【新日本】『G1』AブロックはEVIL、フィンレー、辻がトーナメント進出!非情なる世代闘争、 灼熱の夏に見た光と影
【地獄の椅子取りゲーム】

EVILが首位通過を決めた一方で、残された「2位」と「3位」の椅子を巡る争いは、地獄の様相を呈していた。
上村優也、ボルチン・オレッグ、辻陽太、カラム・ニューマン、そしてデビッド・フィンレー。前代未聞の大混戦。
その結末は、直接対決の結果という、あまりにも残酷なルールによって、天国と地獄へと振り分けられることになった。

この日のメインイベント、上村優也とデビッド・フィンレーの一戦は、この過酷なサバイバルレースを象徴する、凄惨な潰し合いとなった。
昨年のG1では上村が、今年のNEW JAPAN CUPではフィンレーが勝利。1勝1敗で迎えた3度目のシングルは、互いのレスラー生命を懸けた、まさに決戦であった。

フィンレーのダーティーなラフ殺法に対し、上村は正攻法の腕殺しで対抗する。一進一退の攻防の中、フィンレーはINTO OBLIVIONを叩き込むも、上村は執念で立ち上がる。
ドラゴンスープレックス、ダイビングボディプレスと、勝利への方程式を描く上村。
しかし、必殺のカンヌキスープレックスを狙ったその瞬間、フィンレーは上村の耳に噛みつくという暴挙に出た。

この非情な一撃で流れを掴んだフィンレーは、変形のオーバーキル、そしてダメ押しのオーバーキルで、激闘に終止符を打った。
この結果、直接対決で上村と辻を下したフィンレーが2位、フィンレーに敗れながらもボルチンを下した辻が3位で、決勝トーナメント進出決定戦へと駒を進めることになった。

ボルチン・オレッグは、タイチから価値ある1勝を挙げながらも、直接対決の結果に涙を飲んだ。
辻陽太は、カラム・ニューマンとの激闘を制し、薄氷を踏む思いで可能性を繋いだ。
そして、メインで壮絶に散った上村優也。その目には、悔しさ以上の、未来への決意が宿っていたように見えた。
それぞれが繰り広げた死闘こそ、新日本プロレスの未来そのものだ。彼らの戦いは、まだ始まったばかりなのである。














