【新日本】『G1』逸材の魂、怪物に継承…棚橋、ボルチンに敗れるも交わされた握手と決意「みんなで新日本プロレス盛り上げていこう」
新日本プロレス“真夏の最強戦士決定戦”『G1 CLIMAX 35』は7月22日、宮城・仙台サンプラザホールで第3戦を開催。
『G1 CLIMAX 35』
日時:2025年7月22日 (火) 17:00開場18:30開始
会場:宮城・仙台サンプラザホール
観衆:1,714人
Bブロック公式戦で、新日本の象徴・棚橋弘至とNEVER無差別級王者ボルチン・オレッグが激突。ボルチンが棚橋の必殺技ハイフライフローを力でねじ伏せる衝撃的な勝利を飾ったが、試合後には勝敗を超えた師弟の絆が、杜の都の観客の胸を熱くさせた。

昨年のG1出場者決定トーナメントで敗れた雪辱を期す棚橋と、1年を経てさらに怪物化したボルチン。世代を超えた一戦は、棚橋がツイスト&シャウトやスリングブレイドといった”逸材”の系譜を継ぐ技で試合を組み立て、ボルチンがそれを規格外のパワーで受け止める展開となった。

勝負が決したのは、あまりにも衝撃的なフィナーレであった。猛攻を耐え抜いた棚橋が、一発逆転を狙いコーナー最上段から必殺のハイフライフローを放つ。誰もが勝負あったと思った瞬間、ボルチンは落下してくる棚橋を空中でキャッチ。

そのまま強引に担ぎ上げ、必殺のカミカゼでマットに叩きつけるという、時代の移り変わりを象徴するような一撃で、逸材から完璧な勝利を奪った。

<試合結果>
▼第6試合 30分1本勝負
『G1 CLIMAX 35』Aブロック公式戦
棚橋 弘至 ×(1勝2敗=2点)
vs
ボルチン・オレッグ 〇(2勝1敗=4点)
9分50秒 カミカゼ→片エビ固め

棚橋はこれで手痛い2敗目。しかし、この試合の真のクライマックスは、ゴングが鳴った後に待っていた。リング上で健闘を称え合い握手した両者は、バックステージで再び顔を合わせ、感動的な言葉を交わしたのである。

先にコメントブースに現れた棚橋は、「まだ相手には余裕があって、俺にはもう余裕がなかった。くやしいな」と敗戦の弁を述べながらも、「今の俺にきっと伝えることができるものがあるから。このまま終わりたくないんだよ」と不屈の闘志を燃やした。

続いて現れたボルチンは、勝利の喜び以上に、棚橋への感謝とリスペクトを口にした。
「棚橋さん、ありがとうございました!本当に今日勝ったのはあなたのおかげで、去年組んでいろいろ勉強になって、もう全部棚橋さんの技(を見て自分も)成長してるし、1パーセントかわからないけど、1パーセントでも棚橋さんのプロレスの血が私にも入ってるから」

その言葉を聞いた棚橋が、再びボルチンの前に姿を現す。「ボルチン、ありがとう。こっから俺もまだまだ頑張るから。ボルチンはそれ以上にもっと頑張って!」と固い握手を交わすと、最後に社長として、そしてプロレス界の未来を思う一人のレスラーとしてこう締めくくった。「オーシ!みんなで新日本プロレス盛り上げていこう」
ボルチンも「はい!社長が頑張ってって言ったら頑張るしかない。頑張ります!」と力強く応えた。
棚橋は敗れた。しかし、その魂とプロレスへの愛は、確かに次世代の怪物へと受け継がれた。この一戦は、単なるリーグ戦の勝敗以上に、新日本プロレスの明るい未来を照らし出す、希望に満ちた物語となった。
<写真提供:新日本プロレス>














