【新日本】L・I・JvsTMDKは大岩が奮闘勝利、内藤との王座戦へ向けザック「俺が新日本プロレスをトップに連れて行く」

新日本プロレスは10月6日、千葉県・東金アリーナにて『Wrestling Life 40周年 永田裕志 Produce Blue Justice XIV ~青義秋苑~』を開催した。今回で14回目を迎えたこの大会は、地元東金出身の永田裕志がプロデュースを手がけ、ファンを熱狂させる試合が展開された。

『Wrestling Life 40周年 永田裕志 Produce Blue Justice XIV ~青義秋苑~』
日時:2024年10月06日 (日) 14:30開場16:00開始
会場:千葉・東金アリーナ 
観衆:1,387人

セミファイナルでは、内藤哲也とザック・セイバーJr.、そして鷹木信悟と大岩陵平の前哨戦として、両者のユニットが6人タッグで対決。この試合は、10月14日に控える両国国技館でのIWGP世界ヘビー級王座戦とNEVER無差別級選手権を前にした重要な一戦となった。

内藤・鷹木・BUSHIのロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L・I・J)組が、ザック・大岩・藤田晃生のチームと激突。試合は、内藤とザックの一触即発の対峙から始まった。ロックアップの展開から、両者は序盤に火花を散らし、互いの心理戦が繰り広げられた。内藤はツバを吐くなど挑発を繰り返し、ザックも冷静に応戦しながら試合の主導権を握ろうとする。

試合中盤、藤田は若手ながらも堂々とした闘志を見せ、内藤や鷹木に果敢に攻め込む場面が見られた。内藤を相手にチョップを打ち込み、逆水平チョップやスワンダイブ式攻撃を繰り出すが、内藤とBUSHIの連携に押し返される。しかし、藤田の粘り強さが試合の一つの見どころとなった。

一方、大岩は鷹木に対して激しいショルダータックルを見舞い、場内を沸かせた。大岩は次々とドロップキックを繰り出し、L・I・Jの選手たちを相手に奮闘。特に鷹木に対してはサイドスープレックスホールドを炸裂させるなど、大きな存在感を示した。

試合終盤、大岩は鷹木とのラリアット合戦を繰り広げた。両者の激しい打ち合いに場内のボルテージは最高潮に達し、大岩が粘りを見せるも、鷹木の力強いエルボーが炸裂。さらにパンピングボンバーを食らわせ、試合の流れを引き戻す。

L・I・Jのメンバーたちが総攻撃を仕掛ける中、大岩と藤田も必死に応戦。最後はBUSHIが大岩にフィッシャーマンズスクリューを狙うが、ザックがカットに入ることで試合の流れが再び動いた。

ザックはBUSHIに対してネックツイストを決め、その隙をついた大岩がBUSHIにスリーパーを仕掛けて絞め上げた。そしてアナコンダスープレックスを炸裂させ、最終的にTHE GRIPでBUSHIから見事な勝利を収めた。

試合後、ザックはリング中央に立ち、内藤の目の前に『G1 CLIMAX』のトロフィーを置いた。この行動は、次のタイトルマッチに向けた宣戦布告であり、二人の間に緊張感が漂った。内藤も一歩も引かずに視線を交わし、次なる対決への期待が高まる瞬間となった。

今後の両国での決戦へ向けた重要な伏線となった今回の前哨戦。内藤とザックのIWGP世界王座戦、そして鷹木と大岩のNEVER王座戦が控える中、それぞれの選手がどのようにこの激闘を糧にしていくかが注目される。

 

■試合後バックステージコメント

ザック「もうすぐだ。『G1 CLIMAX』の優勝者としてのみの俺を見ることになるのは、これが最後だ。新日本プロレスを未来に導くことができるのはたった1人、この会社でたった1人だ。君たちが今まさに見ているザック・セイバーJr.だ。俺はただのTMDKじゃない。俺が新日本プロレスだ。俺が新日本プロレスをトップに連れて行く。そしてTMDKは俺と共に一歩ずつ進んでいくのだ。年末までに20年の時を経て、IWGP世界ヘビー級選手権に初めて挑戦するその日、俺たち美しきロクデナシどもは、それぞれ皆が王座を手にすることになる! ロイ」

大岩「ロイ」

ザック「ロイ、そうだ。俺たちは(大岩に)オーストラリア・イギリス風のあだ名をつけたのさ。“ミート・ロイ”だ。次期NEVER無差別級チャンピオンだぞ。タカギのラリアットが、(※大岩の胸板を叩きながら)このメチャデカい胸に跳ね返る音を聞いたか? この男は素晴らしい。NEVER王座の古臭さを変えるぞ。それからフジ、フジ」

藤田「ハイ」

ザック「フジは?」

藤田「クソゲンキネ」

ザック「ゲンキ、ゲンキ?」

藤田「大丈夫、だいじょーぶ」

ザック「(※日本語で)ナンデモナイ? モウスグ、ジュニアヘビータッグリーグダネ。(※英語に戻して)『ロビー、戻ってきやがれ』って言ってみろよ」

藤田「ハーイ、ロビー。Get your ass back?」

ザック「そうだ。『Get your ass back』だ。Ass、ケツだ、ケツ」

藤田「(※英語で)会いたいよ。(※日本語に戻して)早く来て、日本に。う~ん、まぁジュニアタッグリーグは俺とロビー・イーグルスで獲って、この今の勢い、インパクトあるTMDKにさらに勢いをつける。そして、TMDKの時代を必ず到来させる。以上」

ザック「(※日本語で)ナイトー、チョットゴメンネ。(※英語に戻して)お前の運命はオワッタ。ザック・セイバーJr.は未来であり、新日本プロレスの“今”だ。俺と来いよ! 俺と一緒に来れば楽しいぞ!」

藤田「ローイ!」

内藤「昨日も言ったけど、10月14日、両国大会にて行なわれるIWGP世界ヘビー級選手権試合、このタイトルマッチに関しての一番のモチベーションは、その後すぐに行なわれるイギリス大会……かな? 一番かわからないけど、かなり俺のモチベーションの中で上位に入ってるよね。だって、ザック・セイバーJr.はイギリス生まれなんでしょ? つまり、地元凱旋なわけでしょ? IWGP世界ヘビー級王座を獲れなかった地元のレスラーとして、イギリスに帰ればいいよ。いや、帰っていただくぜ、カブロン!」

鷹木「大岩! 大岩! 大岩陵平、悪かったな、オイ! 最後、アイツ何で獲ったんだ? (※橋爪記者に向かって)ハシやん、何で獲ったんだ? サブミッションか? ラリアットか? 何で獲ったんだよ。クローズラインか、左のクローズライン。甘い甘い、オイ! ちょうどリングサイドにいたろ? 小島聡さんがよ。俺の右腕は小島聡から3つ獲ってんだ。お前の左腕がなんぼのもんじゃい、コラ! オイ、ふざけんなよ。やってやるよ。両国までに見してみろ。お前の本気を見してみろ。お前の右腕まあまあ効いたけど、俺の右腕に比べたら足元にも及ばねぇよ、コノヤロー!」

※BUSHIはノーコメント

<写真提供:新日本プロレス>

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