【編集長コラム】「プロレスラー超人伝説」を地で行く諏訪魔が3冠奪還に王手

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「アレレ、マイクはなし?」。全日本プロレス「王道トーナメント」を初制覇した諏訪魔が、一言も発しないで、引き揚げていく姿に、いささか拍子抜けした人も多かったはず。

 

実は、諏訪魔の意識は飛んでしまっていたのだ。

 

「異変」が起こったのは、王道トーナメントのベスト4決戦が行われた9・19後楽園ホール大会だった。

 

この日、諏訪魔は準決勝で曲者ケンドー・カシンに長期欠場の要因・右アキレス腱に集中砲火を浴びたものの、手術で強固になった「鉄のアキレス腱」はビクともしなかった。

 

決勝戦の相手ゼウスは、準決勝で秋山準に初勝利をあげたばかり。勢いに乗っていた。

 

果たして、ゼウスのパワーみなぎる攻撃に苦しめられた。それでも、ブレーンバスター、ドロップキック、バックドロップ、ラストライドと大技のラッシュで仕留めた。

 

待望の優勝だったが、ゼウスの猛攻にさらされた諏訪魔の意識は飛んでいた。青木篤志、佐藤光留らセコンド陣が、しきりに檄を飛ばしていたのは異変に気付いていたからこそ。

 

セレモニー後、アキレス腱の不安を払拭した諏訪魔の「完全復活宣言」を期待するファンをしり目に、マイクを握らなかったのは「空白」だったからだ。

 

無意識でも戦い抜き、しかも勝利をあげた。プロレスラーの超人ぶりは何度も目にしてきたが、この日の諏訪魔はまさに「超人」だった。

 

「俺一人の優勝じゃない」と我に返った諏訪魔は口にした。Evolutionの仲間に感謝していたが、心からの思いだったはず。

 

特大優勝カップを体全体で抱きしめた諏訪魔。やっと全日マットの中心に戻ってきた。トーナメント1回戦で退けた3冠王者・宮原健斗からベルトを返してもらう日は近い。「全日本プロレスの主役」諏訪魔が王道リングのど真ん中に戻ってきた。

 

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