【ビリーケン・キッド インタビュー(前編)】怒りのパワーでデビュー戦?メキシコ留学の裏側をせきららに語る!<プロレスTODAY増刊号>

OSWより、ビリーケン・キッドがプロレスTODAY編集部に来社。

デビュー25周年大会を目前に控え、自身のメキシコ留学や、デビュー戦、ビリーケン・キッドの人柄が分かる、始終笑いが絶えないインタビューとなった。

▼インタビュー前編はコチラからご覧ください。

後編:【ビリーケン・キッド インタビュー(後編)】大阪プロレスの入団秘話、自身25周年大会の見どころを語る!<プロレスTODAY増刊号>


OSW『ビリーケン・キッドデビュー25周年記念東京大会』

日時:7月18日(月/祝) 開場17:30 開始18:00
会場:新木場1stRING

 

――今日は初来社いただいたわけですが、本当に収録前のお話が楽しすぎて・・・本編も期待しております!

キッド「えー!もう、さっき(収録前)の撮っておいてくださいよ~。」

――いや、本当にマスカラスさんのお話とか楽しかったです。

キッド「メキシコ行ったときですけど、筑前りょう太が『プロレススーパースター列伝』のマスカラス編持ってきていて。試合後に帰らずにずっと待ってサインもらったんですよね~。そのときマスカラスがシャワー浴びてたので、素顔見れるかドキドキして待ってたんですよね。で、戻ってきたんですけど、首からびしょ濡れのマスカラスが」

――マスクを脱がないって有名ですけど、そんなときも脱がないんですね。さすが“千の顔を持つ男”!マスク脱いだら、誰か分かる人いなくなっちゃいますね。

キッド「それがマスクマンですよ!マスクとっても『あー』って指刺されたら、プライベートなくなっちゃうんでね(笑)」


①25周年を振り返って

――25周年おめでとうございます!25周年ってすごいですよね、もう一言では言い表せないと思いますが。

キッド「ありがとうございます!そうですね、話すのに一か月くらいかかりますね(笑)」

――始まりは、1995年「語学留学をする」という理由でメキシコのクエルナバカに語学留学をしました。

・1995年「語学留学をする」という理由でメキシコのクエルナバカに語学留学。
 ルチャリブレのジムに入門。

キッド「今にして思えば、両親もよく許してくれたなと。でもちゃんと日本の語学留学センターから行ってきたんですよ。1か月間は語学留学、1か月間はホームステイというのは確保してあったんですね。でも飛行機乗るのも海外行くのも初めて。離陸した瞬間、涙がこぼれ落ちましたね。」

――なんで涙出たんですかね?

キッド「多分不安だったんだと思いますね。失敗するかもという思いもあったので、家族も友人も誰一人、本当のことは言わずに留学で押し通しましたね。一応退路を断つために、メキシコへ行くとはみんなに言ってましたけどね。」

――そこでブラック・パワーに師事して、デビューされました。

・1996年 ブラック・パワーに師事。同年、クエルナバカでデビュー。

キッド「それなんですけど、朝〇時に来いって言われたんですよね。夜の試合なのに。こりゃおかしいぞと。たぶん、昼のイベントも手伝わされるんだなと思ったので、僕集合時間に行かなかったんですよ。」

――え!?怒られませんでした?

キッド「全然。大丈夫っす、メキシコは約束を守らないで(笑)。それで夜の試合のリング組み立てしそうな時間に行って、ごめん寝てた寝てたって嘘ついて。でも全然怒られない、それがメキシコのいいところ(笑)」

――おおらかですね。

キッド「よく言えばおおらかですね。でも逆の立場だったら『このやろう!』って思いますけどね。」

――でもデビュー戦は緊張しませんでしたか?

キッド「緊張・・・よりも怒りが大きかったですね。メキシコ人への怒りが。」

――え、怒り?デビュー戦を怒りで迎えたって人初めて聞きましたよ(笑)

キッド「ですよね!何で怒ってたんだっけな、あのとき。3対3のセミファイナルでデビューしたんですけど、メインの選手にはギャラ渡してるんですけど。僕の前に来て、『今日全然収益ないからギャラなし』って言われたんですよね。そこでまた怒りがぐわーって。試合前のリング作り終わった後に、タコスが振舞われたんですけど、それがギャラ代わりかーって。でも僕試合前にお腹いっぱいにしたくなかったんで、食べなかったんですよね。」

――お腹いっぱいになっちゃうと動きにくくなりますしね。

キッド「何を食べたかっていうと、日本から持ってきたカロリーメイト。それ食べてたら、僕の師匠のブラック・パワーが『美味しそうだな、1本よこせよ。』って。えもうジャイアンですよね。で、1本あげたんですけど、『美味しいな、もう1本くれよ。』って。いやいやいや、これこっちじゃ売ってないんだよ!って。よう軽く言えるなぁと。」

――では、そのカロリーメイトの怒りが試合で爆発したと。

キッド「そうですね。しかもデビュー戦の試合も、師匠じゃなく仲間から聞いたんですよね。師匠がラジオで話してたぞって(笑)」

――すごいですね、人づてにデビューすることを聞くという。だいたいデビュー戦は緊張しすぎて覚えてないことが多いですが、キッドさんは怒りで覚えてましたか?

