【坂井永年のザッツ・絵んたぁテインメント!】〈30〉“皇帝戦士”ビッグバン・ベイダーさん

イラストレーターの坂井永年(さかいながとし)先生によるイラストとコメントでプロレスラーを紹介!

【緊急投稿】

Yahoo!ニュースでも幾つかのメディアが報道していますが、“皇帝戦士”ビッグバン・ベイダーさんがお亡くなりになられたそぅです。

日本での活躍を経て全米マットでトップレスラーになった、アメリカにとっての逆輸入レスラーでした。

1990年2月の東京ドームでのスタン・ハンセン選手との一戦をベストマッチとしてあげる人が多いと思いますが、私にとってのベストマッチはその年4月のNKホール大会のバンバン・ビガロ選手と組んで大相撲から転向した北尾光司選手をボコボコにしたタッグマッチです。

この試合以降、悪役だったベイダー選手がヒーローになっていくのですが、その試合は私が初めてプロレスのポスターを描いた大会、つまり私の新日本プロレスでのデビュー戦だったのです!

93年に他団体へ移籍してしまうので、当時はあまり絵に描いていませんでした。

気難しくて、来日時は常に日本のスタッフをてこずらせていました。

そんなベイダーさんですが、2011年の震災直後に来日した時に私が持っていった絵にサインと共に日本人への激励のメッセージを書き入れてくれたのです。

それ以降、他のスタッフ全員が渋い顔をする中でも私に対しては「いぃ作品だ!」「俺はこの絵が好きだよ!」なんて言ってくださいました。

リング上ではその強さからあっという間に相手を倒すことを「ベイダータイム」と呼んでいましたが、バックステージではその逆で試合が終わっても帰り仕度を始めなくて、なかなか出てこない。

これが本当のベイダータイムでした。

昨年の来日時もこの調子でしたが、私は待ちました。

30分…いゃ、小一時間ほどだったか…

最後にお会いしておいて良かったです。

本当はもぅ一度お会いしたかった。

大学からドラフト3位でNLFのLA・ラムズに入団し、そのシーズンのスーパーボウルに出場したことを誇りにしていたベイダーさん。

右手の薬指には常に記念のスーパーボウルリングがはめられていました。

そんなNFL時代の絵を描いて持って行きたかったです。

二年前に医師から余命2年と告げられましたが、その通りになってしまいました。

今回ばかりは素直にその通りにしないで、いつものように言うことを聞かずに長生きしてほしかったのに…

90年代最強のレスラーだったベイダー選手。

VADER TIMEは幕を閉じました。

安らかにおやすみください。R.I.P

 

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