dが乱入、イスに座ってる王者チームに襲い掛かった。まったくなすすべなく、一方で気にやられるばかりの王者チーム。フロアにダウンすると、G.o.DはIWGPタッグのベルトを見せつけるようにYOSHI-HASHIの顔に押し付けながらまくしたてる)

タマ「YOSHI-HASHI、本気で俺たちと張り合うつもりか? OK! 挑戦させてやろうじゃねえか!」

ロア「ちょっと待て、カメラの前で言わせてくれ。オーサカで……オイYOSHI-HASHI、家でちゃんとこのビデオを見るんだぞ。オーサカでベルトに挑戦させてやろうじゃねえか! でも本来、お前らは挑戦する価値もなければ権利もない! チャンピオンの俺たちが、挑戦者として指名してやってんだよ! わかったな!」

タマ「獲れるもんならやってみやがれ、バカヤロー!」

ジェイ「YOSHI、イシイ、ゴトー、負けてもまだチャンピオン気取りか? カンパイ!(※倒れてるCHAOSの3人にZIMAをかけて立ち去る)」

(※ジェイ&G.o.Dが去った後もしばらくダウンしたままの王者チーム。まずは石井が這うようにうごめき、そしてゆっくり立ち上がると、ふらついた足取りのままで「オイ……オイ……なに、コラ……」と声にならない叫びを上げ、さらに「オラ! なに、オラ、テメエら!」と叫んで立ち去った3人を追う。YOSHI-HASHIも立ち上がると石井を追う。後藤は最後までダウンしたまま。頭を押さえながらゆっくり立ち上がると、ふらふらした足取りで控室に向かう)

▼第7試合 60分1本勝負
IWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合
<第73代IWGPヘビー級&第27代IWGPインターコンチネンタルチャンピオン>
飯伏 幸太 〇
vs
<チャレンジャー>
SANADA ×
(27分51秒  カミゴェ→片エビ固め)
※チャンピオン飯伏が2度目の防衛に成功

<第7試合>

飯伏「(※イスに座るやテーブルに2本のベルトを置き、自身の手で立てかけるように示して)僕は、あくまでも、挑戦者は、選ばない。これは何度も言ってるから。そして、内藤哲也は、僕が何を言ってるのか、ちょっと……IWGPヘビー級、このベルトが欲しい。そうずっと言い続けて、初の2冠王者になりたいから、この2つのベルトを獲りたい。だから、二を一つにした方がいいなじゃないと、そう提案したんで。僕は2つに愛着があるんで。インターコンチ(ネンタル)も、中邑(真輔)さんと何度も防衛(戦の相手)をしてきたし、IWGPヘビーもいろいろ、AJだったり、棚橋さんだったり。こないだ(内藤とも)やったばっかりだし。まあ、それでも何度でも、誰とでもやります。そして、また新しい闘う相手が見つかりました。SANADAさん、何度でも、何度でもやろうよ。何度でもやりたいよ。何度もやりたいよ。本当はこのシリーズ、すごい楽しかったよ。いつも言うとおり、僕は逃げない、負けない、あきらめない。ただ、ただ、それだけです。ほんとに今日も、逃げなかったし、負けなかったし、あきらめなかった。そして次は、裏切らないから、絶対に。こうやってどんどんチャンピオンとして、僕は成長していきます。この二つのベルトの象徴になりたい。そしてこの二つのベルトを一つにしたい。それが僕の思いです。それは誰でもいい。(※遠くにザックの姿が見えたようで)ザックでもいい! 誰でもいいよ。挑戦待ってます。まずは内藤さんから」

--2度目の防衛ありがとうございます。

飯伏「ありがとうございます」

--まずSANADA選手についてうかがいたいんですが、終わった後に握手をしながら、何か声を掛けていたように感じたんですが、どんな話をしたんでしょう

飯伏「聞きたいですか? 多分もう、わかると思いますよ。彼はたぶん、そういう言葉は好きじゃないかもしれない。いろいろ、たぶん好き嫌いがハッキリしてるし、もしかしたら僕が思ってることが嫌いかもしれないし。話をしてないからよくわからないですけど、ま、SANADAさんは、ベビーフェースだろうと。なんか迷ってるように、僕は感じるんですよ、いつも。“本当に、そこでいいのか?”っていう。それを、結果を出してから、彼は結果を出してから次に行きたいっていうコメントを出してましたけど、僕はそうは思わなくて、もうどんどんどんどん、先に進んだ方がいいんじゃないかって。そういう言葉で、『こっち側じゃないか』っていう言葉が出てきたわけで。まあでも、言うのはこれが最後ですよ」

--あとそれともう一つ、今シリーズは広島2連戦で、1日目のメインがジュニアヘビー級のタイトルマッチ、そして今日が2冠戦のタイトルマッチ。比べられるっていう話がありましたけど、どんな思いでいましたか?

飯伏「まあ、ジュニアはジュニア、ヘビーはヘビー。やっぱりジュニアとヘビーって、階級はやっぱり、本来違うものだと思うんです。なのでやっぱり、ジュニアはジュニアの試合、ヘビーはヘビーの試合、それを見せたかった。今日はヘビー級の思い試合を見せたかった。そのうえで勝ちたかった」

--それと今回、あらためて内藤選手が目の前にインターコンチだけを求めてやって来た。これについてはもう、飯伏選手としては快諾ってことでいいですか?

