【リアルジャパンプロレス】レジェンド王者・大谷晋二郎インタビュー 負傷欠場に追い込まれた因縁の相手・船木誠勝と9ヵ月ぶりに再戦! 「僕の身体を壊した船木選手の蹴りに怖さはないです」

■「挑戦の順番待ちをしていて、あなたたちは満足なんですか?」

――記者会見ではリアルジャパン全体の意識改革をしたいともおっしゃっていました。
大谷 僕は「大谷が持っているあのベルトがほしい」と思われる試合をしたいんですよ。よそ者がベルトを持って何回も防衛してるんですよ? その中でも1回他団体のZERO1で防衛戦までやっちゃってるんですよ? 僕の勝手なプロレス観なら、僕がリアルジャパンの選手だったら「ふざけるな、大谷!」って会見に乗り込んで噛みつくかもしれない。まあ、船木選手も言ったように、人生観というか、考え方の違いなのかもしれないけど、リアルジャパンの人たちは佐山サトル(初代タイガーマスク)先生のご指示を待っているわけでしょ? 要は順番待ちしているわけじゃないですか。そんな優等生レスラーに僕は負けちゃいけないと思うし。そこはリアルジャパンに強く言いたいところですよね。そういう雰囲気は僕がベルトを持っている間に必ず変えたい。「順番待ちしていて、あなたたちは満足なんですか?」って。僕だったら毎回噛みつきますよ。タイトルマッチで負けても、すぐに「次は俺だ」って言い続けるぐらいですよ。

――大谷さんはリング上で思ったことを言葉にして観客を巻きこんでいくタイプです。反対に船木選手はそんなヒマがあったらすぐに蹴飛ばすっていう冷酷なイメージです。本当にタイプが違いますけど、だからこそ戦いが面白いんでしょうね。
大谷 そう思います。僕は今まで2回、船木選手と戦ってますけど、勝手なイメージですが、どっちも噛み合ってないんです。まず噛み合うわけがないんです。試合開始のゴングから試合が終わるまで全て噛み合って、いわゆるいい試合だなって終わってたら、たぶんお客さんは次も見たいって思わない気がするんです。僕は何回やっても噛み合わないと思います。最初から最後まで噛み合うようだったら、戦うのをやめたほうがいいかもしれないぐらい。僕は25年やってきましたけど、誰が何を言われても変えないですから。それが“大谷晋二郎のプロレス”だと思っているので。大谷プロレスと船木プロレスの戦いっていう感じがしますね。

■「佐山さんが『俺がいかなきゃ』って思うぐらい本気にさせたい」

――過去3大会連続でリアルジャパンのメインイベントを締めてきましたが、会場の雰囲気はどうですか?
大谷 客層がZERO1と違いますよね。うちは幅広い世代のファンがいるんですけど、リアルジャパンは大人の方たちが多いイメージです。スーツを着ている方が多いような……。言い方は悪いですけど、お金を自由に使える大人の人たちなんで、うちの会場にも引っ張って来れたらなって。「そこまで言うんだったら、お前の団体にも行ってやるよ」って思ってもらえるようなチャンピオンになりたいですね。

――試合後の大谷さんのマイクアピールが印象的で。試合が終わって、席を立つ観客にも声をかけて、こっちを振り向かせようとしてますよね。
大谷 当たり前じゃないですか。これも大谷プロレスの1つなんですけど、僕の場合は終了のゴングが鳴っても終わりじゃないんですよ。終わって、リングでメッセージを伝えさせてもらう。マスコミの皆さんにもメッセージを伝えさせてもらう。そして、控え室に入って扉を閉めまでが大谷プロレスなんです。お客さんが試合を見終わったら帰ろうとするのは当然のことですけど、「ちょっと待て。大谷晋二郎というプロレスラーに限ってはまだ終わってないんだ」という投げかけですよね。

――ZERO1として他団体と対抗戦をやることも過去にはありましたが、大谷さんが1人で乗り込んできているというシチュエーションが刺激的に感じます。
大谷 あまりないシチュエーションではありますよね。普段じゃ味わえない刺激がありますからね。試合が終わった後……例えば、タカ・クノウ選手もスーパー・タイガー選手もうちのリングに上がっているわけですよ。リアルジャパンのリングは刺激があって、僕の思ってみない展開になって、なおかつ、ネクストがあるという。ここで終わりじゃなくて、なおかつまだ続きがあるって。そういう意味では、僕もここのリングに来る時は緊張感があるし、毎大会僕も成長できているような気がしますよね。

――リアルジャパンのファンから大谷さんを支持する声も増えてきました。
大谷 徐々に徐々にリアルジャパンを大谷色に染めていると思っているので、もっともっと防衛を重ねて、「リアルジャパンのチャンピオンは大谷だ」とみんながすぐにイメージできるようにしたいですね。そこまで行かないと。それで、夢の話になりますが、勝手にこんなこと言っていいかわからないですけど、もう佐山さんが「俺がいかなきゃ」と思うようになったら……。それが1つの目標かもしれないですね。

