【ノア】元JTOのファイヤー勝巳改め、稲畑勝巳が入団!元王者から練習生へ、不退転の再出発を丸藤正道が「家族」として迎え入れる
プロレスリング・ノアは1月2日、東京・新宿FACEにて「NEW YEAR REBOOT 2026」を開催した。
満員の観衆(468人)が見守る中、第4試合では一人の男の覚悟が試される一戦が組まれた。かつて「JTO」でファイヤー勝巳のリングネームで活躍し、王座戴冠の実績も持つ稲畑勝巳が、ノア所属としての第一歩を刻んだのである。
対戦相手には、ノアの象徴・丸藤正道が立ちはだかった。
試合は9分19秒、丸藤がヘッドロックで稲畑から勝利を収め、実力差を見せつける結果となった。しかし、この日のハイライトは勝敗が決した後に訪れた。
マイクを握った丸藤は、リング上の稲畑を指し示し、観客へ向けて語りかけた。
「彼はTAKAみちのくのJTOにいたファイヤー勝巳です」
丸藤は、稲畑が4年のキャリアと他団体での王座実績を持ちながら、それらを全て投げ打ち、自ら志願してノアの練習生から再スタートを切っていた事実を明かした。
「去年からずっと雑用も練習もやってきた。彼のその姿勢、心から嬉しかったし、彼の頑張ってる姿を見て一緒にやっていきたいと思いました」
丸藤の言葉には、過去の栄光にすがることなく、泥臭く道場での下積みに耐え抜いた稲畑への敬意が滲んでいた。
そして丸藤は、ノアのロゴが入ったジャージを稲畑に手渡すと、自らの手で着せかけた。
「今日からノアの家族です。皆さんよろしく」
この言葉と共に会場からは温かい拍手が巻き起こり、稲畑は正式に「プロレスリング・ノアの稲畑勝巳」として迎え入れられた。

バックステージに戻ると、丸藤は稲畑に対し、さらに熱い言葉をかけた。
「おい勝巳! NOAHへようこそだ」
右手を差し出し、力強く握手を交わす二人。
「ここからは家族だ。一緒にNOAHを盛り上げていこう。お前が道場に来て、しっかり雑用して、みんなと練習生と一から練習して…俺は全部見てきたから。俺はお前を家族だと思ってるよ。頑張って。あとは自分の口で全部しゃべれ。思いのたけを話せ」
そう言い残し、丸藤は控室へと消えた。
一人残された稲畑は、溢れ出る感情を抑えきれない様子で、再デビューへの覚悟と野望を口にした。
「自分はこのNOAHに入るためにすべて投げ出してきた。丸藤さんが言ってた通り、イチから…前いた団体でもチャンピオンやったけど、それも全部投げ捨ててきた。俺はNOAHで生き残っていく。そしてNOAHをもっと上げていくために俺は来たんや」
さらに、その視線はすでに団体の頂点を見据えていた。
「俺はここに来た。ここに来たってことはGHCヘビー級も獲るつもりや。チャンピオンになって俺が引っ張っていくぞ」
過去の実績を捨て、雑用から這い上がった男の言葉には重みがあった。
稲畑勝巳のノアでの闘いが、ここから幕を開ける。
<写真提供:プロレスリング・ノア>














