【全日本】逆風すらエネルギーに変える三冠王者・宮原健斗、斉藤ジュンとの死闘を制す!挑戦表明の新GAORA王者・羆嵐を挑発「テメエの生きざまを3月20日までに見せてみろ」

全日本プロレスは2月23日、東京・大田区総合体育館にてビッグマッチ「エキサイトシリーズ2026」を開催。

大会の熱狂を締めくくるメインイベント(第8試合)では、三冠ヘビー級選手権試合(60分1本勝負)が組まれ、第76代王者の宮原健斗が挑戦者の斉藤ジュンを退け、5度目の防衛に成功した。

事前の空気は、王者にとって圧倒的な逆風であった。1月25日の幕張大会で防衛を果たした直後、挑戦の名乗りを上げたジュン。

宮原は当初難色を示したものの、会社主導でタイトル戦が決定した。

さらに、同大会でジュンの実弟である斉藤レイの復帰が重なったこともあり、大会のプロモーションは挑戦者陣営一色に染まっていた。

巨大な看板すらも斉藤ブラザーズに占拠され、王者は文字通り敵地に単身で乗り込むような孤立無援の状況に立たされていた。

しかし、いざ試合開始の鐘が鳴ると、会場を支配したのは絶対王者のカリスマ性であった。四面楚歌の包囲網を打ち破るかのように、客席からは自然発生的に「ケント」コールが沸き起こる。

試合は両者の意地が激しく交錯した。場外でタオルを用いた首絞めの応酬が展開されるなど、荒れた立ち上がりとなる。

中盤以降は、挑戦者の猛烈な突進や雪崩式チョークスラムといった大技に王者が苦しめられる場面もあった。

それでも宮原は致命傷を避け続け、終盤の死闘をブラックアウトの連打で切り開く。

最後はジュンの巨体をシャットダウン・スープレックスで完璧に投げ固め、30分に迫る激闘に終止符を打った。

▼第8試合・メインイベント
三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【第76代王者】〇宮原健斗 vs ×斉藤ジュン【挑戦者】

見事に逆境を跳ね返した宮原は、マイクを握ると堂々たる振る舞いで観衆に語りかけた。

宮原「おい、プロレスファンよ、これがアウェーの空気か?なぜアナタ方は、アウェーと言っているにも関わらず、俺を応援するんだ。なぜだか分かるか?結果、日本プロレスファンは俺のことが好きなんだ。もう一つ教えといてやろう。アナタ方がアウェーの空気を作ろうが、世間が宮原健斗のことを嫌いになろうと、スーパースター宮原健斗が姿を現した瞬間、お客さまは虜だ。俺の一挙手一投足が気になって仕方がないんだろ?最初からそう言えばいいんだ。さあ、斉藤ジュンを破った。(放送席のレイに向かって)復帰おめでとう。今日に関してはそれだけだ。さあ、次はいよいよ、このプロレス界に春が訪れる。春の祭典『チャンピオン・カーニバル』だ。おい、プロレスファンよ、なんだその顔。贅沢だな。『チャンピオン・カーニバル』の前に、タイトルマッチが見たいって?おい、なんだよ、プロレスファンは『チャンピオン・カーニバル』前に宮原健斗のタイトルマッチが見たいのか見たくないのか、どっちなんだよ?贅沢なんだよ。ただ、俺はスーパースターだ。次の舞台を発表しよう。東京だ。3月20日、東京・八王子でやってやる!さあ、東京・八王子、3月20日…」

次期防衛戦の舞台を3月20日の八王子大会に指定したその直後、この日の第3試合でGAORA TV王座を戴冠したばかりの羆嵐がリングに登場。最高峰のベルトへの挑戦を直訴した。

羆嵐「ハァァー!世界最強のプロレスラー関本大介を倒して、GAORA TVのチャンピオンになりました羆嵐です。要件は一つ、三冠ヘビー級チャンピオン、宮原健斗選手。俺の挑戦を受けてくれ」

これに対し、王者は挑戦者の過去の所属をあえて連呼し、プロレスラーとしての根源的な覚悟を問うた。

宮原「誰かと思えば、元北斗軍、いや元WRESTLE-1の羆嵐じゃないか。オマエは元北斗軍、元WRESTLE-1、元ばっかりだな。いまのオマエを、オマエの人生をこのリングにさらけ出すのであれば、受けてやるよ。いいか、オマエがいま目の前にしているのは、プロレス界の最前線を走り続けている男、宮原健斗だ。その最前線の男の目の前に立つ覚悟、テメエをさらけ出せ3月20日まで。受けてやるよ」

羆嵐「男に二言はねえぞ。真っ向勝負だよ」

宮原「真っ向勝負するのは当たり前だろ、当たり前だろ。いいか、プロレスは真っ向勝負が当たり前だ。テメエに求めるのは、真っ向勝負以外のテメエの生きざまを3月20日までに見せてみろ、元WRESTLE-1の羆嵐よ」

羆嵐「ハァァァー!WRESTLE-1とかなんとか関係ねえんだよ。いまの羆嵐で、このリングのど真ん中にいるんだよ。おい、俺を受け止めれるのか、チャンピオン?大丈夫か?」

