【新日本】アトランティス・ジュニアがCMLLの大先輩ゲレーロ撃破!「観客、家族、みんなの勝利」

新日本プロレスは2月27日、東京・後楽園ホールで『NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2025』第7戦を開催した。

『NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2025』
日時:2025年2月27日 (木) 17:30開場18:30開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1,457人(札止め)

セミファイナルでは、CMLLを代表する二人のルチャドール、アトランティス・ジュニアとウルティモ・ゲレーロが激突した。

アトランティス・ジュニアは、名ルチャドールであるアトランティスの息子として注目を集める存在だ。2019年の『CMLL FANTASTICA MANIA』でデビューを飾り、その後も世界中でキャリアを積み上げてきた。2024年にはROH世界TV王座を獲得し、さらなる飛躍を遂げている。

一方のゲレーロは35年のキャリアを誇り、数々の王座を獲得したCMLLのトップルード。力強いファイトと経験に裏打ちされた老獪な戦いぶりで知られる。

試合開始直後から、ゲレーロは挑発的な態度を見せた。「アトランティス」コールが巻き起こると、リングを降りる素振りを見せたが、「親分」コールが響くと再びリングイン。マスクを脱ぎ捨て、握手の手を差し出した。アトランティス・ジュニアがこれに応じると、試合は静かなグラウンドの攻防から始まった。

序盤は互いの技術を探るような展開が続いた。ゲレーロがロメロスペシャルで攻め立てれば、アトランティス・ジュニアも華麗なルチャムーブで応戦。ロープワークの攻防からアトランティス・ジュニアがトペ・コン・ヒーロを炸裂させ、試合の流れを掴んだかに見えた。

しかし、ゲレーロもすぐさま反撃。場外に転落したアトランティス・ジュニアをリングに戻し、強烈なラリアットを見舞う。さらにパワーボムを狙うが、アトランティス・ジュニアはこれを回避し、ウラカン・ラナでカバーを試みる。両者一歩も譲らない攻防が続いた。

試合が佳境に差し掛かると、ゲレーロがコーナー最上段からのブレーンバスターを狙う。だが、アトランティス・ジュニアは必死に抵抗し、逆に雪崩式フランケンシュタイナーを決める。カバーはカウント2で跳ね返されたものの、ここで勢いを取り戻した。

最後はアトランティス・ジュニアが得意の空中殺法で勝負を決めた。ゲレーロをパワースラムでマットに叩きつけると、コーナー最上段からマッドスプラッシュを炸裂。さらに反対側のコーナーからも追撃し、3カウントを奪った。

<試合結果>

▼第6試合30分1本勝負
スペシャルシングルマッチ
アトランティス・ジュニア 〇
vs
ウルティモ・ゲレーロ ×
15分12秒 ダイビングボディプレス→エビ固め

試合後、アトランティス・ジュニアはゲレーロを抱き起こし、敬意を表した。ゲレーロもその手を握り返し、二人は固く抱擁。伝統と誇りをかけたルチャの一戦は、熱狂と感動の中で幕を閉じた。

バックステージでアトランティス・ジュニアは「この勝利は自分のものだけでなく、観客、家族、みんなのものだ。アトランティス家はますます強くなる」と誓った。これに対し、イホ・デ・アトランティスも「本当におめでとう」と祝福。家族の絆を感じさせるコメントが続いた。

一方、敗れたゲレーロは「痛い敗戦だが、前に進まなければならない。新たな目標を見つけ、新たな戦いに挑む」と語り、次なる戦いへの意欲を見せた。

<写真提供:新日本プロレス>

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