【新日本】ゲイブ・キッド、膝の負傷により無念の戦線離脱「また闘えるようになったとき、それはオマエら全員の終わりを意味する」

新日本プロレス“真夏の最強戦士決定戦”『G1 CLIMAX 35』が7月19日、北海道立総合体育センター 北海きたえーるで第2戦を開催した。

『G1 CLIMAX 35』
日時:2025年7月20日 (日) 12:30開場14:00開始
会場:北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる
観衆:2,520人

札幌大会2日目にして大きな悲劇に見舞われた。IWGP GLOBALヘビー級王者として初制覇を目指していたゲイブ・キッドが、前日の公式戦で負った膝の負傷により、今大会の欠場を余儀なくされた。

試合開始前、リングに上がった王者自らの口から無念の決断が語られ、場内は悲しみと温かい激励の拍手に包まれた。

この日の第1試合開始前、場内が暗転し、鳴り響いたのはゲイブ・キッドの入場テーマ曲であった。しかし、花道に姿を現した王者はレスリングコスチュームではなく、松葉杖に身を預けた痛々しい姿。リングの中央にたどり着くと、覚悟を決めた表情でマイクを手にし、涙ながらに自らの胸中を吐露した。

「これは俺が思い描いていた『G1』のスタートじゃない。俺が一番楽しみにしていたのは、二人のイギリス人王者が、日本のプロレス界で、新日本プロレスの名のもとに、俺たちの試合を見せることだった。だが今朝起きて、昨日膝を過伸展しちまってて……」

前日のKONOSUKE TAKESHITAとの死闘で膝を負傷したことを明かすと、プロレスラーとしての矜持を口にする。

「もし100%の力が出せないなら、俺の試合を観るために、一生懸命稼いだ金でチケットを買ってくれた人たちに最高の試合を届けられないなら、リングに上がりたくないんだ。だから今夜の試合を欠場するしかないんだ」

無念の決断をファンに詫びる一方で、その瞳は決して死んではいなかった。

「だが、ひとつだけ確かなことは、また歩けるようになったとき、また闘えるようになったとき、それはオマエら全員の終わりを意味する。これは俺の『G1』になるはずだった。俺は『G1』をあきらめるなんて言ってない。またできるようになった瞬間に、俺を戻してくれ。これが俺の人生だ! これが俺のすべてなんだ!」

最後は日本語で、不屈の魂を叫んだ。

「俺が戻った暁には、100%、違う! 200%違う! 1000%ガンバリマショー! ミナサンアリガトウゴザイマシタ、ガンバリマショー!」

悲壮な覚悟が込められた言葉に、場内からは万雷の拍手と「ゲイブ」コールが送られた。これを受け、この日のメインイベントで予定されていたザック・セイバーJr.との公式戦は、ザックの不戦勝となることが正式にアナウンスされた。

バックステージでも、ゲイブは気丈に前を向いた。
「これ以上言うことは、もうあんまりないな。リングの上で全部話したからな。俺には自信がある。このタトゥーを肌に刻んでいる以上、“青い目のサムライ”なんて名乗っている以上、乗り越えてみせる。歩けるようになりさえすれば、俺はいける。またちゃんと歩けるようになった時には、お前ら全員、覚悟しておけよ。アリガト」

王者として臨んだ最高の夏は、わずか1試合で幕を閉じることとなった。G1の過酷さを改めて見せつけられる悲劇となったが、「青い目のサムライ」がより強くなって帰ってくる日を、ファンは信じて待ち続けるだろう。

<写真提供:新日本プロレス>

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