【リアルジャパンプロレス】「初代タイガーマスク黄金伝説『LEGEND OF THE GOLD Ⅵ』」(4月27日、東京・後楽園ホール)の全対戦カード発表会見

【トピックス(通常記事)】

リアルジャパンプロレス「初代タイガーマスク黄金伝説『LEGEND OF THE GOLD Ⅵ』」(4月27日、東京・後楽園ホール)の全対戦カード発表会見が28日、都内・リアルジャパン本部で行われた。

 

 メインイベントは昨年9月に船木誠勝を破り、12月にはタカ・クノウを降して初防衛を果たした第11代レジェンド王者・大谷晋二郎にスーパー・タイガーが挑むレジェンドタイトルマッチ(大谷は26日のZERO1で高岩竜一を破り2度目の防衛も果たしている)。

 

 会見に臨んだスーパーは「この3月でスーパー・タイガーになって10年、この10年から先の道をいかに切り開くか。そしてスーパー・タイガー、ストロングスタイルをいかに満天下に示していくのか。大谷選手は僕自身にとって壁となる、超えなきゃいけない存在で、炎のように熱い思いを持ったレスリングをやる選手。それを乗り越えることで新しい世界を切り開いていく。そういう思いで今回のタイトルマッチに挑んでいきたい」と節目の大一番へ意気込みをコメント。

 

 師であり、この一番を見守る形となる初代タイガーマスクも「昭和のストロングスタイル、昭和の新日本プロレス復活のため、本当に面白い試合を見て頂ければ。ストロングスタイルの極限の試合を展開して、素晴らしいドラマが展開されていくことになると思う」と、かねてより高く評価する大谷とスーパーの試合に期待を寄せた。

 

 昨年末にリング復帰した初代は最近もスーパーに稽古をつけているといい、「文句ないスピードで、ものすごい蹴りをやっていた。これが大谷選手にヒットしたらどうなるか。非常に楽しみでしょうがありません。“殺人キック”という名前をつけるぐらいスゴい蹴りを出すし、すごい練習をやってます」と太鼓判。「大谷選手もプロですから耐えるでしょうし、でも、その大谷選手を打ち破っていく蹴りも見てみたい。“ストロングスタイルとは何が違うのか”というのを後楽園ホールに来てくれるお客さんに示してもらいたい」と2人の好勝負を予見した。

 

 スーパーはタッグマッチも含め意外にもこれが大谷とは初対決。高岩を迎え行われたばかりのV2戦もチェックしており、その印象を次のように語る。

 

「高岩選手も調子がよかったのでどっちが(王者として)来るかと思いましたが、その上で防衛した大谷選手の強さ、懐の深さというのを改めて思いました。今まで関わりそうで関わってきませんでしたが、僕自身の新しい扉を開ける印象で、相手の力を自分の力に変えられるよう、大谷選手の熱い戦いを僕自身のものにしっかり入れて、僕の気持ちもぶつけていきたい」

 

 レジェンド王座は15年9月、第7代王者として君臨していた時代に船木誠勝に敗れ王座陥落して以来となるタイトルマッチ。1年7ヵ月ぶりにチャンスが巡ってきたが、その間で遂げた自らの成長にスーパーは自信を見せる。

 

「昨年全日本プロレスさんに挑戦した部分もありますし、もう全然違います。昨年1年間の経験っていうのは、試合数も僕が10年やってきた中で1番充実した年でしたし、“やっとプロレスラーになれた”って確信を持てた部分もあったので、その成長をしっかり戦いに反映させて見せていきたいです」

 

 今回奪取がなればレジェンド王座では長井満也、船木を抜き、史上初となる3度目の戴冠。すでにその後の戦いも見据えている。

 

「前回獲られた相手・船木選手もそうですし、まだまだはぐれIGFの選手とも決着はついていないつもりなので、今回の魔世軍もそうですし、怖い人たちがまだまだいますので、しっかりベルトを獲ってリアルジャパン、ストロングスタイルを外敵からもしっかり守れるよう、そういった確実な強さをものにしていきたい。そのために是が非でもタイトルは獲るつもりです」

 

 リアルジャパン、ストロングスタイルを背負っていく自覚が強くにじんだ姿勢に初代タイガーも「言葉が変わったね、スーパー・タイガーの。一生懸命背伸びしている姿じゃなく、本当に充実した言葉使いになってきた」と愛弟子の成長を感じ目を細める。

 

 会見でスーパーの蹴りのスゴさをしきりに強調した初代は、会見後には蹴りの実演を指示。スーパーはスーツ姿で抑え目ながら道場に爆音を響かせ、初代は細かなフォームの修正を行い、“殺人キック”にさらに磨きを掛けていた。

 

 また、大会には青柳政司総裁率いる「魔世軍」が初参戦。新たな抗争の広がりを予感させているが、初代はこれを「プロレスに対するストーリー性とかは僕は全然気にしません。そういうのはあまり作りたくないと思っています。ストロングスタイルでやってもらいたい」とけん制。

 

「敵なら敵でものすごい試合、ダイナマイトみたいな試合を見せてもらえれば納得できますので、魔世軍に期待するのはセミファイナルからメインイベントに上がれるようなストロングスタイルの選手を出してくださいと。その中においてリアルジャパンと対抗させてもらいたい。ストーリー性では行かないですよと。そういうように期待しています。いい試合をやってもらいたい」と続け、ストロングスタイルを追及するリアルジャパンの姿勢を改めて示した。
 なお、初代タイガーはいじめ撲滅キャンペーンのイベント出演など多忙のため今大会は欠場となるが、「体調が悪いとかそういうのはないです」と語っており、昨年末以来となる試合登場は次回大会以降に持ち越しとなった。

 

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