【新日本】ヒロムがベルト返上を表明『“新しいタイプの欠場”というものをやってみようじゃないか』と思ってる!<バックステージコメント全文掲載>

新日本プロレスは2月25日(木)、東京・後楽園ホールで『Road to CASTLE ATTACK』第8戦を開催。

試合前に高橋ヒロムがリングに登場し欠場について挨拶を行いIWGPジュニアヘビー級王座の返上を表明した。

そしてLOS INGOBERNABLES de JAPONの同志であるBUSHIに「俺の代わりに大阪城でファンタズモと戦ってください」とメッセージを送った。

試合後バックステージコメント全文掲載。

『Road to CASTLE ATTACK』
日時:2021年2月25日(木) 17:00開場 18:00開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:503人

■バックステージコメント

 

■第1試合前
ヒロム「よし! へこんだ、へこむだけへこんだ。わかってる。俺が周りに迷惑をかけてるスゲーわがままな自己中野郎だってことはわかってる。でも、やっぱり何よりも新日本プロレスでプロレスラーになった以上、一つも後悔したくないんだ。だから、俺は後悔をしない選択をしたつもりだ。よし、暗い顔はここまでにしよう。俺は前回、首のケガで一年半、表に出ないでストレスを溜めたんだ。だったら、一年半に比べたらたった半年、たった半年と思ってしまっている自分がいる。それも悔しい。何を言っても悔しい。何を言っても何か違う気がするけど、もうやっちまったもんは仕方ない。だったら、後悔しないように生きるだけだ。だから、俺は今回この半年、前の一年半と違ってガンガン前に出ていくぞ。どんどん前に出ていく。隠れないで前に出ていくよ。だから、どんな仕事でもお待ちしております。何でも言ってください。何でもください。高橋ヒロム、何でもやります。

もちろん、このケガを治すこと、そしてリハビリ、筋トレ、復帰に向けてのトレーニング、それが第一優先。そんなことはわかってる。だから、誰も何も言わないでくれ。『そんなことをしてるヒマがあるんだったら練習をしろ』『復帰に向けて頑張れ』とか、そういうことは言わないでくれ。24時間やってるわけじゃないんだ。だから、俺は今回どんどん前に出る。『“新しいタイプの欠場”というものをやってみようじゃないか』と思ってるよ。じゃないと、仕方ないだろ。下を向いてるレスラーなんて何も面白くないからな。俺はつねにそういう風に言ってきた。こんなケガをしてしまった。ホントになんてことない動作の一つ。なんてことない普段通りの動作の一つ。いままで何百回、何千回とやってきたこと。それでここまでのケガをしてしまう。『ホントにプロレスって何があるかわからない』ってあらためて思ったよ。だから、怖い。あらためて思った。だけど、下を向いてるレスラーなんて何も面白くない。俺も好きじゃないから。俺は自分が好きなプロレスラーになるためにも、後悔をしないように生きようと思う。だから、何でも仕事待ってるよ」

■第1試合

オスプレイ「(※コブとベルトを持たせたプレストリーの3人でコメントブースに現れ)今シリーズ同じ相手とばっかり試合してる。タナハシ、テンザン、そしてヤングライオンか、タナハシ、コジマ、ヤングライオンの2パターンだ。そして連日、俺たちのチ ームワークは磨きがかかってる。ジェフ、そう思うだろ?」

コブ「ああ、その通りだ。それから気づいたんだけど、テンザンとコジマは今シリーズ1回も一緒の試合に出てないよな。明後日のオーサカジョーホールは大丈夫なのか? タッグを組むのは久しぶりだろ。一方、俺とオスプレイとオーカーンは毎日チームを組んで勢いを付けてる」

オスプレイ「俺たちには強力なセコンドも付いてるし、チームワークはパーフェクトだ。それにオーカーンが新メンバーのスカウトをがんばってくれている。ツジ、電話くれよな」

オーカーン「(※オスプレイたちが引き上げた後、イスを持参でやって来て、そのイスにどっかりと座り)聞け、愚民ども。これまでの総括をしてやろう。まず無様な天山、帝国万歳チョップに改名して頭を下げに来るなら、モンゴリアンチョップを使用させてやってもよい。そして辻、紙切れ1枚で心まで支配されるな。大阪城でラストチャンスだ。待ってるぞ。そして棚橋、これまで発言も行動も一貫性がない。迷走してるのか? そもそもスカしてばかりで、全く熱くなっておらんではないか。NEVER戦線っていうのはこんなもんだったか? 貴様にNEVERは似合わん。潔く弟子もベルトも献上することを推奨する。これ以上、無様を晒すなよ、チャンピオン!」

