新天地で2カ月の岩谷麻優 マリーゴールドの救世主は新入社員

岩谷とベルトを巻くとの夢がついえたスターダムの向後だが、現在は新人を引っ張る立場にシフトチェンジ。姫ゆりあとのタッグで若手ブランドのタッグ王座を狙っており、すでにタイトル戦を経験。ゆりあのがんばりもあり、完全に吹っ切れたと言っていいだろう。
岩谷もまた心機一転、新天地をめざした。初戦がいきなりプロレスの聖地・後楽園ホール。第1戦、リングに上がったときの心境はどうだったのか。
「批判されまくってたので、試合当日を迎えるのが正直怖かったです。罵声を浴びせられるのも覚悟していました。いままでずっとベビーでやっていたので、ブーイングを受けたこともあまりないし。しかも、マリーゴールドのリングって(スターダムよりも)大きいんですよね。試合前にチェックしたんですけど、歩幅が合わないとか、ロープも高いし、うまく動けるだろうかとか、そういう不安も重なって。ただ、出ていった瞬間からマユコールがすごくて、ちょっとホッとした気持ちというか、こんな自分でも温かく迎えてくれるんだと思ったら涙が出てきて。そこからはリングコンディションもあまり気にならず、怖い気持ちもなくなって、一生懸命闘えました。終わってみれば楽しかったという気持ちだけになりましたね」

「写真提供:マリーゴールド」
救世主と目された岩谷は、最初からマリーゴールドのエースとしても迎えられたのだ。それはもちろん、これまでの実績の賜物。スターダムではやり尽くした感があるが、マリーゴールドではすべてが新鮮、“やることしかない”のである。では、岩谷の目にマリーゴールドという団体はどう映ったのだろうか。
「来る前は技の失敗(動画)が話題になっていたりして、ちょっと陰なイメージがありました。実際、そういう部分もありましたね」
キャリアの浅い選手が多いマリーゴールド。岩谷麻優という手本が入ることによって、時間はかかってもそのあたりが改善されていく可能性は高いのではないか。

「写真提供:マリーゴールド」
では、元スターダム勢(林下詩美、MIRAI、桜井麻衣、ビクトリア弓月)との再会は?
「懐かしさはありました。でも、ウタ(詩美)はちょっとしゃべってたかもしれないけど、前の団体でもほとんど話したことないメンバーもいたんですよね。MIRAIとか桜井とか。以前はあいさつくらいしかしたことなかったけど、こっち来てメチャクチャ仲良くなりましたよ。桜井からは、こんどサウナとお寿司をおごってもらう約束をしたので(笑)」
貴婦人からサウナ&寿司の接待を受けるという岩谷。では、“やることしかない”リング上は? まず動いたのが、スーパーフライ級王座奪取だった。5・24代々木でスターダムの後輩・弓月から奪取し、6・5新宿で松井珠紗のよさを存分に引き出しての初防衛。最高峰のワールド王座ではなく、ジュニア王座とも言えそうな軽量級からいったのは意外でもあったが…。
「そうですか? いきなり上を狙っていってしまったら、取っても取れなくてもそれを狙うしかなくなってしまうので。いろんな快挙を成し遂げていきたいと思ってるので、最初はこっちにしました。グランドスラムとか、またやりたいですからね」















