【マリーゴールド】ロッシー小川、激動の1年半と未来を語る「プロレスの興行というのは、終わったらまた一から作り直す。その繰り返し」
10.26両国国技館大会という大きな目標を掲げ、ひた走る女子プロレス団体マリーゴールド。
前編では、運命の「岩谷麻優vsイヨ・スカイ」や、団体の”今”を懸けた2大タイトルマッチへの展望を伺った。
後編では、両国で組まれたその他の注目カードから話を始め、旗揚げから駆け抜けた激動の1年半を総括。
ジュリアの離脱、岩谷麻優の入団、高橋奈七永引退、そしてプロデューサー・ロッシー小川が描く団体の未来図と、そのプロレス哲学の核心に迫る。
『Marigold GRAND DESTINY2025』
日時:2025年10月26日(日)2:30PM
会場:両国国技館
◆ レスリングの真髄、そして歴史が紡ぐ二世対決

©マリーゴールド
――前編では2大タイトルマッチとスペシャルシングルマッチについて伺いましたが、両国大会では他にも非常に興味深いカードが並んでおります。まずは、スーパールーキー・山岡聖怜選手が、センダイガールズプロレスリングの”絶対王者”橋本千紘選手に挑む一騎打ちです。
ロッシー:この間、対戦表明をしにセンダイガールズの新木場を訪れた際にタックルを仕掛けたら軽く投げられちゃった。
――映像を拝見しましたが、格の違いを見せつけられた形でした。
ロッシー:見ました?映像。やっぱり今の橋本千紘は強い。体が違うんだもん。
――その絶対的な王者に対し、キャリア1年未満の山岡選手がどう立ち向かうのか。勝敗を超えたところに、この試合の価値があるように感じます。
ロッシー:だから、勝つとか負けるとかじゃなくて、彼女が橋本千紘を抱え上げられたら、それでいいんじゃないって言ったんですよ。ね。本人も多分、玉砕覚悟で、何かやってやろうみたいなところはあると思うんですよね。

――レスリング出身という共通項を持つ二人だからこそ、見せられる世界観がある。
ロッシー:レスリング出身だから、その道の試合はね、避けて通れないんですよ、やっぱり。
――この大舞台でいきなり一騎打ちを組むというところに、ロッシーさんのメッセージを感じます。
ロッシー:それはね、やっぱ両国だから。スペシャルな相手を用意しないと。
――山岡選手もデビューから10カ月が経ちますが、ロッシーさんから見て、彼女の成長ぶりはいかがでしょうか。
ロッシー:今、本当にコツコツやってる最中ですよね。だから、一見スーパールーキーっていう感じで華やかに見せてたんですけど、今、堅実になってるっていうか。なんだろう、バーッて来て、今、成長期っていうかな。今ちょうど技量を付けていく、そういうタイミングなんでしょうね。
🔹橋本千紘戦を表明した山岡聖怜のコメント!
「橋本さんと10月26日、両国国技館で挑戦を受けてもらって。今タックルして、油断しているうちに投げられちゃったんですけど。少しの間でもっと大きくなって絶対体作って全身全霊で勝ちにいきます」 pic.twitter.com/2Yh4p7WR6H
— Marigold マリーゴールド (@DSF_Marigold) September 28, 2025
――なるほど。今が一番大事な時期なのですね。
ロッシー:マリーゴールドって、弓月とか聖怜とか、あと心希とか、そういう子たちがね、将来なんだろうな、中心になるっていう絵が見えるじゃないですか。
――未来のスター候補が揃っている。
ロッシー:それが見えないとね、やっぱり団体ってなかなか試行錯誤しちゃうじゃないですか。まあでもね、そんなに簡単に上には上がらせてくれないんだから、それをやっぱファンに見てほしいなと。
――その山岡選手が、過去に岩谷選手から金星を挙げたという事実も、彼女のポテンシャルを物語っています。
ロッシー:そうですね。もう完璧に勝っちゃったんで。なので、そこはやっぱりこれからのマリーゴールドの将来を支える逸材ですよ。と言ってもね、まだ1年経ってないんで、だからあんまり気負わせちゃうとかわいそうなんで。それはもう自然な目で見てあげた方がいいのかなって、彼女に関しては。

©マリーゴールド
――そしてもう一つ、歴史を感じさせるカードが組まれました。田中きずな選手と心希選手の二世レスラー対決です。セコンドには、それぞれのお母様である府川唯未さん、大向美智子さんが就かれるという。
ロッシー:これはね、自分が最初に全女を辞めて独立したアルシオンっていう団体にいた二人の選手(府川、大向)がいて、その子供たちが、娘たちが時を経てね、マリーゴールドで一緒になって。変な言い方だけど、自分の歴史の一部でもあるんですよ、この試合っていうのは。
――ロッシーさんのプロデューサー人生そのものが詰まっているような一戦ですね。
ロッシー:でも、二世レスラーっていうのもそうそういないんでね、親がやっててっていうのは。だから、そこでその昔のファンだけじゃなくて、その二人も若いんで、16歳と20歳なんで。そういう、本来女子プロレスって、そうやって若い子がやってた世界だったんですよ、昔はね。
――確かにクラッシュギャルズの時代は、選手たちも若い選手が多かったですね。
ロッシー:そう。今でこそね、20歳過ぎてから入ってくる人が多いけど、昔は本当15、16歳で入ってくる、そういう仕事だったんですよ。昔、女子中高生のファンが多いっていうのは、それは対象の選手が若かったんですよ。
――同世代が憧れの対象になっていたわけですね。
ロッシー:だから、そういう若い選手がいると、若いファンが来るんですよ。若返りすると。それが本来の、今までの女子プロレス、伝統的な女子プロレスの姿だったんですけども、この2000年代になって形が変わったんでね。やっぱり若いっていうのは一つの武器なんで。