辻「(※コメントブースに着くなり四つん這いになり)アアーッ! なんでこうなるんだ! なんでこうなるんだ! アアーッ! どうすればいい? アアーッ! アアーッ!(※と叫びながら、一人で先に控室へ)」

小島「この今の俺から言えるのは一つしかないよ。いろんなギクシャクしたことがあると思うよ。タッグチームだから。いつもうまく全てが丸く収まらない時が多いと思う。そんなのテンコジで何回でもいろんなことやってきた。いろいろと大変なことを乗り越えてきたけどさ、今日みたいななんとなくおかしい連携とか、そういうのあるかもしれないけどさ、でもこれはプロレスラーになれば必然だから、こういうことは。それを乗り越えてこそ、自分の立ち位置とかそういうのが見えてくると思う。だから、辻もタナもいろんなことがあるかもしれないけど、俺だってまだ何があるかわかんないけどさ、そこを乗り越えて……(※と、コメントブースに到着した棚橋に気づき)あっ、タナッチョ!」

棚橋「どうやったら、テンコジのような、この熱い絆で……」

小島「ぶっちゃけテンコジも訳わかんないだよな、まだ。そんなにアドバイス的なことは言えないんだけど、これは本当に難しい問題なんだよ、タッグチームっていうのは。プロレスだから。プロレスってそういう奥深いものだから。俺のキャリアになって初めてそういうことがいろいろとわかってくる。中立的にちゃんと見てるので。がんばってください(※と言って、先に控室へ)」

棚橋「ハイ! この大阪城ホールに向けてのIWGPのインターコンチ、タッグ、それぞれの選手の盛り上げ方があって、そん中でもNEVERっていうのは、みんなの意識をそんなに引っ張りきれてないかもしれない。でも、よ~く見てて。よ~く見てて。
細やかな、細やかな今の時代に必要なものが揃ってる。もの凄く丁寧な丁寧なプロレス。オーカーンがどう出てくるかわからない。付き人の辻も一枚絡んできたのかな? けど、その全てをちゃんと収めた上でベルトを守るから。恐ろしいな……末恐ろしいな、オーカーンは」

 

■第2試合

オカダ「大阪、やってやるぞコノヤロー」

矢野「おまえらも終わりだ!」

※SHOはノーコメント

チェーズ「ヤノ、やっとやる気になってくれたのか。俺をストラップで叩きたくて堪らないって感じが溢れ出てるな。でも、そう焦るなよ。YTR式テキサス・ストラップマッチだか名前はどうでもいいけど、大阪城ホールまであと2日もある。それから、俺が“現テキサスヘビー級王者”という事実を忘れるなよ。お前が提案したルールがどうであれ、とにかくおまえをメタメタにぶっ叩いてやる。そして『KOPW』トロフィーは俺のものになる。矢ヤノ、俺から逃げも隠れもできないぞ」

EVIL「オカダ、テメェに新しいトラウマを刻み込んでやる! 大阪でおまえは終わりだ」

※東郷はノーコメント


■第3試合

石井「(※先に一人でコメントブースにやって来て)スカして、スカして体力温存か? まあいい。結果は明後日出んだ。オメェが1カ月悩んだ、悩み抜いた結果は明後日出んだよ。その1カ月がいかに無駄だったか、教えてやるよ。そして、ドームと同じようなコメント吐かせてやるから(※と言って、先に控室へ)」

後藤「おっしゃ! イメージ通りだ。イメージしたことをすぐに実行できるのが、この俺たちの強みだ」

YOSHI-HASHI「勢いついたから。大事なのは勢いだから」 

後藤「まあ、見てるみんなもイメージできたと思うんで。俺たちがベルトを獲る、その瞬間を」

YOSHI-HASHI「どんなんでも俺たちの型にはまれば、俺たちが勝つから」

後藤「そうだ!」

タンガ「(※一人で先にコメントブースにやって来て)タイトルマッチでもないし、何のダメージもない。本番、タッグ王座戦は日曜のオーサカジョーホールだ。YOSHI-HASHI、ゴトー、土曜のシングルマッチ、俺たちを見くびってると痛い目見るぞ。お前ら、翌日はリングに上がれないかもな」

タマ「痛え……最後の連携技はなんだ? G…T…名前なんてどうでもいいんだよ! とにかくあの技を食らうのはもう二度とゴメンだ! 特にオーサカジョーホールでは絶対に使わせねえぞ! デカ頭の猿みたいなゴトーとYOSHI-HASHIよ……テメェら相手に負けてられねえ!」

ジェイ「(※上村を連れてきて)今日もこのモデルに新作Tシャツを着てもらおうじゃないか。子供の頃、お母さんに服を着せてもらってたように、俺が着せてやろう。どうだ、”REAL ERA”Tシャツだ。みんなによく見えるように一回転しろ。笑顔でな。(※マスクで表情が見えないので)ちゃんと笑ってるのか? 

