【ノア】GHCジュニア王者・高橋ヒロムがグランプリ制覇で完全一強時代へ!盟友AMAKUSAをKOし、元日武道館での“粛清”を宣言「こっからは潰しにに行くからな!」
プロレスリング・ノアは11月21日、宮城・仙台サンプラザホールにて『CROSS OVER 2025』を開催した。
この日は「ノア・ジュニアグランプリ」の準決勝および決勝戦が行われ、GHCジュニアヘビー級王者として参戦した高橋ヒロム(新日本プロレス)が圧倒的な実力を見せつけ優勝を果たした。
しかし、歓喜のフィナーレは一転、戦慄の決別劇へと変貌した。優勝の余韻も冷めやらぬリング上で、ヒロムはこれまで共闘関係にあったAMAKUSAをまさかのラリアットでKO。ノアジュニアを「味わう」段階から「つぶす」段階へと移行することを冷酷に宣言したのである。
■準決勝での共闘から決勝制覇へ

準決勝でタダスケと対峙したヒロムは、執拗な左膝攻撃に加え、極悪軍団「TEAM 2000X」の介入に苦しめられた。窮地に陥ったヒロムを救出したのは、タッグパートナーであるAMAKUSAであった。
この援護射撃を受けたヒロムは息を吹き返し、最後は名も無きヒロムロールでタダスケから3カウントを奪取。決勝へと駒を進めた。

迎えた決勝戦の相手は、勢いに乗る若手、カイ・フジムラ。カイの奮闘も光ったが、王者の壁は厚かった。ヒロムは14分26秒、必殺のTIME BOMB 2を炸裂させ、カイをマットに沈めた。
これによりヒロムはGHCジュニアヘビー級王座戴冠に続き、シングルトーナメントも制覇。外敵でありながらノアジュニアの象徴たるタイトルを総なめにするという、前代未聞の「完全制圧」を成し遂げた。
■甘美な「別腹」から、冷徹な「破壊」へ
試合後、マイクを握ったヒロムは「おなかいっぱい」とノアジュニアを堪能したことをアピールしつつ、「スイーツは別腹」とAMAKUSAをリングに呼び込んだ。準決勝での救出劇に感謝を述べたヒロムは、来年1月1日の日本武道館大会での一騎打ちを提案した。
これに対しAMAKUSAは、独特の口調で静かに闘志を燃やした。
「我の魂が申しておる。この戦いだけは、決して引いてはならぬと。もはや恥も外聞も関係ありませぬ。この戦、受けるか否かというお問いかけ、愚問ではございませんか」

対戦を受諾し、両者はガッチリと握手を交わした。会場が美しい師弟対決の決定に拍手を送ったその直後である。ヒロムは突如としてAMAKUSAに強烈なヒロムちゃんボンバーを見舞い、AMAKUSAを大の字にさせた。
倒れ込むAMAKUSAを見下ろし、ヒロムは豹変した態度で罵声を浴びせた。
「それではAMAKUSAさん、あなたとはもうこれでおしまいですね。長えな、オイ! 『はい』か『いいえ』でいいんだよ、AMAKUSAさんよぉ!佐藤だっけ、佐藤って言われてたっけ、なあ?オイ、あんたいったい何なんだよ! 俺の周りをチョロチョロしやがってよぉ!」
かつてのリングネームを想起させる「佐藤」という言葉を用い、AMAKUSAの神秘性を剥ぎ取るような挑発を行ったヒロム。さらに、ノアファンと選手たちに対し、辛辣な言葉を突きつけた。
「新日本プロレスの高橋ヒロムがノアジュニアグランプリを制したんだぞ!威勢の良かったノアジュニア!いったいどこいったんだ! なあAMAKUSAさん、あんたにノアジュニアを本当に支えられんのか?疑問に思うぜ。ノアジュニアを味わうのはこれで終わりだ。こっからは潰しにに行くからな!」
■バックステージでも止まらないヒロムの独演
バックステージに戻ったヒロムは、自身の行動を正当化しつつ、新日本プロレス所属選手としてのプライドを強調した。
「ああ、ああ、ああ、気が済んだぜ。リング上で言った通りだ。俺は何も間違ったこと言ってないんだよ。ノアジュニアを味わい尽くして、味わい尽くしすぎちゃって、結局、ノアジュニアのベルトも獲り、ノアジュニアGPまで制す。もうこれ以上にあるんですか? ジュニアトーナメントに出てた人間が勝ち上がれなかった。それで文句言うのは違うだろ。誰も俺に何も言う資格はない」
そして、リング上でのAMAKUSAへの攻撃について、その真意を語った。
「なぜAMAKUSAを呼んだか? 準決勝でよ、別に俺は求めてないんだよ。最初からさ、後楽園の時からだよ。俺の横にチラチラいるんだよ。AMAKUSAさん、いや、佐藤さんか。佐藤さんっていわれてたから、佐藤さんなんだろうな、名前は。違うだろ。新日本プロレスの高橋ヒロムだということをみんな忘れちゃったのか? 思い出せよ。俺は新日本プロレスの高橋ヒロムだ。思い出せ。AMAKUSA、お前が一番思い出せ。俺のことをお前が一番思い出せ、AMAKUSA」
■敗者たちの誓い

一方、決勝で敗れたカイ・フジムラは、悔しさを滲ませながらも、ヒロムとの戦いを通じて得た確かな手応えを口にした。
「チクショー。また、また届かなかった。悔しい。悔しいけど、今までとはわけが違うよ。着実に俺はここまできてるし、あと一歩のとこまできてるよ。リング上で言われたよ。『この目を忘れんな』って。忘れないし、高橋ヒロムにこの決勝で負けたことも絶対忘れない。あんまり大きすぎること言うのは好きじゃないけど、必ず俺はノアジュニアのトップに立つ。トップに立つし、高橋ヒロム、もう一度、お前の前に立って次は必ず勝つ」
そして、理不尽なKO劇に見舞われたAMAKUSAは、ヒロムからの「佐藤」呼ばわりを受け、自らのアイデンティティを問うような言葉を残した。
「もはや恥も忍ばぬ。今の我にできることは、この命燃やし戦うことだけ。名実ともに日本一のジュニア、今の我に超えられるのか。しかる日に向け、心尽くし、歩んでまいりまする。我とはいったい何者なのか…」
王者ヒロムの「完全制覇」と「宣戦布告」により、ノアジュニア勢は崖っぷちに立たされた。来年元日の日本武道館、AMAKUSAは「何者」としてヒロムの前に立つのか。そして、ノアジュニアは外敵王者の独走を止めることができるのか。闘いは新たな局面を迎えた。
<写真提供:プロレスリング・ノア>
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