【ノア】プロレスラーとしての生みの親・藤波辰爾への“恩義”を胸に、拳王に挑む征矢学の想いに迫る!

プロレスリング・ノアが開催する2024年1月2日(火)有明アリーナ大会にて、拳王の保持するGHCヘビー級王座に挑戦が決定している征矢学。

その前哨戦として、2023年12月2日(土)横浜武道館では、かつての師である藤波辰爾と組み、拳王&新崎人生組と前哨戦を戦うこととなった。

自身初のGHCヘビー級王座への挑戦、そして藤波辰爾とのタッグを前に征矢学は何を想うのだろうか。

——12.2横浜武道館大会で藤波辰爾選手とのタッグ結成が決定致しましたが、今のお気持ちをお聞かせ下さい。

征矢「率直な自分の感想は、“一緒にタッグを組んでいただけるのか”っていう事が一番最初に思い浮かびましたね。デビューして15年目なので。もともと僕は藤波さんの団体、無我ワールドプロレスというところで2007年にデビューをさせてもらったんですけど、デビューしてすぐにちょっと不義理というか。ちょっと義理堅い辞め方ではなく…まぁ言ってみれば不義理を藤波さんにして、全日本プロレスに急遽移籍という形をとってしまった。それがあったので、その藤波さんとのタッグというのは、もしかしたら組めないで終わるのかなって心のどこかで思っていましたね」

——その“不義理”をしてしまった理由というのは何だったのでしょうか?

征矢学「(あの頃は)試合数も少なかったというのもあって。今、自分のいる環境をもし変えるのであれば試合を絶対こなした方がいいと思っている中でなかなかできなかった。そういう部分で、試合数が多くできる場所があるんであれば、形がこういう形になってしまったとしても、プロレスラーとして成長するために(移籍という)選択をしないといけないのかな、と。自分の意志で最終的には無我を辞めて全日本プロレスに移籍という形を選ばせていただきました。藤波さんは僕にとってプロレス界の生みの親だと思っています。育ての親はたくさんいるんですけど、生みの親とああいう形で別れてしまったという部分で、どうしてもずっと心のどこかにいたたまれない気持ちがあったと思います」

——今回のタッグ結成を受けて、その“不義理”という部分を解消していければとお考えでしょうか?

征矢「やっぱり藤波さんには恩義があるので。14年経った征矢学というのはどうなのか、というものをやはり藤波さんには。“しっかりやっていますよ”と、いい形でリング上で見せられたらいいなと思っています」

——対戦相手の一人の新崎人生選手は初対決になります。

征矢「新崎“白使”人生。(ファンだった頃に)見ていた…ちょうど時代でもありますからね。このタイミングで肌をあわせられるとは思ってもいなかったので。相手としてやっぱりちょっと楽しみです」

——拳王選手からは“訳あり親子”という発言がありました。

征矢「まぁ上手いこと言いますね、やっぱり。本当に“訳あり”だと思いますよ。自分でもまさかこのタイミングで藤波さんと組めると思っていなかったので。何度も言いますけど。本当に感慨深い。本当に複雑な感情ですよね」

——またドラゴンスープレックスで勝つ、との発言もありました。

征矢「(拳王も)ドラゴンスープレックスの使い手ですからね。じゃあ僕は逆に“念仏パワーボム”で拳王からとってやろうかな。そのぐらいの気持ちでいきますよ」

——実際のところ、藤波選手とのチームワークについてはどうお考えですか?

征矢「心の底ではまだやっぱりまだ完全に許していただいたって気持ちじゃないのかもしれないし、どうしてもそこが少し自分では未知の世界…未知の世界っていう言い方はおかしいんですけど…。藤波さんと約半年ぐらいの間、一緒にいたという部分では本当に…どうなるか自分でも全く予想がつかないですね。生みの親である藤波さんには本当に感謝しているので、それを形として。1.2有明があるんですけど、それに向けて前哨戦という気持ちと藤波さんへの恩義、それを今これだけ成長できたんだっていうのを、征矢学をデビューさせて良かったと藤波さんに思ってもらえるように。そういう気持ちにさせたいです」

——では最後にファンの皆様へメッセージをお願いいたします。

征矢「12月2日、横浜武道館。こういう形で藤波さんとタッグを組めると思っていなかったので、正直自分の中では複雑な気持ちはありますけども、1.2有明のGHCヘビー級のタイトルマッチも控えているので。ここは生みの親、藤波さんに“俺をプロレス界に生んでくれてありがとうございました”、そういう意味合いも込めてこの15年間の自分の成長をリング上で見せたいと思っています」

【大会詳細】
「NOAH the BEST 2023」
日時:2023年12月2日(土)開始 14:30/開場 16:30
会場:横浜武道館

【発表済み対戦カード】

<スペシャルタッグマッチ>
拳王 新崎人生 VS 征矢学 藤波辰爾

<GHCナショナル選手権>
(王者)ジャック・モリス VS 大原はじめ(挑戦者)
※第10代王者の初防衛戦となります。

<6人タッグマッチ>
イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr. 清宮海斗 大岩陵平 VS サクソン・ハックスリー ティモシー・サッチャー 谷口周平

<タッグマッチ>
LEONA 藤村加偉 VS 小澤大嗣 大和田侑

<写真提供:プロレスリング・ノア>

➡次ページ(【動画】<真相激白>ずっと心残りだった。15年前、俺は藤波さんに不義理を働いた。征矢学が藤波辰爾へ感慨深く、複雑な思いを告白。)へ続く

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