待ちに待ったオーサカジョーホール、遂に明後日だ。トーキョードームが終わってからずっとこの試合だけを見てやってきた。イシイ、お前は俺にとって今一番潰さないといけない相手だ。お前は今プロレス界で一番注目を集めてるジェイ・ホワイトとシングルで試合ができるんだから、相当気合いが入ってるようだな。ファンにもよく伝わってるぞ。でも、この俺と絡めるんだから当たりBULLET CLUBのTシャツを着ながら隣に立ってるだけでユーヤ、お前も有名になれてるんだぞ。(※上村に向かって)スマイル!スマイルだ!笑え! 

イシイ、お前もこうしてビッグチャンスを掴むことができたが、残念ながら最後はリングで大の字になって終わるんだ。そしてこの俺が”REAL”勝者になるのさ。イシイ、楽しみで仕方ないよ。思いっ切りやろうぜ」 


■第4試合

鷹木「見ての通りだよ。俺はいつも通り絶好調だ。だが、俺たちロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンにとって、正直、高橋ヒロムの欠場は痛い。まあ、本人が一番辛いと思うけどよ、このネガティブなニュースを俺たちはポジティブに変えていかなきゃいかんから、こういう時期は。彼の分も俺たちが明るく元気に陽気に暴れ回るだけよ。まあ、今年に入って浮き沈みが激しい俺たちL・I・Jだが、俺も大阪城では試合が組まれてないけど、内藤がやってくれんだろ。満身創痍に見えてやってくれるのが内藤だよ。内藤! 見てんのか? まあ、俺も『CASTLE』でハッスルしたかったぜ。(※カメラマンに向かって)オイ、いまのは笑うとこだぞ」

内藤「皆様、新日本プロレスワールドでの“神様”飯伏幸太のインタビュー観た? それから、週刊プロレスでの“神様”飯伏幸太のインタビューはお読みになられましたか? なかなか面白いインタビューだったよ。やっぱ、“神様”飯伏幸太の頭のなかではこの先のビジョンがちゃんとあったってことだね。喋ることが苦手なら、毎回同じことを繰り返し言えばいいよ。リング上でも、バックステージでも同じことを繰り返し言えばいい。伝えたことはしつこいぐらいに言わないと、多くの人になかなか想いは伝わらないからさ。そういう意味では、今回の“神様”飯伏幸太の自分の意見の伝え方に関して、もうちょっと考え直した方がいいと思うよ。今回の新日本プロレスワールドのインタビューも、週刊プロレスのインタビューも、タイミング的に遅すぎるよ。

もう大阪城ホール大会直前だよ。皆様に伝わる前に、もう大阪城大会、迎えちゃうよ。だから、そのへんは考えた方が良いと思うよ。でも、こうして“神様”飯伏幸太の考えを知ることができて、俺は嬉しいよ。“神様”飯伏幸太と試合するのはやっぱ楽しいよ。何回やっても楽しいよ。そんな“神様”飯伏幸太とちょっとピリピリした雰囲気のなか、大阪城ホール大会で試合できること、俺は嬉しいよ。おたがいの意見が対立するのは当たり前のこと。彼の言ってることも正解だし、俺の言ってることも正解だと思う。どちらの意見も間違ってないと思うよ。あとは2月28日(日)大阪城ホール大会のリングで闘うだけ。2月28日(日)大阪城ホール大会、神様……いや、飯伏幸太! 大阪城ホール大会でのインターコンチネンタル選手権試合、おたがい楽しもうぜ! カブロン!」

※SANADAはノーコメント

永田「本間、大丈夫か?(本間の肩を叩きコメントブースを去る)」

本間「ありがとうございます。ハァハァ、負けても、負けても、負けても、俺は立ち上がって見せる。次だ次、内藤だけじぇねぇ。鷹木、SANADA、ヒロム、BUSHI、みんなブッ潰してやりてぇよ。そんな夢を持っちゃダメか。オイ、俺が勝つ夢、持ったらダメか。俺は絶対、勝ってみせる。クソー! 負けたままで絶対に終わんねぇから、俺は。ただ一つ、内藤、いまおまえの目は飯伏に向いてるのかもしんねぇけど、絶対、俺は振り向かせてみせるからよ。絶対に振り向かせる。鷹木、おまえもだ。SANADA、おまえもだ。勝ち逃げは許さなねぇから」

