【NOAH武田有弘取締役インタビュー】<前編>大激動の2023年舞台裏、新たなチャレンジの狙いとは?

③ABEMAアンバサダーの武藤氏へ期待する事

――また、去ってからもABEMAアンバサダーという形で武藤さんがプロレスを含めていろいろな形で活動をしてプロレスの広報大使にも繋がっていると思いますが、ABEMAアンバサダーとして武藤さんに期待することは?

武藤さんは基本、僕のお願いはあまり聞いてくれないので(笑)NOAHに関しては今まで通りやってもらえたら(笑)他では例えば、ABEMAが最近WWEを始めたのでWWEに関しては結構ABEMAがうまく使っていますよね。新日本プロレスも初めてABEMA独占で両国国技館大会(10月9日)の中継をやっていましたよね。あちらで入場したり、ベルト授与をしていたのでABEMAとの相性はいいんじゃないですか。

――そうなんですね(笑)

おかしいなと思ったんです。新日本プロレスの会場でテーマ曲を流して入場していたので。「あれ?NOAHでお願いしてもやってくれないのに…」と思いました。我々がお願いしてもやらないですよ、あれは。

――しかし10.23新宿FACEで行われる「MONDAY MAGIC ep.2」でグレート・ムタが登場されるということで、それも皆さんにとって非常に楽しみな告知に繋がったと思います。

そうですね。本当に来るのかどうかは僕もわからないですけれども。

――これも当日のお楽しみということですね。

そうですね。チケットは完売したようなので。

――さすがですね。

ステージを作り座席設定を少なくしていますので。

――それでもやはり「完売」というワードはプロレス界にとっては響きが非常に良いワードになるので。大箱で少ないよりも狭い方でも完売になっていくのが興行の人気に火がつきやすいポイントだと思いますので楽しみですね。

武藤さんはNOAHに関しては引退興行で最高に貢献してくれたので、しばらくは好きなことをやってもらいたいと思います。


④中嶋勝彦の退団について

――そして中嶋勝彦選手の退団について武田取締役の見解をお話しいただければと思います。

毎年契約更改というのがあってその場で聞いたんですけれども。退団する理由というのはもちろんあると思うんですけれども、具体的な何かがあって「退団します」と言われたわけではありません。そういう状況になったのは本人が何かやりたいということプラス、こちらに引き止められる力がなかったとは思うので、こちらがいろいろ考えなければいけない部分があります。

――話し合いは結構長くやられたんですか?

そうですね。先日武藤さんとお会いした時に「どうして辞めるんだ?」と聞かれたのですが、「いや、分からないですね。特に具体的な不満があるわけじゃないと思いますけど」と答えたら、「不満がなくて辞めるわけねーだろ。不満があるからやめるんだろ」と言われました。今後、人気選手やスター選手が不満は誰にもあると思いますが不安なく残ってくれるような団体にしなければいけないと思っています。

――中嶋選手から「レスラー人生20年目の節目に勝負したい」と言う言葉も出てきました。

ステップアップという部分ではいいと思います。NOAHを退団し新日本プロレスに移籍したり我々だけではなくて、国内一位の新日本プロレスさんでも過去にありえていたことですから。退団してWWEに行ったりAEWに行ったり。

――これからの中嶋選手の動きはまだ分かりませんが、フリーという立場についての意見はいかがですか?

ただ、難しいですよ。あくまで我々の団体の方針なので。フリーになっても、上がってくださいというパターンも団体によってはなきにしもあらずと思うんですけれども、我々は基本それをやっていないので。所属選手、年間契約選手で大会をやるというのが基本ですので。もちろんフリー選手もスポットでいますけれども、やはり大きな軸としては今まで所属だった契約していた選手が辞めます、フリーになります…今までと違ってフリーとしてNOAHで試合をするというのは我々はやらないということです。

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