キッド「いや、覚えてないですね。怒りは覚えてるんですけど、勝敗は覚えてないです。でも、1個だけやりたい技があったけど試合中は出来なかったので、試合が終わった後にやったのは覚えてます。モルタルっていうコーナーから宙に舞う技を。」

・1998年1月、AAAに入団。
 4月、磁雷矢、SHIIBA、ゴクウと共にユニット「ロス・カミカゼス」を結成
・2000年、日本に帰国して磁雷矢、SHINOBI、SHIIBAと共にユニット
 「ルチャリブレ日本」を結成してプロレスリング華☆激に参戦。
・2002年1月~2014年:大阪プロレスに参戦。

――そして日本に帰ってきてからは、2014年まで大阪プロレスに参戦するわけですが。

キッド「いやもう必死でしたね。大阪プロレスに入団したものの、思うような試合が出来なくて。毎日このままじゃクビになるって考えてましたね。そんななかスペル・デメキン選手、今のHUB選手とシングルで対戦したんですけど、そこでこの人だ!っていう。全てを出し切れる選手と会えたんですね。そのとき、2週連続でシングルマッチが出来たんですけど、2回ともすごい手ごたえがあったんですよね。先輩レスラーにも褒めてもらえて。僕、いろんな団体に出てるんですけど、それぞれでターニングポイントとなる選手がいたんですね。」

――運命というか、自分を導いてくれる選手が自分を成長させてくれたという感じですね。

キッド「そうですね、スペイン語でいうと、“デステイーノ”!今言うと、内藤(哲也)さんみたいですけど(笑)」

――内藤選手が“トランキーロ”とかメキシコの言葉を日本で使用し出した際は、どう思われました?

キッド「あ、“トランキーロ”で思い出したんですけど、語学留学でホームステイしてたときにステイ先にプロレスラーになりたいと伝えたんですね。そのときにホームステイ先の人が、『お前のリングネーム考えたよ』って言ったんですよ。それが、『エル・トランキーロ』だったんですよ!“トランキーロ”って“静かな人”っていう意味もあるんですよ。僕、メキシコでめっちゃ静かだったんですよ。だってスペイン語分からないし、ご飯早く食べて、食べたら一刻も早く部屋に戻るっていう。言われたとき、意味分からなかったんですよね。だから部屋帰って、辞書調べて・・そこでまた怒り沸きましたけどね、メキシコ人に(笑)」

②レジェンドとの対戦

――ビリーケン・キッド選手は、メキシコだけでなくレジェンドとも対戦なさっているわけですが、レジェンドと対戦するって心境はいかがなんですか

キッド「どうなんですかね、マスカラスさんのときは緊張しなかったですね。なんせ、メキシコ人に怒りを覚えてたくらいなんで。マスカラスさんに怒りはないですけど。でも(獣神サンダー)ライガーさんのときはめちゃくちゃ緊張しましたね。控室で座ったり立ったり、大丈夫!いや無理だ・・とか一人でしゃべっておかしな行動繰り返してましたね。」

――憧れ?恐怖?

キッド「恐怖ですね。でも試合終わった後に、ライガーさんといるときに記者さんが『昨日の大会のベストバウトだったよ!』って言ってくれて。ライガーさんが笑顔で『ベストバウトだって!よかったねー!!』って言ってくれて、すごい嬉しかったですね。」

――それは嬉しいですね。

キッド「ファンで見てるときと、レスラーになってから接してみたときでちょっと違う選手っているじゃないですか。それはファン目線で勝手に想像してる部分があるからっていうのもあるんですけど、ライガーさんはもちろんファンだったんですけど、実際お会いして、試合をしてみてもっともっと好きになったんですよね。ライガーさんみたいになりたいって思いました。」

――リバプールの風になった人が、マスクマンになって。マスクマンのまま引退をされて、かっこいいですよね。

キッド「3、4年会わない期間があったんですけど。久しぶりに会場で会ってご挨拶したら『おう!お久しぶりっこ、おげんこ~!』って(笑)。すごいテンションで挨拶してくれるんですよ、やっぱ憧れますね~。」

後編:【ビリーケン・キッド インタビュー(後編)】大阪プロレスの入団秘話、自身25周年大会の見どころを語る!<プロレスTODAY増刊号>

 

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

▼インタビュー前編はコチラからご覧ください。

後編:【ビリーケン・キッド インタビュー(後編)】大阪プロレスの入団秘話、自身25周年大会の見どころを語る!<プロレスTODAY増刊号>

 

OSW『ビリーケン・キッドデビュー25周年記念東京大会』
日時:7月18日(月/祝) 開場17:30 開始18:00
会場:新木場1stRING

<対戦カード>
▼ビリーケン・キッド デビュー25周年記念試合
ビリーケン・キッド  vs  田中稔(GLEAT)

▼ミクスドタッグマッチ
菊タロー & 真琴
  vs
宇宙銀河戦士アンドロス & 笹村あやめ

▼BERSERKER(ベルセルク) タッグマッチ
政宗 & CHANGO
  vs
アルティメット・スパイダーJr. & 瀧澤晃頼(たきざわ あきより)

▼BERSERKER(ベルセルク) シングルマッチ
TAMURA  vs  那須晃太郎

▼スペシャルタッグマッチ
スペル・デルフィン & くいしんぼう仮面
  vs
人形焼マン & くまのパーさん

●大会詳細などは公式サイトにて
https://osw.fan/

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

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