【新日本】海野翔太が自身のプロレス道を証明! 恩師ザックを下し『NJC』覇者への道を切り開く「遅くなっても、俺はその答えが正しいと導く」

新日本プロレスの春の最強決定トーナメント『NEW JAPAN CUP 2026』第9戦が3月17日、福島・ビッグパレットふくしまにて開催された。

メインイベント(第7試合)の準々決勝では、昨年度準優勝の海野翔太と、過去2度の優勝を誇るザック・セイバーJr.が激突した。

過去3勝3敗と星を分けてきた両者による注目の大一番は、海野翔太にとって単なるトーナメントの勝ち上がり以上の、偉大なる「ザック先生」から卒業するための重要な試練であった。

試合は、変幻自在のサブミッションを操る天才ザック・セイバーJr.が、海野翔太の右腕を容赦なく絞り上げる過酷な展開となった。

しかし、海野翔太は徹底した一点集中攻撃や顔面への蹴りといった挑発にも決して屈しない。

意地を見せて掟破りのザックドライバーを繰り出すなど泥臭く抗い続け、最後は死力を尽くした渾身のSecond Chapterで熱戦に終止符を打った。

決着後、マットに大の字となった敗者に対し、海野翔太はロープ際で「ザックさん!ありがとうございました!」と深く座礼。

身を起こしたザック・セイバーJr.が無言で教え子の頭を優しく撫で、大岩陵平の肩を借りて去っていく姿は、死闘を終えた師弟の美しい絆を象徴していた。

熱気冷めやらぬリングで、海野翔太はマイクを握り、ファンへ向けて自らの芯にある揺るぎない思いを叫んだ。

■海野「会場のみなさん!そして(NJPW)WORLDをご覧のみなさん、今日は誠にありがとうございました!自分は最後まであきらめないこと、頑固に貫き通すことが自分の持ち味、武器だと思ってます。悔しい気持ちを、結果にこだわって、この『NEW JAPAN CUP』を制する!ただ、それだけでやり続けていきます!本当に最後まで、熱い熱い大歓声を、ありがとうございました!最後に、つらいこともたくさんあるけど、プロレスを観て、みんな元気を、活力をもらってください!楽しもうぜ~!プロレスを!!」

一方、激闘の末に敗北を喫したザック・セイバーJr.は、バックステージで愛憎入り混じる言葉とともに、教え子へ最大のエールを送った。

ザック「ショータ……よくやったな、このクソ野郎。このカップ(『NEW JAPAN CUP』)、ちゃんと優勝するんだぞ。幸運を祈る。(※日本語で)ガンバッテ」

その言葉を受け取った海野翔太の口からは、「ザック先生」への深い感謝と、同世代の圧倒的な才能がひしめく新日本マットで生き残るための、泥臭くも切実な覚悟が語られた。

海野「リング上でも言った通り、ザック先生、ありがとうございました。最後の『ガンバッテネ』って言葉、忘れないっす。(2025年の1.4東京)ドームだったり悔しい思いもしたけれども、自分の人生の分岐点にはいつもザックがいた。そういう選手と闘えて勝てたこと、誇りに思うし自信になる。こんなダメダメな俺だけど、なんも取柄もねぇような自分だけど、比較とか人と比べるのって良くはないけど、成田のようなテクニックもないし、辻のようなカリスマ(性)もコメント力もない。上村のような細かい動きや器用さもない。K.O.Bのような強さもない。大岩やボルチンのようなパワーもない。HENAREのような破壊力もない。オーカーンのような頭もない。各々みんな素晴らしいとりえがあって、この新日本プロレスのトップへ食い込んで来て、その中で俺の武器と言えば、絶対に諦めない気持ち、何があろうとも自分を信じて貫き通すこと、周りに何を言われても自分自身を信じて、自分が育ってきた環境を信じて突き進むことだ。遅くなっても、時間がかかっても、俺はその答えが正しいと導く。ベスト4、残ったな!『NEW JAPAN CUP』、去年の忘れ物、優勝トロフィー、そして『NEW JAPAN CUP』覇者という称号を力ずくで分捕りにいく。次は誰だ?カラムか?……ぶっ潰してやるよ!」

ライバルたちのような突出した身体能力やセンスを持たないことを自ら認め、それでも「絶対に諦めない気持ち」という泥臭い武器一つでトップ戦線に食らいつく海野翔太。

偉大なる恩師を超えた不屈の男は、昨年の忘れ物である春の栄冠を手にするため、3月20日長岡大会の準決勝でカラム・ニューマンと激突する。

<写真提供:新日本プロレス>

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