【マリーゴールド】ロッシー小川、激動の1年半と未来を語る「プロレスの興行というのは、終わったらまた一から作り直す。その繰り返し」

◆ 激動の1年半。去る者、来る者、そして残る者

――さて、少し視点を変えまして、旗揚げからこれまでの歩みについて伺いたいと存じます。両国、大田区、代々木とビッグマッチを次々と成功させ、破竹の勢いで駆け抜けてこられました。この1年半を振り返って、率直にいかがでしたでしょうか。

ロッシー:早いですよ。早いし、もうずっと何年もやってるような気分にもなるし。この短い中でね、上がったり下がったりもしたし。団体の中がね。最初はワーッて来て、ちょっと落ち着いて、で、また燃え上がってっていう、この中の、たった1年ちょっとでね。いきなり少しずつ上がっていったわけじゃないじゃないですか。いきなり、ある程度高いところから始まっちゃって。

――常に前を見据えているロッシーさんですが、ご自身の心境にも波はありましたか。

ロッシー:波というか、もう、我々はいつもそうなんですけど、先のことをやってるから。そうですね。日程を決めて、いろんなことをもうどんどんどんどん先へ、先へやってるんで。今だってもう、来年の日程、半分以上決まってますよ。

――素晴らしいですね。

ロッシー:だから、そういう作業を常に毎日やってるんで、なんだろうな……振り返る感覚がないんですよ。

――振り返っている暇がない、と。

ロッシー:振り返ってもしょうがないじゃないですか、終わったことは。常に、じゃあ次はこういう大会をやろう、こういうことをやろうっていうことがないと、ただやってるだけだと選手のモチベーションが保てないですよね。ただ地方回ってるとか、後楽園を月一回やってるってだけじゃ、もうモチベーションは保てないから。「じゃあ両国やろう」「どこどこやろう」っていう目標がないと。

――ビッグマッチは、選手のモチベーション維持のためにも不可欠であると。

ロッシー:団体が大きくなるためには、ビッグマッチは必要です。今度の両国でね、来年の主要大会は発表しますよ。


©マリーゴールド

――それは楽しみです。この1年半の中での大きな出来事として、旗揚げの中心メンバーだったジュリア選手のWWE移籍がありました。一方で、その後を埋めるように林下詩美選手がエースとして台頭しています。この流れについては、どのようにご覧になっていましたか。

ロッシー:今、ジュリアはWWEでまたベルトを獲ってね。あの異例な速さで。特にイヨとかと比べたら、全然スピード感が違いますよね。まあ、最初から上に上がるって前提で行ってるんでしょうけど。それにしても早すぎる。

――やはり、巣立った選手たちの活躍は気になりますか。

ロッシー:年中じゃないですけどね、たまに連絡があれば。向こうは向こうで忙しいし。まあでも、親心じゃないですけどね、また機会があれば一緒にできたらなっていうのもどこかにあるし。ただ、それ、可能じゃないですか、今やっぱり。可能性がないんだったらあれだけど、可能性があるから。それは時期とタイミングじゃないですかね。

――そのジュリア選手が抜けた後のエースとして、林下選手が奮闘されています。

ロッシー:彼女はね、今ここに来て、プロモーション的な面で重宝されてるところがあるんですよ。やっぱりある程度名前があるし、そういう意味で”広告塔”じゃないですか。だから、なんだろうな……まあ、そういう一つの”象徴”でいいんじゃないですかね。

――リング上での実力も、例えば彩羽匠選手との60分フルタイムドローなど、折り紙付きです。

ロッシー:そうですね。ただ、もう若い選手もどんどん出てきてるんで、うかうかしてられないですよ。


©マリーゴールド

――そして団体にさらなる勢いをもたらしたのが、岩谷麻優選手の入団でした。この波及効果は、やはり絶大だったのではないでしょうか。

ロッシー:すごいですよ。もう動員を含めて、売上も含めて、1.5倍とは言わないけど、1.数倍にはなったんじゃないですかね。

――数字にも明確に表れているのですね。ロッシーさんにとって、岩谷選手はやはり特別な存在ですか。

ロッシー:もう、手は離れちゃってるんで、特別も何もないんですけどね。ただ、彼女がいつも笑顔でやってるじゃないですか、マリーゴールドで。それが一番いいんじゃないですか。お客さんはそれを喜んでる。だって、前の団体の時は、そういう顔あんまり見せてないから。

――確かに、マリーゴールドに来てから、本当に楽しそうにされている印象です。

ロッシー:こっちに来たら、変な話、彼女は大スターだから、みんなそういう風に接してくれるんですよ。それは気分いいに決まってるじゃないですか。前のところは、みんな自分が自分がっていう選手も多いから、そんな構ってくれないですよ(笑)。


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――そして、この1年半には別れもありました。高橋奈七永選手の引退、そして先日発表されたMIRAI選手の退団です。去っていく選手に対して、ロッシーさんはどのようなお考えをお持ちなのでしょうか。

ロッシー:いや、もう辞めるものに対しては何も思わないです。今までも一緒ですもんね。ビックリはしないですよ。何回もそういう話はあったんで。でも、本人が「辞めたい」っていうものを、こっちが止めてもしょうがないし。まあ、隣の芝生は青く見えるわけですよ。それは、自分がこれから経験していく中で、いろんなことが分かっていけばいいし。


©マリーゴールド

――去る者は追わず、というスタンスは一貫しておられますね。

ロッシー:いや、そこはだって、追ってもしょうがないじゃないですか。気持ちが離れちゃってるんだから、言っても仕方がないなと。そこからはもう、頭を切り替えなきゃいけないですね。

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