【新日本】ヒロムが内藤にトラースキック!?裏切り演出からのH.O.T撃破「L・I・Jを裏切るわけがない」
新日本プロレスは12月4日、佐賀・唐津市文化体育館にて『WORLD TAG LEAGUE 2024』第12戦を開催した。
『WORLD TAG LEAGUE 2024』
日時:2024年12月4日 (水) 17:30開場18:30開始
会場:佐賀・唐津市文化体育館
観衆:1,004人
メインイベントでは、L・I・Jの内藤哲也&高橋ヒロムとH.O.TのEVIL&成田蓮がBブロック公式戦で激突した。勝ち点6の内藤組にとっては後がなく、勝利を逃せば優勝決定戦への道が閉ざされる状況であった。
唐津の地は、成田にとって特別な意味を持つ。昨年、この会場で成田はパートナーだった海野翔太を裏切りH.O.T加入を決断した。試合前には「この場所でまた爪痕を残す」と意気込んでいた。一方の高橋は35歳の誕生日を迎え、「バースデー勝利を飾りたい」との意気込みを見せた。
試合は序盤から激しい攻防が繰り広げられた。H.O.Tはセコンドにディック東郷を伴い、不意打ちや場外乱闘を駆使して優位に立とうとするも、L・I・Jも内藤の冷静な指揮とヒロムの瞬発力で応戦。特にヒロムは場外への果敢な飛び技で観客を沸かせた。
試合終盤、ヒロムが突如、内藤にトラースキックを放つという“裏切り”を演じた。
H.O.Tはこれを好機と見て勝利を確信するが、ヒロムは直後にEVILと成田に“掟破り”の技を仕掛け、一転してL・I・Jに流れを引き戻す。最後は内藤が成田にデスティーノを決めて勝利を収め、勝ち点を8に伸ばした。
試合後、ヒロムは内藤とファンに謝罪しつつ、「L・I・Jを裏切るわけがない」と強調。内藤も「作戦通り」としながらもヒロムの誕生日を祝福し、優勝決定戦進出を目指す決意を表明。唐津大会は大歓声に包まれ幕を閉じた。
■試合後バックステージコメント
内藤「(※右頬に手を当てながら)いやあ、効いたぜ……。作戦通りだったとはいえ、強烈だったな。危うく、記憶がぶっ飛ぶとこだったぜ。でもこれで、勝ち点2つ伸ばして、最終公式戦、薩摩川内大会にて行われる、オーカーン&HENARE組? 合ってる? 合ってますか? との公式戦まで、望みをつないだわけで……。そもそも、俺がヒロムを指名したのは、参加するためじゃない。何個か勝ちたい、健闘したいためじゃない。優勝するために彼を選んでそして、エントリーしてるんでね。グランメッセ熊本で2人で勝利してそして、この『WORLD TAG LEAGUE』、制覇してみせますよ」
ヒロム「♪ハッピーバースデー・トゥ・ミー……(※と歌いながら入ってきて、手首に巻いていたテーピングをほどくと、それを内藤に首にまく)」
内藤「ミーかい?」
ヒロム「♪ハッピーバースデー・トゥ・ミー、ハッピーバースデー、ディア、ヒロムちゃん……ハッピーバースデー・トゥ・ミー……」
内藤「ありがとう」
ヒロム「おめでとう」
内藤「ありがとう」
ヒロム「ありがとう、誕生日……。いやねえ、思ったよりか、入っちゃったかなあ……」
内藤「ちょっとさあ……」
ヒロム「いや、でもさ……」
内藤「やりすぎでしょ」
ヒロム「いやでも、あそこは、いつも相手にやってるみたいに思いっ切りいかなと、怪しまれちゃう。むしろあれだけ思いっ切り振り切ったからこそ、あのバカども3人は、信じたんじゃないですか?」
内藤「危うく記憶飛ぶとこだったよ」
ヒロム「(※笑みを漏らし)見ました?
内藤「何をよ?」
ヒロム「いやでも……あっ、見てないのか」
内藤「見てないよ」
ヒロム「見てないんスか? あっ、もったいないなあ……あの時のEVILのちょっとうれしそうな顔。『ヒロムちゃん、HOUSE OF TORTUREに入っちゃうの? うれしいんだけど……』みたいな。たぶんまだね、あの時、後楽園で俺が『絶交』って言ったこと根に持ってる。何回でも言うけどEVIL! お前とは絶交したんだ、バーカ!」
内藤「ちょっとアゴ痛いからさ、先帰るわ……」
ヒロム「次勝ったら、次(の相手は)オーカーン&HENAREでしたっけ?」
内藤「薩摩川内ね」
ヒロム「うん、そこで勝ったら、これはもう……(優勝決定戦進出は)ほぼ確定なんかな? それとも相手の得点状況とか見ないといけないのかな? わかんないスよ、そのへん。でも俺たち8点ですよ。次勝ったら……」
内藤「アゴが痛……」
ヒロム「10点なるわけですよ」
内藤「アゴが痛すぎてわかんないよ、もう」
ヒロム「早く治療してください」
内藤「治療しよう。トレーナーんとこ行ってくるわ」
ヒロム「でも、その上で2点取ったんだから、ハイ」
内藤「俺にありがとう言って」
ヒロム「これは、作戦……作戦勝ち」
内藤「俺にありがとう言って……」
ヒロム「ありがとう、作戦!」
内藤「誕生日おめでとう……」
ヒロム「ありがとう」
EVIL「(※這ってコメントスペースにやって来て)エエー……クソ裏切り者が! ボケが! グワァーーーーッ!」
※成田はノーコメント
<写真提供:新日本プロレス>