飯伏「僕はもう快諾です。何ならもう決まったと思ってますけど。決まってないですか?」

--まだ正式に発表はわかりませんけど……。

飯伏「でも僕がリング上で言ったんで、決まったんじゃないですか。そういうことではないんですか?」

--内藤選手は統一という案に反対だという理由も述べてましたけど、その点についてはどう感じてますか?

飯伏「その理由も、僕はわかってて。やっぱり僕もインターコンチネンタル、今ベルトにすごい愛着があるし、IWGPヘビー級にもすごい愛着があるし。僕はやっぱり、白いベルトは中邑さんとずっと闘ってきた歴史があるし、このIWGPヘビー級はファンの時から大好きだった橋本真也選手(が)巻いてたベルトなんで。僕はどっちも愛がある。これは一つにした方が、絶対にいいベルトになる。もっともっともっともっと、価値が上げていけると思うんで」

--飯伏選手は二つのベルトを一つにまとめたい。内藤選手はインターコンチなだけ挑戦ということは、二つのベルトをまとめさせない、バラバラにしておきたいという思いがあるんじゃないかという気がするんですが、そのあたりは感じてますか?

飯伏「はい、感じてます感じてます。彼の言ってることも全部わかったうえで、僕は一つにって言ってるんで。僕は気持ちでは負けてないです。そこはたぶん、内藤選手は気持ちで負けないと思いますよ。ずっとこの二つ、(内藤の思いは)どちらかというとIWGPヘビーじゃないですか、(IWGPヘビー級のベルトを)欲しいと思ってると思うんで、半分ちょっと、いたずらじゃないですけどインターコンチネンタルを選んだんじゃないかなと、そう思ってますよ。一言も『インターコンチだけ』ってことは僕は聞いてないんでね。聞いたことないんで。(※しばらくの沈黙の後)僕は逃げなかったし、あきらめなかったし……」

(※しばらく報道陣の様子をうかがって、なにも質問がないと感じるとゆっくり立ち上がす。そして自身の手で2本のベルトをゆっくりと両肩にかけると)飯伏「いやあ、最高ですよ。あと……いや、棚橋さん、解説にいましたよね。会いたいな……(※と言い残してコメントスペースをあとにした)」

SANADA「(※フロアに両ヒザを着いて)チャンピオンは、神だったよ。やっぱり、神と絡んでると、化学反応が起きて、すっごいワクワクするね。この先どうなるかわかんないけど、俺もあきらめてないから……」

内藤「リング上で言った通り、つい1カ月前に東京ドームで完璧にスリーカウント取られてしまったんでね。ま、簡単に『またそのベルトに挑戦させろよ』なんて言える状況ではなかった。でも、彼の言った『2本のベルトを1本に統一する』というプランには、俺はどう考えても反対だったわけですよ。ま、ただ、“そんなのヤダ、絶対反対だ”って思っててもね、思ってるだけじゃやっぱり誰にも何にも伝わらないんで、ここは行動起こすしかないでしょ。

だからこそ俺は、リングに上がりましたよ。この統一プランに関してさ、今日放送席にいたけど、棚橋弘至はどう思ったのかな? オカダ・カズチカはどうお思ったのかな? そのへん聞いてみたいよね。俺はやっぱり、反対かな。“統一してくれよ”っていう思いで、東京ドームで彼に2本のベルト渡したわけじゃないんで。まあ、ただ、チャンピオンベルトをどう扱おうが、それはチャンピオンの自由だと思うよ。俺もかつて放り投げてきたし、壊してきたしね。でもそれはチャンピオン、ベルト保持者の特権だから。どう扱おうと、チャンピオンの自由だから。だから飯伏のプランもいいと思うよ。ただ反対だと思うのであれば、行動を起こしてベルトを獲るしかない。

だからこそ俺はリングに上がった。まあそのあとのプラン、いろいろ俺の中で想像してるよ。いろいろ出来上がってるよ。ただそれは今この場で言うのはもったいないなあ。俺の携帯番号知ってるでしょ? このあと早いもん順だよ。俺に電話取材の依頼をしてきたらいいよ。ただしただし、俺は取材を受けるか受けないか、その答えはもちろん、トランキーロだけどね。昨日今日と2日間にわたって行われたこの、俺のホームである広島でのビッグマッチ2連戦、試合をしててやっぱり楽しかったし、気持ちよかったよね。でも、メインイベントで試合ができたら、昨日今日以上に楽しんで、俺はプロレスできるんだろうな。それを俺は、味わいたいわ。次の広島大会はいつか知らないけどさ、またいつかの広島大会、ビッグマッチのメインイベントでタイトルマッチする内藤哲也の姿を広島のお客様に、ホームである広島のお客様にお見せしたいんでね。まあ、その時を俺は楽しみにしてますよ。そして広島のお客様、その日が来るまで、トランキーロ! 焦らずに、そしてバリバリバリ楽しみに、お待ちください。アディオス」

<写真提供:新日本プロレス>

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