【WWE】サムライモードの中邑真輔がUS王座3度目の戴冠!圧巻のキンシャサでLAナイトを撃破
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WWE「サバイバーシリーズ2024」──中邑真輔が5年10ヶ月ぶりにUS王座を奪還したその瞬間、会場は一瞬で静寂に包まれ、その後は歓声と驚愕の声で溢れた。この試合は、単なるベルト争奪戦を超え、中邑真輔の復活と進化を象徴するものとなった。
中邑がリングに現れると、そのビジュアルはあまりにも印象的だった。黒一色のコスチュームに身を包み、かぶとをかぶりながら登場。まるで歴史の中から蘇った侍のような姿であり、従来の中邑のイメージからは想像もできない一新されたビジュアルだ。静かに、だが鋭い目で前を見据え、まさに「サムライモード」での入場だった。
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対するLAナイトは、豪快なパフォーマンスとキャラクターで観客の支持を集めているものの、中邑の冷徹で神秘的な雰囲気には圧倒される形となった。試合は、LAナイトがその勢いで中邑を押し込む展開が続く。場外戦では何度もエプロンに顔を打ちつけられ、明らかに不利な状況に見えた。しかし、中邑はその苦境を冷静に乗り越え、逆転への兆しを見せる。
試合のターニングポイントは、雪崩式リバースパワースラムを仕掛けた瞬間だ。次第に攻守が逆転し、これまでにない勢いでLAナイトに対する攻撃が激しくなる。次に来るべき一撃が何か、会場全体が静まり返り、その予感が中邑の動きに込められていた。
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そして、リングにLAナイトを叩きつけるリバースDDT、この一撃が試合を決定づける。中邑はそこで一度冷静に呼吸を整え、再びLAナイトをリング内に戻すと、待ちに待ったキンシャサが炸裂した。ここでようやくLAナイトは動けなくなり、カウント3が告げられる。
中邑は約6年ぶりにUS王座を手にし、その腕にベルトが収まった瞬間、すべての観客が中邑の強さと存在感を再認識したことだろう。
中邑にとって、このUS王座戴冠は単なるタイトル獲得にとどまらない。過去2度、このベルトを手にしたが、今回は新しいデザインのベルトを手に入れると同時に、自身のキャラクターも大きく進化を遂げたことを意味している。今は闇落ちした一面を強く打ち出し、異次元の存在感を放つ存在となっている。
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今後の中邑は、WWEだけでなく、日本のプロレス界でも大きな波乱を巻き起こすだろう。
注目すべきは、来年1月1日に控えたプロレスリングノアの「THE NEW YEAR 2025」だ。日本武道館で行われるその大会には、佐々木憂流迦とのシングルマッチが決まっており、今後の中邑がどのような戦いを見せるのか、国内外のプロレスファンが注目している。
中邑真輔の復帰戦は、ただの再登場ではなかった。それは新たな章の始まりを意味している。WWEという舞台で新しい挑戦を繰り広げる中邑の進化を見逃してはならない。
この日のWWEサバイバーシリーズ2024はABEMA PPVで生中継された。
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