“米プロレス界の象徴”ハルク・ホーガンさん、71歳で急逝、世界を熱狂させた「超人伝説」

世界のプロレス界に多大な影響を与え、「超人」として絶大な人気を誇ったレジェンドレスラー、ハルク・ホーガンさん(本名:テリー・ジーン・ボレア)が24日(木)、米フロリダ州クリアウォーターの自宅で死去した。享年71歳。米メディア「TMZスポーツ」は、24日早朝にホーガンさんの自宅に救急隊が派遣され、「心停止」の通報があったと速報。ホーガンさんが胸骨圧迫を受けながら救急車で搬送され、搬送先の病院で死亡が確認されたと報じた。

■米WWEが声明発表「心からの哀悼の意」
ホーガンさんの訃報を受け、世界最大のプロレス団体「WWE」は公式SNSを通じて声明を発表。「WWE殿堂入りを果たしているハルク・ホーガン氏ご逝去の報に接し、WWE一同、心よりお悔やみ申し上げます。ポップカルチャーにおいて最も象徴的な人物の1人として知られ、1980年代にはWWEが世界的な認知を得る上で非常に大きく貢献してくださいました。WWEはホーガン氏のご家族、ご友人、そして世界中のファンの皆さまに心より哀悼の意を表します」と、その功績を称え、深い悲しみと哀悼の意を示した。

また、去年の大統領選挙でホーガンさんを支持し、共和党大会で応援演説を行うなど親交のあったドナルド・トランプ前大統領も自身のSNSでも追悼コメントを寄せ、ホーガンさんの偉大さを偲んだ。

■日本でも爆発的人気! アントニオ猪木との激闘、伝説の「IWGP決勝」
ハルク・ホーガンは、その金色の髪に真っ赤なバンダナ、そして筋骨隆々の体躯という圧倒的なビジュアルとカリスマ性で、日本でも爆発的な人気を博した。1970年代末から1980年代にかけて、プロレス界に革命をもたらしたその存在は、まさに「超人」の名に相応しいものだった。

特に日本では、新日本プロレスでの活動が深く記憶されている。1983年に開催された『IWGP決勝リーグ戦』の決勝戦では、宿敵アントニオ猪木と激突。激闘の末、得意のアックスボンバーで猪木をKOし、優勝を飾った一戦は、日本のプロレス史に語り継がれる伝説となった。この勝利によって、ホーガンは瞬く間に日本のプロレスファンをも虜にした。

■「ハルカマニア」世界を席巻! WWF(WWE)黄金時代の象徴
ホーガンの真骨頂は、何と言ってもその圧倒的な存在感とカリスマ性だ。入場曲「リアル・アメリカン」が流れると、会場は一斉に熱狂の渦に包まれ、観客は総立ちとなる。ホーガンの一挙手一投足にファンは釘付けになり、両耳に手を当てて観客の歓声を煽る「ホーガンポーズ」は、まさに観客との一体感を象徴する瞬間であった。

WWF(現WWE)では、まさに黄金時代を築き上げた。1984年、アイアン・シークを破り初のWWF世界ヘビー級王座を獲得した瞬間は、プロレス界に新たな歴史を刻んだ出来事として語り継がれる。ホーガンのファン熱狂現象は「ハルカマニア」と呼ばれ、ホーガンはアメリカ全土のみならず、世界中のプロレスファンの心を鷲掴みにした。

ホーガンの試合は、常にドラマチックでエキサイティングだった。中でも、大巨人アンドレ・ザ・ジャイアントとの伝説の対決は、その象徴的な一例だろう。1987年のレッスルマニアIIIで、ホーガンは規格外のアンドレを奇跡のボディースラムで持ち上げ、リングに叩きつけた。その瞬間、狂喜乱舞する観客の光景は、永遠にプロレス史に刻まれている。

ホーガンのレスリングスタイルは、その巨体に見合ったパワフルな技が特徴的だった。特に、ビッグブーツからのレッグドロップは必殺技として知られ、数多くの強豪レスラーをマットに沈めてきた。その試合ぶりは常に観客を興奮の渦に巻き込んだ。

■プロレス界を超えた「超人」晩年は「ハリウッド・ホーガン」としてnWoを牽引
ホーガンの人気はリングの外でも絶大だった。映画やテレビにも出演し、そのカリスマ性はプロレス界を超えて広く知れ渡った。特に、映画『ロッキー3』でのサンダーリップス役は、多くの人々に彼の存在を知らしめるきっかけとなった。

晩年のホーガンは、WCWマットに登場し、衝撃的なヒールターン。nWo(ニュー・ワールド・オーダー)のリーダーとして「ハリウッド・ホーガン」を名乗り、新たな一面を見せた。このnWo旋風はWCWの黄金時代を牽引し、プロレス界に再び大きなムーブメントを巻き起こした。その後もWWEに復帰し、ファンとの絆を再び深めるなど、常に最前線で活躍し続けた。

ホーガンの人生は、成功と挫折の連続であったが、その度にリングに戻り続けた。その姿勢は、プロレスに対する揺るぎない愛情と情熱を物語っている。ホーガンの影響を受けたレスラーは数知れず、レガシーは今もなお、次世代のプロレスラーたちに受け継がれている。

「ハルカマニアは永遠だ」。この言葉通り、ハルク・ホーガンはプロレス界に永遠に輝き続ける存在として、その名を刻み続けるだろう。71歳での突然の訃報に、世界中のプロレスファンから悲しみの声が広がっている。

<写真提供:伊藤ミチタカ氏>

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