【全日本】青柳優馬がスミスJr.に惜敗も「負けたけど最高の準備運動」

全日本プロレスは29日、大田区総合体育館で「Road to チャンピオン・カーニバル2025」を開催し、スペシャルシングルマッチとして青柳優馬とデイビーボーイ・スミスJr.の一戦が実現した。

「ドリームパワーシリーズ2025」【最終戦】
日時:2025年3月29日(土)開始16時00分
会場:大田区総合体育館
観衆:2,098人

両者は来月開幕する「チャンピオン・カーニバル」に向け、それぞれBブロック、Aブロックにエントリー。かつての三冠戦で対戦し、一勝一敗の戦績を持つ両者による前哨戦は、白熱した攻防の末、スミスJr.が勝利を収めた。

ゴングが鳴ると、両者は握手を交わしつつも互いに隙を与えない構えを見せる。序盤はグラウンドでの攻防が中心となり、スミスJr.がヘッドロックを軸に試合を組み立てた。

青柳もドロップキックやカウンターの動きで応戦し、試合は一進一退の展開へと移行。場外戦ではスミスJr.が優位に立ち、鉄柵や場外ブレーンバスターでダメージを与えると、リングに戻ってからもボディースラムやサーフボード・ストレッチでじわじわと追い込んだ。

青柳は負けじと反撃を開始し、串刺しエルボーやミサイルキックで試合の流れを引き戻す。さらにエンドゲームを狙い、関節技に持ち込もうとするも、スミスJr.がロープエスケープで回避。

終盤、青柳は得意の丸め込み技で勝機を見出そうとしたが、スミスJr.のバックドロップやジャンピングニーを浴びると、最後はブルドッグボムで力強くマットに叩きつけられ、3カウントを奪われた。

<試合結果>

▼第5試合 『Road to チャンピオン・カーニバル2025』スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負
青柳優馬 ×
vs
デイビーボーイ・スミスJr. 〇
20分14秒 ブルドッグボム→エビ固め

試合後、スミスJr.は勝利を誇示するように何度も拳を突き上げ、観客の歓声を浴びた。

一方、バックステージに戻った青柳は「チャンピオン・カーニバル前に負けはしましたけども、いい準備運動をさせてもらったんじゃないでしょうか」と悔しさを滲ませつつも前向きな姿勢を見せた。そして、「俺は必ず決勝に行くから、お前だけは絶対に優勝決定戦に上がってくるんじゃないぞ!」とスミスJr.に対する警戒心を露わにした。

チャンピオン・カーニバルを目前に控え、Aブロック、Bブロックそれぞれに名を連ねる両者が決勝戦で再び相まみえる可能性も十分にある。青柳の雪辱の機会は訪れるのか、それともスミスJr.が再び立ちはだかるのか。春の祭典への期待が高まる一戦であった。

<写真提供:伊藤ミチタカ>

Pages 1 2

◆プロレスTODAY(LINEで友達追加)
友だち追加