【新日本】上村優也が大岩陵平との激闘の果てに示した“未来のカタチ”「今日みたいなスタイルが新日本の軸になる」
新日本プロレスは8月7日(木)、東京・後楽園ホールにて“真夏の最強戦士決定戦”『G1 CLIMAX 35』第13戦を開催した。
『G1 CLIMAX 35』
日時:2025年8月7日 (木) 17:30開場18:30開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1,509人(札止め)
セミファイナルのAブロック公式戦で、新世代の旗手・上村優也と大岩陵平による注目の初シングル対決が実現。
プロレスの原点とも言える、緻密で激しいレスリングの応酬の末、上村が大岩を破り5勝目を挙げた。
試合後、両者は口を揃えて、この一戦が「新日本プロレスの新しいブランドになる」と宣言した。
共に4勝3敗と、決勝トーナメント進出へ向け絶対に負けられない状況で迎えた大一番。
しかし、この試合は単なるリーグ戦の勝敗以上に、新日本プロレスの未来の闘いの“あるべき姿”を提示する、二人の若き獅子による所信表明の場となった。

ゴングが鳴ると、リング上は派手な空中殺法や反則攻撃の一切ない、純粋なレスリングの攻防が繰り広げられた。

リストの奪い合い、ヘッドロックの応酬、そして一瞬の隙を突いた関節技の仕掛け合い。
それは、互いの実力と信頼がなければ成立しない、まさに“キング・オブ・スポーツ”を体現する空間であった。

上村が徹底した腕殺しで試合のペースを握れば、大岩も執拗なまでの首攻めで応戦。
互いの戦略が交錯する、人間チェスのような戦いは、聖地の観客を魅了した。

終盤、試合はさらに熱を帯びる。
大岩がドクターボムやTHE GRIPで勝利に王手をかければ、上村も腕ひしぎ逆十字固めで切り返す。
互いの必殺技を巡る攻防の末、最後は上村が大岩のTHE GRIPを、一瞬の閃きでカンヌキスープレックスホールドに切り返し、30分に迫る死闘に終止符を打った。
<試合結果>
▼セミファイナル(第8試合) 30分1本勝負
『G1 CLIMAX 35』Aブロック公式戦
上村 優也 〇(5勝3敗=10点)
vs
大岩 陵平 ×(4勝4敗=8点)
18分23秒 カンヌキスープレックスホールド

試合後、両者は健闘を称え合い、固い握手を交わした。

バックステージで、上村はこの一戦が持つ意味を力強く語った。

上村「ああ、キツ……今日みたいな試合のスタイル。時代によってレスリングのスタイルは変わるけど、もう、俺は転換期はもう来てると思ってる。もちろん俺は、他のいろんなスタイル、否定はしない。いろんな人がいて面白い(のが)プロレス、そんなのわかってる。ただ、この新日本プロレスっていう、この軸。ここは、俺はぶらしたくない。今日みたいなスタイルが、新日本の軸になっていく。本当の意味で、“HEAT STORM”上村優也の時代が来ると思ってます。
大岩。今回がシングル初対決で、今日から彼とのストーリーが始まったって見方もできますけど、実は、もうとっくに始まってんだよね、アイツとは。僕がまだ若手の頃、アイツがまだ大学生の時、一緒にごはんを食べる機会があって。その時彼は他の団体に入りたいって言ってましたけど、その時話してちょっと気持ちが変わってね、今こうやって同じリングで戦ってるんで、すごくうれしいですね。しかも、僕のことをすごく意識もしてくれて。プロレス界、何があるかわかんないです。それは、これを見てる画面の前のみんな、僕が最強になってリング上で待ってるから、未来のレスラーたち、かかってこい!ありがとうございました」
さらに、大岩が大学生時代に自身が新日本プロレスへと誘ったという、知られざる秘話を明かした。
一方、敗れた大岩もまた、その表情は清々しかった。
大岩「アァ、チクショー! 負けは負けだよ。でも今日の試合で俺と上村優也の試合は、これからの新日本プロレスの一つのブランドになったんじゃないか? 俺と上村優也の試合を観に、たくさんのお客さんが来てくれると思う。そのためにも俺は練習を怠らないし、上村優也の対策ももっと練ってリングに上がる。でも、この先何十年と太陽と、上村優也とこのリングで熱く熱くやってけると思うと、凄ぇワクワクする。これからの試合は俺と上村優也、その2人のシングルマッチが新しいブランドとなって、新日本プロレスのリングを作り上げていく」
この勝利で5勝目を挙げ、Aブロックの首位戦線に踏みとどまった上村。
しかし、この日の後楽園ホールで生まれたのは、単なる勝ち点2以上の、新日本プロレスの“新しいブランド”であった。
上村優也と大岩陵平。二人の物語が、これからの新日本の闘いを、さらに熱く、激しくしていくことは間違いない。
<写真提供:新日本プロレス>
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