【新日本】内藤がオーカーンを退けIWGP初防衛成功、ザックが両国での挑戦を宣言「ナイトーさん、新日本トップは俺だ!」

新日本プロレスは9月29日(日)、兵庫県神戸ワールド記念ホールにて、「DESTRUCTION in KOBE」を開催した。

「DESTRUCTION in KOBE」
日時:2024年09月29日 (日) 14:30開場16:00開始
会場:兵庫・神戸ワールド記念ホール
観衆:4,528人(満員)

このシリーズは、9月7日の「鷹木信悟デビュー20周年記念大会」や、11年ぶりに実施された北海道ツアー(全7大会)など、数多くの注目を集めてきたが、神戸大会をもってついに幕を閉じた。

メインイベントはIWGP世界ヘビー級選手権試合で、王者内藤哲也が挑戦者グレート-O-カーンを迎え撃った。

王者内藤にとってこの試合は、G1 CLIMAX後の初防衛戦であった。内藤は8月12日に開催されたG1 CLIMAX長岡大会で、オーカーンに敗北を喫している。

その結果、内藤はAブロック3位に終わり、G1連覇の夢も潰えた。そんな中、内藤はその借りを返すため、オーカーンを自身の初防衛戦の相手に指名した。

勝者は10月14日の両国国技館大会で、G1 CLIMAX優勝者ザック・セイバーJr.から挑戦を受けることが決定していた。

試合はオーカーンが黒いガウンに身を包み、UNITED EMPIREの旗を掲げながら堂々と入場。剣を抜き放ち、その存在感を示す。

一方、王者内藤はキャップとIWGPベルトを持ち、軽やかな足取りでリングへと進む。観客からはオーカーンコールが湧き上がるも、内藤への応援も負けていない。

ゴングが鳴ると、オーカーンは組み付き、試合は激しい攻防が繰り広げられた。

試合序盤、オーカーンは内藤の左ヒザを集中的に攻めた。特にサードロープに絡めた関節技やモンゴリアンチョップの連打が印象的であった。

内藤はヒザにダメージを負いながらも反撃に出るが、オーカーンの体勢を崩すことはできず、試合は一進一退の展開となった。内藤の代名詞であるデスティーノを何度か試みるが、オーカーンはことごとく切り返していく。

試合が中盤に差し掛かると、オーカーンは内藤を場外に追い詰め、リング外での攻防が展開された。内藤は花道で引き込み式バックエルボーを放ち、ショルダーネックブリーカードロップを決めたが、オーカーンは場外カウント18でリングに戻り、試合は続行された。

終盤、オーカーンが再び攻勢に出て、内藤にスリーパーホールドを決めるが、内藤はこれを逆転し、トルネードDDTで反撃。オーカーンを場外に追いやり、再度リングに戻ると、プルマブランカで締めにかかる。

しかし、オーカーンはこれをロープエスケープで逃れ、試合はさらに激化した。

最終局面、内藤はオーカーンの猛攻を凌ぎ、デスティーノを決める。これで3カウントを奪い、内藤がIWGP世界ヘビー級王座の初防衛に成功した。

試合後、内藤は倒れたオーカーンを挑発し、さらにG1優勝者のザック・セイバーJr.が登場。

ザックは日本語で「リョーゴクでナイトーは終わり。リョーゴクから、じゃあ今、『G1』王者、でももうすぐIWGP世界ヘビー級王者だよ。ナイトーさん、新日本トップは俺だ!」と宣言し、次の挑戦を予告した。

さらにNEVER無差別級王者となった鷹木信悟がリングに上がり、「今年はデビュー20周年イヤー、そして辰年。まだまだ暴れ足りないんだよな。お前らの勝者に、次は俺がチャレンジする」と宣言。

するとここにプロレスリング・ノアから武者修行を終えTMDK入りした大岩陵平が鷹木に「TMDK入って1発目、まずは景気づけにお前の持っているそのNEVERのベルト、俺が挑戦する」と堂々のアピール。

場内は拍手と歓声に包まれた。

<試合結果>

▼メインイベント(第9試合) 60分1本勝負
IWGP世界ヘビー級選手権試合
<第10代チャンピオン>
内藤哲也 〇
vs
<チャレンジャー>
グレート-O-カーン ×
30分54秒 デスティーノ→片エビ固め
※内藤が初防衛に成功

<写真提供:新日本プロレス>

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