林下詩美、同期生・飯田沙耶との激闘でスターダムマットに別れ!「黄金世代がある時代にプロレスやってて本当幸せだわ!」

 スターダムが4月12日、東京・後楽園ホールで「STARDOM in KORAKUEN 2024 Apr.」を開催。3月31日をもって、同団体を退団した林下詩美が同期生・飯田沙耶との激闘でラストマッチを終えた。

 大家族ドキュメント番組「痛快!ビッグダディ」(テレビ朝日系)でおなじみのビッグダディこと林下清志氏の三女である林下は10期生として入団し、2018年8月12日、後楽園で華々しくデビューを飾った。

2年後の2020年11月にはワールド・オブ・スターダム王座を戴冠するなど出世街道をばく進し、スターダムを牽引してきた。かたや飯田は林下から5ヵ月遅れのデビューで、後塵を拝すことが多かった。

最後の試合で林下は上谷沙弥とのアフロディーテで出陣し、ワールド王者・舞華、飯田組と対戦。

 林下と舞華は何度もラリアットで相打ちし、舞華が打ち勝つ。林下は舞華をジャーマンで投げ捨てる。林下と上谷がコーナーに上がると、舞華は2人まとめて豪快に雪崩式ブレーンバスターで投げ飛ばす。

飯田は林下に惜別の壮絶なチョップ連打。林下は飯田にラリアット、ジャーマンを決めるもカウントは2。林下が飯田にト―チャーラックボムを決めるも、舞華がカット。飯田は2人まとめてラリアットで吹っ飛ばす。

舞華が林下を肩車すると、コーナーから飯田がダイビング・ショルダータックル。飯田はラリアット、串刺しラリアットから「達者でな!」(変型キン肉バスター)へとつないで3カウントを奪取した。

 マイクを持った林下が「痛すぎる。これが餞別ならやりすぎだわ。この黄金世代がある時代にプロレスやってて本当幸せだわ。黄金世代でひめかみたいなデカくてかわいいヤツと出会って、プロレスすげぇ楽しいって思ったし。舞華、オマエみたいなライバルがいてくれたから、私のプロレス人生さらに輝いた。ありがとう。飯田、たった2人だけのスターダム10期生。飯田の活躍が私の幸せだから、これから楽しみにしてるよ。そして上谷、ずっと隣にいてくれて、パートナーでいてくれてありがとう!黄金世代と試合ができて、もう思い残すことはないです。ありがとうございました!」と発言。

 すると、上谷は「私まだ一つやり残したことがあるんですよ。シングルマッチ!皆さんも見たいですよね?今ここでやりたんですけど…何分でもいいんで!」と言うと、岡田太郎社長がOKサインを出して、5分間のシングルマッチに突入。

 ヘロヘロだったはずの林下もギアを入れ直して、激しいエルボーの打ち合い。林下は投げ捨てジャーマンからジャーマン・スープレックス・ホールドを決めるもカウント2。上谷はフランケンシュタイナーからマウントでのエルボー連発も、あっという間に5分が経って痛み分けに。

 リング下で見守っていた舞華が「我々黄金世代は凄く自由で個性豊かな集まりだと思うよ。リングが変わっても我々は崩れない。黄金世代第2章だ!」と叫べば、飯田は「我々黄金世代はリング上がる限り、咲き続けて散ることなく弾けまくるぜ!黄金世代は終わらねぇ!みんなで最後送りだそうぜ!言葉はあれしかねぇよ!」と言って、ファンと共に「達者でな!」の言葉で林下を送り出した。

 コメントブースにはノーサイドで4人揃って現れ、林下は「この4人と同じ黄金世代で幸せだよ、私は。本当に楽しい最後のスターダム。ありがとうございました。幸せです」と感無量の様子。飯田は「今日、詩美からスリー取って。もっと成長して。今度はシングルでオマエの前に立って、またスリー取って。ちゃんと10期生同期、そうライバルとして見られる飯田になるよ」と涙で語った。

<文:ミカエル・コバタ>

➡次ページ【動画】林下詩美「この4人と同じ黄金世代で幸せだよ私は」試合後バックステージコメントへ続く

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