飯伏「最後に一つだけ……最後の最後に一つだけ言いたいです。ボクはこの二つのベルトを、二つとも本当に守りにいきたい。だから、だからこそ、『これを一つにしたい』って言ってる。それが本当に伝わってもらえない。でも、ボクのなかでは二つとも残すから。絶対に残すから! もっともっと上のステージに行くから」


■第5試合

金丸「(※デスペラードをリングに置いて、一人で先にやって来て)オイ、見たか?一発で獲ってやったよ、一発でな。取り返してやったよ。これが俺とデスペラードのタッグチームだ。よく覚えとけよ、この戦い方。あいつらみたいにやればいいっていうもんじゃねえぞ。他にもいるだろう、そういう奴ら。次の挑戦は誰だ?誰でもいいよ。教えてやるよ。いつでも来い!」

デスペラード「(※階段をよろよろと降りながら)うわぁ……ああ痛え……(と呻きながらコメントブースにたどり着くと仰向けになり)顔半分なくなったかと思った、本当に……。とりあえずファンタズモとBUSHIには腸煮えくり返ってっけど、今日のメインは何でしたか?てか、ほれ、誰だっけな?名前が出てこない……石森だ、石森。石森とファンタズモ、どうだこうだ言ってるけどな、俺はあいつら認めてる。凄くね?

試合中はただ行儀が悪くてな、それに関してはリスペクトは持てない。だけど、石森のフィジカルと、あとなんだかんだ言ってファンタズモの運動神経はおかしいからな、あいつは。目端も利くし視野も広い。だけど、単純にタッグとしての能力が俺たちとは雲泥の差だ。
この間、大田区では行儀悪いのに振り回されちゃって、ちょっとついていけなかった部分があって獲られちゃったけど、まあ結果見てみろよ。俺たちに戻ってきたろ?あるべき場所っていうのは俺とノブさんの腰……まあ巻かないんだけど、俺たちの所有物だ、こいつは。ファンタズモ、いやあ、お前、ぶっ殺してやる。あとは会社の賢明な判断を仰ぎましょう。

なあ?それでお前、大阪でできるのか?それとも武道館?旗揚げ記念?そこであいつらがシングルやるのか?俺を、これだけの行動を起こした人間をシカトぶっこいてシングルにしちゃうのか?それともちゃ~んと俺の話を聞いて3WAYにするのか?シングルのベルトは、チャンピオン様が怪我しちゃって返上だぞ、返上。

これまでの歴史がプツンと切れてちゃったわけだ。そこでだ。代表者が二人で決めて、果たしてそれは伝統と言えるのか?違う。その時にそこそこの能力のある人間が全員戦って奪い合うからこそのベルトだろう。それをお前、怪我したチャンピオンの推薦で一人決まっただと?ふざけんな!ナメんな!シングルのベルト狙ってんのは、何もお前らだけじゃないんだよ。ハッキリ言って、今行動した俺だけじゃないだろう。SHOも言ってるだろ。行動起こしてないからどこまで本気か知らないけど。本当に興味あんのか口だけなのか。あとも田口はわからんが。3WAYですか?代表戦ですか?」

BUSHI「本来だったら、今夜はIWGPジュニアタッグのタイトルマッチだった。でも、しょうがない。怪我は誰だって起こりうる。俺はヒロムからチャンスをもらって、復帰を待つよ。復帰したらいくらでもチャンスはあるよ。IWGPジュニア王座決定戦? 3WAY? 俺は別に構わないよ。ファンタズモにもエル・デスペラードにも借りはあるからな。大阪城ホール、IWGPジュニア王座決定戦、3WAYで決めてくれよ」

ファンタズモ「ひどい目に遭ったばかりなのにコメントしろってか?クソッ、アゴが!BUSHI、仕方ない。ヒロムの代わりにお前にサドンデスをお見舞いしてやる。それからデスペ……この俺がお前に華を持たせてやると思ってるのか?まさか!お前は俺がトップに立つための踏み台でしかない!イシモリー!イシモリー!(※と叫びながら控室へ)」

※石森はノーコメント

<写真提供:新日本プロレス>

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