【飛鳥プロレス】しのせ愛梨紗が“憧れの人”世羅りさと最後の一騎打ちも無念の惜敗!「引退しても、勝手に世羅さんの背中を追いかけて、リングで戦い続けます」

 “新生”飛鳥プロレスが1月7日、東京・TOKYO SQUARE in ITABASHI(以下、インイタ)で「飛鳥プロレス 新春大会」を開催した。新生飛鳥の若きエース・しのせ愛梨紗が12日の後楽園ホール大会で引退する“憧れの人”世羅りさとの最後の一騎打ちに挑むも、善戦健闘も及ばず惜敗した。

 父(篠瀬三十七代表)の影響で幼少期からプロレスに興味をもった愛梨紗は小学生の頃、アイスリボンに観戦に行くようになり、世羅のファンになった。会場に行くと、世羅のグッズ売店でポートレートなどを購入するほど熱が入った。世羅への思いが募り、アイスリボンのプロレスサークルに通うようになったものの、世羅は大人の事情で退団しプロミネンスを設立。いったんは心が揺れた愛梨紗だが初志貫徹。その後、アイスリボンの練習生となり、2022年6月25日の後楽園大会でデビューした。だが、デビュー戦で鎖骨骨折の大ケガを負い長期欠場。2023年7月に復帰すると、父が運営する飛鳥に参戦するようになった。

 2024年7月17日、飛鳥10周年の後楽園大会で愛梨紗は世羅との一騎打ちが実現。試合は世羅の貫録勝ちで、愛梨紗は憧れの人の牙城を崩せなかった。愛梨紗は同年いっぱいでアイスリボンを退団し、2025年1月より飛鳥所属に。後にhotシュシュとのダブル所属となり、さまざまな団体でいろんな選手と戦って経験を積んだ。そんななか、世羅は同年4月に引退を表明。愛梨紗の熱意を世羅が汲んで、同年9月7日、川崎・ポスト・ディ・アミスタッドで2人の初タッグが実現。紫雷美央&夏すみれと対戦したが、愛梨紗が美央に敗れた。

 世羅への思いを胸に愛梨紗は同年11月23日、ポスト・ディ・アミスタッド大会で愛梨紗は師匠・美央との一騎打ちを制した。試合後、愛梨紗が「今日勝ったら言いたいことがあったんですよ。2026年1月7日、対戦したい選手がいるんです。世羅りさ選手です。引退前にどうしてもシングルがしたくて、(会場を)押さえてもらったんです。1月12日以降じゃ間に合わないから絶対にシングルがしたい。お父さん、交渉してください」と涙で直訴。篠瀬代表は世羅に直電で緊急オファー。世羅が受諾し、憧れの人との最後のシングル戦が決まった。

 1・7インイタはまさしく愛梨紗が世羅との一騎打ちを戦うために決めた大会だ。ゴングが鳴ると、両者はレスリングで力を確かめ合った。場外戦になると、世羅が観客席のイスに投げ飛ばし、会場の壁に頭をぶつけるなど手荒い攻め。リングに戻ると、アンクルホールド、逆片エビ固めで攻め立てた。愛梨紗はチョップ、串刺し式ボディアタック。

さらにはクロスボディ、チンクラッシャーを連発。世羅はコンバイン、ダブルニーで反撃。愛梨紗はエルボー連打、公認シャイニング・ウィザードもカウントは2。愛梨紗は変型キャメルクラッチで締め上げ、ちあふる☆ほいっぷを狙う。回避した世羅が強烈な垂直落下式ブレーンバスターも2カウント。愛梨紗はてぃーかっぷろーるで丸め込むも決められず。世羅は渾身のエルボー連打、必殺の羅紗鋏を叩き込んで3カウントを奪った。

 試合後、愛梨紗は「負けたのも悔しいし、世羅さんが引退しちゃうのも悲しいです。まだまだもっともっと対戦したかったし、タッグも組みたかったです。世羅さんに憧れてプロレスラーになったので、最後は世羅さんに勝って引退してほしかったけど、憧れはまだまだ高かったです。世羅さんが引退しても、勝手に世羅さんの背中を追いかけて、リングで戦い続けます。今日はありがとうございました」と涙のマイク。ここで愛梨紗から世羅に花束を贈呈。

世羅は「愛梨紗ちゃんは私がアイスリボンにいたときに、ずっと売店に来てくれた女の子で。目をキラキラ輝かせて会いに来てくれるのがうれしくて。この子に恥じないレスラーになりたいなって。自分の新人時代を支えてくれた女の子です。あのとき、愛梨紗ちゃんがキラキラした目でポートレート買ってくれなかったら、今の世羅りさはいないと思う。本当にありがとうございました。こうやって憧れのままリングを去れるのはプロレスラー冥利に尽きます。愛梨紗ちゃんがときどき思い出してくれるのが、かっこいい世羅りさだったらうれしいなって思います。これからもプロレスラーとして、いろんな人を楽しませて、励ませて、誰かの支えになるようなレスラーになってください。大好きだよ」と返すと、愛梨紗と抱擁を交わした。最後は2人で「ちあふる! ミラクル! 飛鳥プロレス!」で締めくくった。

 バックステージで2人は揃ってコメント。世羅は「終わるのが悲しくなっちゃうけど、試合してて、これからの愛梨紗はもっともっと強くなるんだろうなって思うと…。その愛梨紗と戦えないのは悔しいけど、最後に思いっきりぶつかり合えてよかったです。楽しかった」、愛梨紗は「悲しいです。世羅さんが引退しちゃうのは。自分がもっと早くデビューしてたら、もっともっと対戦できたのにって、思っちゃいますね。本当は勝って、“12日、頑張ってください”って言いたかったけど、負けちゃいました」と話した。続けて、世羅は「負けたと思った瞬間、何回もあったけどね。一矢報いてますよ」とポツリ。さらに世羅は「(1年半前とは)全然違いますね。1年半でこんなに成長するんだって。やる技とか同じだったかもしれないけど、威力が全然違った。次の技に入るスピードもめっちゃ速かった。私の技、めっちゃ受けてたよ。そのタフさも。こんなに成長するんだって思いました」と愛梨紗の成長ぶりを評価した。そして、愛梨紗は「強いまま、憧れのまま引退するんで、12日、無事にリング降りてください」と引退試合に向け、言葉を掛けた。

 愛梨紗にとって、“憧れのプロレスラー”世羅りさは12日をもって終止符を打つ。今後は世羅への思いを胸に、飛躍を期していくことになる。

 

飛鳥プロレス「飛鳥プロレス 新春大会」 
1月7日(水)東京・TOKYO SQUARE in ITABASHI(18時半) 観衆94人

第1試合 15分1本勝負
〇藤原ライオン(8分3秒、逆エビ固め)ジェーク・ブラドック●

第2試合 15分1本勝負
〇稲葉あずさ&咲蘭(11分34秒、エビ固め)大空ちえ&叶ミク
※姉超

第3試合 20分1本勝負
高橋匡哉&仲川翔大&〇瀧澤晃頼(8分29秒、横入り式エビ固め)土肥こうじ&吉田綾斗&佐野直●

第4試合 20分1本勝負
真琴&〇紫雷美央(16分25秒、エビ固め)神姫楽ミサ●&柳川澄樺

第5試合~玉越工業presents 30分1本勝負
●しのせ愛梨紗(19分28秒、片エビ固め)世羅りさ〇
※羅紗鋏

<写真提供:飛鳥プロレス>

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