宮原「その威勢、3月20日まで持つか楽しみにしてるよ」

睨み合いの末に羆嵐が立ち去ると、宮原は再びファンに向けて熱弁を振るい、大会を最高の熱狂とともに締めくくった。

宮原「さあ、大田区の過半数の皆さまは、次の挑戦者、羆嵐でいいようだな。あらためて言っておくが、アイツが真っ向勝負で来ようが、なにして来ようが、アイツの人生をこのリングでさらけ出さない限りは俺の壁は打ち破れないだろうな。いいか、宮原健斗は今年でこのプロレス界、18年生き抜いてんだ。そこらへんのしょうもないレスラーの18年とは訳が違うからな。最前線を走り続けた男、宮原健斗も2月27日で37歳になる。ということは、いま皆さんが見ているこのスーパースターは、36歳、今日が最後だ。写真を撮っておけ。さあ、37歳の宮原健斗がこの日本プロレス界の最前線を走り、プロレスファンにワクワク、ドキドキ、非日常のプロレスを宮原健斗が届けていくからな。日常で味わえないドキドキを味わいたいのであれば、俺はよーく見ておけ。宮原健斗を見れば、アナタ方の人生もちょっとばかしは豊かになるぜ。カッコよく決まったところで、ありがとよ。最後に大田区の皆さん聞きたーい!全日本プロレス、最高ですか~? 全日本プロレス、そして大田区大会……最高」

控室に戻った宮原は、改めてアウェーの空気を支配した手応えを口にするとともに、次期挑戦者である羆嵐へ向けて「生き様」という名の重い踏み絵を突きつけた。

宮原「防衛したぞ。いいか、アウェーかホームかなんてのはな、端からどっちでもいいんだよ。最初から俺の中では分かっていた。いいか、宮原健斗が皆さんの前に一歩出れば、そこの観衆はみんな俺に釘づけだ。その自信が俺にはある。そして、日本プロレスファンは宮原健斗を求め続ける。それはなぜか?俺から醸し出るエネルギーを感じたいからだ。そのエネルギーの男が今日防衛した。そして、チャンピオン・カーニバル前に、プロレスファンは俺のタイトルマッチを見たいと、ファンが言ったんだ。そしたら俺も考えて、3月20日、八王子でやってやるよ。八王子は東京だろ? 東京だろ? 東京だよ、八王子はな、端っこだけどな。そして、その端っこの八王子で出てきた男は羆嵐だ。あぁ?俺はリング上で言ったよな。このリングでさらけ出せと。なあ、元WRESTLE-1の羆嵐よ。もう一度言うぞ、元WRESTLE-1の羆嵐だ。俺の頭の中はその認識しかないぞ、羆嵐。テメエがどんなプロレス人生を歩んできたのか。テメエの中ではなんかあるかも知らんが、俺の頭の中には元WRESTLE-1の羆嵐としか認識していないぞ。そして、ちょっとごくわずかに元北斗軍か。ごくわずかにな。ただ、見ている人の認識としては、元WRESTLE-1の羆嵐なんじゃないか? なあ、羆嵐。羆嵐よ。テメエはリングで、『元WRESTLE-1など関係ない』と言ったが、大ありだ。なぜだかわかるか? オマエの目の前に立つ、これからチャレンジャーとしてテメエの目の前に立つ男が宮原健斗だからだ。テメエのすべてのキャリアを懸けてこい。元WRESTLE-1がテメエのキャリアだろ。3月20日まで、テメエの人生をさらけ出せ。当日、真っ向勝負なんて当たり前なんだよ。そんなつまんねえこと言ってんじゃねえ。それまでだ。3月20日まで、テメエのプロレス人生をさらけ出せ、元WRESTLE-1の羆嵐」

一方、王座奪取にあと一歩届かなかったジュンは、短い言葉に再起への強い意志を込めた。

ジュン「宮原健斗、さすがチャンピオンだな。強かったぜ。だが、必ずまたあの三冠ベルトは巻いてやる。必ず、あきらめない。DOOM」

そして、執拗に過去の経歴を刺激され、覚悟を問われた挑戦者・羆嵐は、怒りを露わにしながら王座奪取を誓った。

羆嵐「リングで伝えた通りです。世界最強のプロレスラー関本大介を倒してGAORAチャンピオンになった俺がいま挑戦表明して、気持ちよく受けてくれると思ったら、元北斗軍だとか、元WRESTLE-1だとか。過去のものをひきずって、どうなんだろうね。俺もちょっとイライラしたわ。そんな王者を引きずり下ろすために、この俺、羆嵐が宮原健斗がぶっ倒してやるよ。真っ向勝負が当たり前だ? 俺が知る限りよ、宮原健斗、真っ向勝負なんてしてねえよ。真っ向勝負の意味、俺と関本大介の試合見てしっかり勉強しとけよ。なんだよWRESTLE-1だとか、北斗軍とか。イライラするな。必ずやってやるからな。ぶっ潰してやるからな。この俺、羆嵐から目を離すな。以上」

四面楚歌の包囲網を実力で制圧し、絶対王者としての存在感を再び知らしめた宮原健斗。そして、過去のキャリアを否定され、怒りに燃える猛獣・羆嵐。3月20日の八王子大会で行われる至宝を懸けた闘いは、単なる強さの競い合いを超え、互いのプロレスラーとしての生き様をぶつけ合う死闘となるに違いない。

<写真提供:全日本プロレス>

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