【2AW】チチャリート・翔暉が“網膜剥離”から復帰へ!引退も視野に入れた苦悩を激白

③他の選手の活躍をどう見ていた?

――そしてこの欠場期間中の他の選手の活躍というのは、基本的には視野に入れていなかったと思うんですけど、道場に戻ってからは同じように過ごす期間もあったと思うので。その辺りはいかがでしたか?

そうですね。やっぱり欠場していても、自分は下の人間なのでセコンド業務だったり、いろいろしていて。いろいろユニット内で動きがあったことはまったく知らなかったので(笑)

――あれ、どうなってるの、みたいな?

あれと思って。真霜さんが花見さんたちと紅炎というユニットでやっていたのに、帰ってきたらなぜかシュウマといる、みたいな驚きもあって。やっぱり見て思ったのは、自分たちの同期がセミとメインをずっと張っているなというのがあって。ジェラシーといいますか、やっぱり感じますよね、悔しさだったり。

――本当に去年くらいから一気にチチャ選手たちの同世代の人たちがワンランク上の試合に入ってきましたよね。

そうですね。

――今、新時代とかよく言われている波が2AWにもやってきて、チチャ選手自身もその輪に加わっていくワクワク感というのはどうですか?

ワクワク感もありますけど、やっぱり仁木がベルトを獲ったのが本当に悔しくて。

――これね、びっくりしましたよ。

それが去年自分が欠場するとなった原因の試合が、仁木とのシングルで。メインだったんです。自分、そのとき勝ったんですよ。

――勝ったのに。

自分は大怪我を負って欠場してしまって、その間に仁木がベルトを獲るという。本当にこれほど悔しいものはないですね。

――確かに。でもドラマですよ。プロレスのまたドラマが始まりましたよ。それはもう絶対にリング上でも言ってください。

もちろんです。

――これはいいドラマになりますよ。でも正直言ってあのトーナメントもそうでしたけど、佐藤耕平さんから最終的に(ベルトを)獲っちゃったというところは、もうびっくりしましたね。

そうですね。かなり仁木自身の技量だったり、たぶん半年前とは全然違うと思うんです。それがちょっと怖いですよね。

――最近の仁木選手は師匠カズ・ハヤシさんや若松選手を退けて、あの笑顔の中に自信がすごく見え隠れしますね。

なので早く仁木と試合したいですね。その点はすごくワクワクしています。

――なるほど。でも一気に新時代到来というのは、本当に仁木選手の戴冠によって感じたなと。「仁木選手は周りからのそういうストレスというかプレッシャーみたいなものは感じないんですか」と言ったら『いや、僕に対して全然みんなそんな風に感じていないんですよ』と。「いや、鈍感なんじゃないの。絶対みんな思ってるよ」と言って。『いや、全然。そんな風に思ってほしいんですけど、全然感じないんです』って。そんなことないと思うけどな、と思いながらお話しました。

周りは思っているんですけど、仁木が。

――マイペースなんですかね。

でもそれを感じさせないほど、それを背負って上に行っちゃっているので。やっぱりそれが、彼が今2AWの看板を背負っている理由なんじゃないかなと思いますけどね。

 

④2AW無差別級選手権試合の見解

▼2AW無差別級選手権試合
《王者》仁木琢郎 vs 《挑戦者》吉野コータロー

――そして今大会では、シングル王座戦とタッグ王座戦が控えております。まず今話に出ました仁木選手が、無差別級選手権試合で吉野コータロー選手とのタイトルマッチが決定しました。吉野選手も当時と比べて2年くらいで肉体改造されて、顔つきも変わってきて、自信もあるなと。後輩に先を越されている感というのを払拭したいという気持ちもずっとお持ちだと思うんですね。その部分に関して、この試合はどういう風に見られていますか?

吉野さんとシングルしたりとか、いろいろしていて。やっぱり吉野さんも、もうベルトを巻いていていい技量といいますか。力もあるしプロレス脳もあるし、すべてが完璧なんですけど、どうしてもあと1歩足りないんですよね。結果的にベルトを取れていないので。その吉野さんと、今のすべてを背負っている仁木との試合なので、今まで見てきた中で1番面白くなるんじゃないかと思っています。

――吉野選手も今までチャンレンジをしてきた中で、今回こそというある意味覚悟も持っているんじゃないかなと思うんですよね。

そうだと思いますね。

――まだまだ年齢的には若いですけど、今のチチャさんたちの世代の人たちが1ランク、2ランク上がってきた中で、やっぱり自分のポジション的な部分というのをここで示しておきたいという気持ちもすごくあるんじゃないかなと思うんですよね。

ここがたぶん吉野さんにとってターニングポイントなんじゃないかなとは思います。

 

⑤2AWタッグ選手権試合

▼2AWタッグ選手権試合
《王者組》真霜拳號&ナカ・シュウマ vs 《挑戦者組》滝澤大志&若松大樹

――そしてタッグ選手権ですけども、真霜拳號&ナカ・シュウマに滝澤大志&若松大樹が挑みます。この試合に関してはいかがでしょうか?

