向後桃、アイコン岩谷麻優のいないスターダムで恩返しのチャンス!

 タッグリーグ決勝がおこなわれた日、向後は岩谷とのシングルを志願した。成長を肌で感じてほしかったからだ。そしてその思いが通じたか、3・22沖縄・宜野湾ではタッグリーグ覇者でSTARS同門の羽南&飯田沙耶組のゴッデス・オブ・スターダム王座に挑戦。岩谷との連係に磨きをかけるため、ひとりの時間も練習とメンテナンスに取り組んだ。ここでも結果は出なかったものの、次を期待させるには十分だった。ところが…。

 4・27横浜アリーナでIWGP女子王座を失った岩谷が翌日にスターダムを退団、STARSからも離脱となった。向後はいったいどんな思いでこの事態を受け止めたのか。

「麻優さんが負けるところは想像できなかったけど、麻優さんにとってすごく大きなベルトだから落としたらヤバい、もう次にやりたいことがなくなるんじゃないかと心配はしてました。それがホントに負けてしまって、まだコモモ(向後)とのゴッデス(王座取り)があるから残ってくれないかなというところもあったんですけど…。麻優さんには素直に『寂しいです』と言っちゃった(笑)。麻優さんは、『そうだよねえ』みたいな。『でもべつにずっと会えなくなるわけじゃないから』って感じで言ってくれたりはしたんですけど、でもやっぱり私は岩谷麻優とリングに立ちたかったです」


「写真提供:スターダム」

ならば、岩谷について行く。マリーゴールド移籍の選択肢はなかったのか。聞いてみると、向後はきっぱりとこう答えた。

「それはなかったです! もちろん麻優さんが大好きだけど、スターダムが好きだしSTARSを大事に思ってたから、自分が移るとかはまったく考えませんでしたね」

 岩谷とは別に、STARSからは葉月&コグマも離れた。羽南、飯田、向後の3人体制で新星STARSがスタートした。

「この3人で話して、3人で絶対にSTARSを守ろうと、逆に結束が強くなった気がします。羽南さんが『全員自分がリーダーくらいの気持ちでいかないと』という話をしたんですね。ホントにそうだと思って、これまで以上に自分がSTARSでできる役割ってなんだろうって考えるようになりました。それが、ムードメーカーになることですね」


「写真提供:スターダム」

 そんな新星STARSに新人の姫ゆりあが加入を申し出た。しかし、ゆりあは結果を出してから入りたいとし、向後とのNEW BLOODタッグ王座取りを宣言(7・4板橋)。若手のためのブランドとはいえ、勝てば向後にとって待望の初戴冠にもなる。

「自分にもすごいチャンスだし、ゆりあには絶対に入ってもらいたいので、なんとしても結果につなげたいです」と向後。これまでは岩谷からの叱咤激励を受け引っ張られてきた。こんどは立場を変えて、向後がゆりあをリードする番だ。ベルトを巻いてSTARSにもう一人加われば、それが岩谷への恩返しにもなるだろう。

「麻優さんにお礼を言うと、『それ後輩に返してあげて』とよく言われるんですよ。今回は、それをまさに実行できるとき。ゆりあからのうれしいサプライズ、なんとしても結果につなげていきたいです!」

インタビュアー:新井宏

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