【全日本】ザイオンが圧倒的な力で昨年の雪辱を果たすCC開幕白星スタート! 敗れた鈴木秀樹は「飲み込まれました」と異形の力に驚嘆

全日本プロレスが誇る春の祭典「チャンピオン・カーニバル2026」が4月12日、東京・後楽園ホールで華々しく開幕した。

熱気渦巻く会場で行われた第6試合は、Bブロック公式戦として鈴木秀樹とザイオンが激突するカードが組まれた。

3年連続3度目の出場となる実力者・鈴木秀樹に対し、ザイオンは2年連続2度目の参戦となる。

この両者は昨年の同リーグ戦でも顔を合わせており、その際は鈴木秀樹が巧みな丸め込みで勝利を収めていた。

ザイオンにとっては、今年の春の覇者を決めるリーグ戦の初戦にして、早々に訪れたリベンジの舞台であった。

試合は序盤から予想外の展開を見せる。

顔面に緑色のペイントを施し、不気味な空気を纏ってリングに上がったザイオンは、開始のゴングと同時に猛然とダッシュし、強烈なスピアで先制攻撃を仕掛けた。

この奇襲により、試合のペースは一気にザイオンへと傾くこととなる。

持ち前のバネと圧倒的なパワーを駆使したザイオンの猛攻に対し、鈴木秀樹も意地を見せた。

コーナーでの打撃や首への関節技、さらには大技であるフランケンシュタイナーなどを繰り出し、反撃の糸口を必死に探っていく。

しかし、今年のザイオンは昨年の敗戦から確実に進化を遂げていた。

鈴木秀樹が勝負を決定づけるべく狙った必殺のダブルアーム・スープレックスを、強靭な肉体と鋭い打撃で阻止する。

そこから形勢を完全に逆転させると、相手を真っ逆さまに脳天から突き刺す大技「The Rundown」を炸裂させた。

さらに間髪入れず、コーナートップからのダイビング・ヘッドバットという息もつかせぬ波状攻撃を投下し、歴戦の猛者である鈴木秀樹から完璧な3カウントを奪取したのである。

わずかな時間の中に凝縮された、圧倒的な力の奔流。

それは、理詰めのレスリングと確かな技術を信条とする鈴木秀樹にとって、想定を大きく超える脅威であった。

開幕戦での貴重な白星(勝ち点2)を奪われた鈴木秀樹は、試合後、控室へと戻ると、敗北のショックと対戦相手への驚嘆が入り交じった様子で、次のように語った。

秀樹「飲み込まれました。強い。でも、まだここから。まだここから」

多くを語ることはなかったが、その短い言葉の裏には、異形の戦士が放った底知れぬプレッシャーが如実に表れていた。

自らのペースを掴む前に、濁流のような勢いに「飲み込まれた」という紛れもない事実。

だが、最後につぶやいた言葉は、決して闘志を失っていないことの証明でもある。

昨年の借りを鮮やかに返し、白星発進を決めたザイオンは、今年のBブロックにおける最大の台風の目となる可能性を大いに示した。

一方、痛恨の黒星発進(勝ち点0)となった鈴木秀樹は、この衝撃的な敗戦からどのように立て直していくのか。

過酷な春のリーグ戦は、まだ始まったばかりである。

<写真提供:全日本プロレス>

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