まず第一に真霜さんとシュウマが組んでいることに対しての驚きがあって。少しずつ慣れてはきたんですけど、やっぱりまだ見慣れていない部分があって。でも試合を見ているとやっぱり合うんでしょうね、2人が。

――真霜選手にナカ選手のどこを1番評価しているのかと聞いたら、勝ちに対する貪欲さというのが自分が見てきた選手の中では飛び抜けているという風に評価していて。当時のTHE RULEなんかでも頭脳派という形でナカ選手なんかはやっていましたし、やっぱり合うんでしょうね、相性みたいな。

そうですね。本当にタッグは相性がすべて、みたいなところがあるので。やっぱり真霜&シュウマ組を超えるには、それ以上の相性の良さを出していかなきゃいけないので。それが滝澤&若松でずっとやっているBMKというタッグユニットなので、これも絶対面白い試合になるなと思いますね。

――ちなみに滝澤選手と若松選手は食事とか一緒に行ったりするような仲なんですかね?

いや、あまり見たことはないですね(笑)

――僕もたぶんないだろうなと思って。プライベートは別々なんでしょうね。

プロレスの相性が良ければ、みたいなところがあるので。

――ちなみにナカ選手、若松選手なんかは同期という部分もあると思いますけど、ナカ選手はどうですか。だいぶ変わりましたか?

いや、スタイル的にはそんなに変えていないとは思うんですけど、やっぱり器用なのでいろいろな人間と合わせられるというところがあるのと。若松に対してはデスマッチだったり、いろいろな他団体に出て組むことも多かったりするじゃないですか。それで結果を残しているので。もうタッグ屋のイメージがついていますね。シュウマ、若松。仁木はシングルプレーヤーのイメージはあります。あとは一応、花見さんと組んでいたんですけど、やっぱり仁木が今シングル王者としてちゃんと実績を残して、お客さんだったり自分のイメージになっているという感じがするんですよ。

――なるほど、ナカ選手はチャンピオンになってから、自分が回しているじゃないけど、自分の持つ武器が、タッグ王座を持つことによってよりパワフルになったという感じがします。

そうですよね。拍が付いたといいますか、すごいですよね。

――ベルトの力ってやっぱり自信につながるんじゃないかなというのは、すごく感じましたね。若松選手は本当に今、外で活躍して。デスマッチ戦線でも結果を残していますけども。2AWの中でのタッグタイトルというのは、やっぱり獲りたいでしょうね、ここの中で。

そうですね。そうだと思います。

――本当にみんながライバルの中での戦いなので、どっちがどっちってまだ分からないですけど、時の勢いでいうと真霜拳號&ナカ・シュウマ組がまだ強そうな気がするんですよね。まだ合体してからの未知数な、プラスアルファのチーム力が出てきそうな気もします。あともしかしたら今後、仲間が増えてきたら面白いかなという気がするんですよね。

もう仲間みたいなのは増えてはいるらしいんですよ。それが自分がいたユニット、自分が追放されたんですけど、その残りの2人が混ざったみたいなので、そこは追々。

――なるほど。そういう形にどんどんなってくるという。2AWの勢力地図がまた変わるような大会になるかも分からないし。やっぱり今の2AWをしっかり見せていきたいという、そんな感じになりそうですね。

そうですね。

 

⑥大会に向けてメッセージ

――怪我との戦いというのは本当に辛かったと思いますけど、今回の大会試合に向けて、最後に意気込みの方をお願いいたします。

そうですね。やっぱり、ここまで欠場したことが初めてだったので、いろいろ不安だったり不安定な部分がいっぱいあって。いろいろありましたけど、やっぱりここに帰ってきてプロレスを続けようという判断をしたので。どこまでできるか分からないですけど、自分のプロレスをまた見ていただけたらなと思っています。

――復帰戦、ファンの皆さんと共に楽しみにしております。

ありがとうございます。是非期待してください!

<インタビュアー:山口義徳 / プロレスTODAY総監督>

▼大会詳細は公式サイトにて
https://www.2aw.jp/schedule/20240218tkp/

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