【新日本】悪魔の罠に散ったタイチの悲願! 金丸義信の“偽りの救済”から成田蓮が『NJC』初戦強行突破、次戦は代打・小島聡と激突
新日本プロレスの“春の最強戦士決定トーナメント”『NEW JAPAN CUP 2026』(以下、NJC)は3月5日、東京・後楽園ホールにて第2戦を開催した
覇者が4月4日の両国国技館大会にてIWGPヘビー級王者・辻陽太へ挑戦する権利を得るこの過酷なサバイバルレース。
そのメインイベント(第7試合)では、タイチと成田蓮による因縁にまみれた1回戦が行われ、悪魔的な心理戦の末に成田蓮が2回戦への切符を強奪した。
両者の遺恨は、過去2年の『NEW JAPAN CUP』に深く根ざしている。
2年前の初戦ではH.O.Tの介入により成田蓮が勝利をかすめ取り、昨年はゲイブ・キッドと対戦中のタイチを成田蓮が無法な乱入でリングアウト負けに追いやった。
積年の恨みを晴らすべく、純白のコスチュームに身を包んだタイチは、セコンドに田口隆祐を従えて悲壮な覚悟でリングへと向かった。

しかし、待ち受けていたのは、プロレスの枠組みを逸脱した完全な無法地帯であった。
ゴングが鳴る前から、成田蓮は背後からの奇襲や鉄柱・客席への激突、さらには容赦のないイス攻撃でタイチの肉体を破壊しにかかる。

タイチも怒りに身を任せてイスで報復する場面を見せたが、多勢に無勢のH.O.Tによる巧妙な連携と、成田蓮の冷酷な一点集中足攻めにより、徐々にスタミナを削られていく。
それでもタイチは不屈の精神を見せ、盟友・石井智宏を彷彿とさせる雪崩式ブレーンバスターや、アックスボンバーからの垂直落下式ブレーンバスターで逆襲に転じる。

試合終盤には両陣営のセコンド陣がリングになだれ込む大乱戦となったが、タイチは混戦を切り抜け、必殺のバックドロップホールドを完璧に決めてみせた。
完全に勝負は決したかに見えた。しかし、ここでH.O.Tの狂気が牙を剥く。

リングサイドのSHOが勝手に試合終了のゴングを打ち鳴らし、レフェリーとタイチを幻惑したのである。
混乱に乗じてリングへ侵入した金丸義信は、タイチを突き飛ばしてレフェリーの顔面へウィスキーミストを噴射。
この不可解な行動には、味方であるはずのSHOすらも慌てふためいた。

さらに金丸義信は自らのTシャツを脱ぎ捨てると、かつての盟友であるタイチの手を握り、共闘をアピール。
金丸義信が成田蓮を羽交い締めにし、タイチへ必殺の天翔十字鳳を促すという、胸を熱くさせる劇的な光景が聖地に現出する。

だが、それはタイチの心を底の底まで叩き落とすための、あまりにも残酷なフェイントであった。
タイチが渾身の蹴りを放った瞬間、金丸義信は成田蓮を突き飛ばして回避させると、隠し持っていたウィスキーボトルで無防備なタイチの頭部を思い切り殴打したのである。

一瞬の希望から絶望へと突き落とされたタイチに対し、成田蓮が改良型プッシュアップバーでの殴打から地獄の断頭台へとつなぎ、無慈悲な3カウントを奪い取った。
決着後、激闘の代償は両陣営にとって大きかった。
勝利を収めた成田蓮も自力で立ち上がることができず、金丸義信とSHOに両脇を抱えられながら力なく退場。
凄惨な罠の餌食となったタイチもまた、田口隆祐らの肩を借りて無念の表情のまま控室へと姿を消した。

(※両者ともにバックステージはノーコメントで通過)
因縁の清算というタイチの悲願は、H.O.Tの底知れぬ悪意の前にまたしても阻まれる結果となった。
手段を選ばず2回戦へ駒を進めた成田蓮は、3月12日の高松大会にて、負傷欠場となった石井智宏の代打として緊急エントリーを果たす豪腕・小島聡と激突する。
悪に染まったH.o.Tの新リーダーと、急遽出陣を決意したベテランの対峙は、トーナメントに新たな波乱を呼ぶことになりそうだ。
<写真提供:新日本プロレス>