――初代タイガーマスクとの戦いも視野に入れていると。
大谷 もちろんそれで終わりじゃないですけどね。体調云々はありますけど、佐山さんをそこまで本気にさせたいですよ。「俺がいかなきゃ。やばいよ、乗っ取られるよ」ってなった時が1つのゴールなのかなと思いますね。でも、いつかたとえベルトを落としてしまったとしても、僕はこのリングに求められれば上がり続けたいです。

――記者会見では、最近の大谷さんの印象を聞かれた船木さんから「少しですけど、パフォーマンスの部分が出てきている」という発言がありました。確かに大谷さんは試合中も試合後もいろんな言葉を発しています。それは自分自身を鼓舞するような部分もあるんでしょうか?
大谷 もちろんありますよ。やられてもやられても立つと。「負けてたまるか!」って口に出しちゃうんですけど、「負けてたまるか!」と言ったからこそ立てる時も当然ありますからね。過去、新日本時代に長州さんに凄い怒られたことなんです。「試合中に言葉を発するな」と。でも、僕は何を言われても止めませんでしたからね。そうやって大谷プロレスが出来上がってきたと思いますし。「こんなもんか、大谷」って自分を鼓舞しているところは当然あります。

――今は44歳。大谷さんが新日本のジュニアで活躍していた頃、長州選手や藤波選手がこのぐらいの年齢でした。さすがに自分の衰えを感じることもありますか?
大谷 リアルな話、疲れが昔に比べたら全然取れないです。そういうところがあるけど、僕は「今の自分を必死に生きたい」という気持ちがあるんで。「もうダメだなあ」「歳食ったなあ」「疲れが取れないなあ」って僕は口に出さないですね。今は聞かれたから言いましたけど。あえて口に出さないようにはしてます。

――船木選手が指摘した試合中のパフォーマンスも、ちょっと強がってやっている部分があるんですね。
大谷 まあ、プロレスラーは強がってナンボですからね。強がらなかったらできなかったことが、強がったからできたというのは当然ありますから。だから、今回もそんな大谷プロレスで戦いたいですね。
(取材・文:村上謙三久)


リアルジャパンプロレス佐山サトルプロデュース 初代タイガーマスク黄金伝説『LEGEND OF THE GOLD Ⅶ』
6月29日(木)開場/17時30分 試合開始/18時30分
会 場 :後楽園ホール
席種・料金:VIP席(特典付):12,000円/RS席:8.000円 /A席:6.000円/
B席:5.000円/トライアルシート:3,000円
※「トライアルシート」は、初めてリアルジャパンプロレスを観戦される方対象の限定席。

チケット購入先:
★e+(イープラス) :http://eplus.jp/tiger/(パソコン&携帯)
※特製カラーチケット仕様(配送の場合)ファミリーマート店内Famiポート
★チケットぴあ   :0570-02-9999(Pコード:835-901)、チケットぴあのお店及び、
セブンイレブン各店、サークルK・サンクス各店、http://pia.jp/t   
★ローソンチケット :0570-084-003(Lコード:32337)、ローソン各店、http://l-tike.com/
★CNプレイガイド : 0570-08-9999、http://www.cnplayguide.com/(パソコン&携帯)
★後楽園ホール:03-5800-9999、★プロレス・マスク・ワールド:03-6261-1988、
★チケット&トラベル T-1:03-5275-2778、★エンドウジム:03-3633-8068、
★リアルジャパンオフィシャルショップ http://rjpw-shop.ocnk.net/ ほか

主 催 :有限会社リアルジャパン、リアルジャパンプロレス、掣圏真陰流本部 興義館
お問合せ :リアルジャパンユーレカ事務局 03(3833)3662
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■対戦カード:
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<メインイベント レジェンド選手権試合 60分1本勝負>
[第11代王者]大谷晋二郎(ZERO1)
vs
[挑戦者] 船木誠勝(フリー)

<セミファイナル シングルマッチ 60分1本勝負>
スーパー・タイガー(リアルジャパン)
vs
ロッキー川村(パンクラスイズム横浜)
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<第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
折原昌夫(メビウス)
グレート・タイガー(国籍不明)
ブラック・タイガー(国籍不明)
vs
魔世軍五号アレクサンダー大塚(魔世軍)
魔世軍七号KENSO(魔世軍)
魔世軍二号(魔世軍)
with 青柳総裁
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<第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)
倉島信行(ドラディション)
松本崇寿(リバーサルジム立川ALPHA)
vs
タカ・クノウ(チーム太田章)
小笠原和彦(PRO-KARATE 押忍闘夢)
青木篤志(初参戦/全日本プロレス)
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<第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
間下隼人(リアルジャパン)&山本SAN(COMBO)
vs
力(リキ・エンタープライズ)&LEONA(ドラディション)
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<第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
スーパー・ライダー(リアルジャパン)
vs
戸井克成(フリー)
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※対戦出場選手は諸事情により変更となる場合もあります。
(情報提供:リアルジャパンプロレス)

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