【編集長インタビュー】「ストロングBJの勇者」岡林裕二「復帰への決意」

「ストロングBJの勇者」岡林裕二が、大日本プロレス「両極譚~RYOGOKUTAN~2018」(11月11日、東京・両国国技館)大会で、13か月ぶりにリングに戻ってくる。復帰戦でいきなり河上隆一との一騎打ちに臨む岡林は「河上をぶっ潰して、闘いの最前線に立つ」と雄叫び。13か月の空白を「なかったことにする」と豪語した。

――今回の欠場は、復帰までに一年以上、かかりました

岡林 お医者さんは「10月からいけるようにしましょう」とおっしゃり、リハビリも進めていたが、会社から「無理しなくてもいい。11・11両国大会を目指してくれ」と提案された。それもあって、十分に調整できました。前回、2014年に11か月、長期欠場した経験が、今回、大いに役立った。前回は余裕が持てなかった。「焦っても仕方ない」「休む時は休む」ことができなくて、やみくもにトレーニングばかりしてしまって、周りが見えなかった。今回は多少の苦労はあったけど、上手くいきました。11・11両国大会までに100%どころか120%の「岡林裕二」になります。

――万全ですね

岡林 余裕を持ちながら、トレーニングできることで、心身ともに上向きになれる。ケガをして、手術後、しばらく動けなかったので、ストレスが蓄積しました。でも、前回のこともあり、何とか対処できましたね。

――お酒も飲めないし…

岡林 練習もできない、酒も飲めない、の二重苦は厳しかった。まあ、今回もお医者さんのゴーサインが出る前から、少しずつ始動してしまった。もちろん、慎重に進めました。無理はせず、俺の体の要求に応じて、自己責任でやった。他の選手のスゴイ試合や、若手選手が成長しているのを目の当たりにして、正直焦りを感じることもありました。特にデスマッチの若手世代の急成長ぶりには目を引かれましたね。

――デスマッチ部門も気になりますか?

岡林 デスマッチ部門の充実も素晴らしい。デスマッチBJのチャンピオン・竹田誠志選手は、ジェラシーを感じるほど、光り輝いている。「やるな」と身もだえしてしまうほどです。俺も一度、最侠タッグリーグ戦の決勝戦で、有刺鉄線など凶器に突っ込んだことがありますが、痛かったです(苦笑)。これからも、なかなか白黒がつかなくて「決着をつける」ためのデスマッチなら、出陣したい。逃げる気はありません。

――欠場中に様々なシミュレーションをしたのですね

岡林 色々と「俺があそこに立っていたら、どうしたか?」と、考えましたね。時には後ろ向きの考えが浮かんでしまい、へこむこともあったのですが、トレーニングで汗を流すと、嫌な考え、思いもきれいに流れ落ちていく。トレーニングが俺の一番の薬、特効薬ですね。順調に来たので、よかったです。

――万全です

岡林 仕上がりは完璧です。肩はもちろんですが、他も体中、どこを探しても、不安は全くありません。レスラーになってから、今が最高のコンディションかも知れません。練習メニューをすべてこなしています。


――とはいえ、復帰戦の相手は河上隆一選手。しかもシングルマッチです。13か月ぶりの実戦としては、ハードルが高いのでは?

岡林 河上選手がリング上で「岡林、復帰戦でやろうじゃないか」と、対戦をアピールしてくれて、嬉しかったです。ガッー! と燃えてきました。彼も俺の体調や練習ぶりを見ていて「いきなり闘ってやる。すでに出来上がっている」と、判断してくれたのでしょう。本当、鳥肌が立ちました。「もう俺は臨戦態勢にある。一気に最前線に立てる」と、ゾクゾクしてきましたね。

――欠場していた13か月がなかったかのような、ファイトが期待できそうです

岡林 復帰したら、すぐにでもベルト戦線にも絡んでいくつもりです。

――9・16横浜文化体育館大会で、テレビ解説席にいた岡林選手に、ストロングBJ王者・鈴木秀樹が「やりましょう」と、挑発してきました

岡林 はい「チャンピオンの視界に俺が入っている」と、これまた発奮できました。「すぐにでもやってやる」と、ますます力がわいてきました。心の底から、闘争心がたぎっています。

――11・11両国大会で、鈴木選手は関本大介選手の挑戦を受けます

岡林 関本さんが大日本プロレスのベルトを取り返してくれる、と信じています。鈴木選手は自分の土俵に引き込むのが上手。でも、関本さんも自分のペースを頑なに守る。両者の対決は見ものです。関本さんが王座を奪還したら、いや、もし万が一の時も、どっちが勝とうが、すぐに「名乗りを上げる」つもりです。タイトルも欲しいし、鈴木選手も、関本さんも俺にとっては最高の獲物です。そのためにも、11・11両国大会で河上選手をぶっ潰します。

――欠場中の研究も役立ちそうです

岡林 この一年、鈴木選手、関本さん、河上選手ら他の選手のファイトを見ることで「こんな風に切り返せるのだ」「こういう手があったか」「この選手には、こんな癖があるんだ」などなど、色々な発見がありました。河上選手はもともと何でもできる選手ですが、他団体や上野大会で披露する「トランザム★リュウイチ」に変身すると、いよいよファイトの幅を広げてくる。チョップの破壊力も凄まじくなっています。俺もチョップでは負けたくないので、激しいチョップ合戦になるかも知れません。欠場中に、体だけではなく、頭も使いました(笑)。

――新技なども?

岡林 投げ技をひとつ、完成させました。河上選手を実験台にさせてもらいます。名前はまだありません(笑)。今回の長期欠場をプラスにしてみせますよ。10年のキャリアで2回の長期欠場は、本当はダメなのですが、何とか前向きに捉えるようにしています。インナーマッスルを鍛え上げて、けがをしない体をつくり上げたいです。

――今回の欠場中にお子さんも誕生しました

岡林 生まれた時もデカかったのですが、成長も早くて…。みるみる大きくなっています。ミルクもたくさん飲みます。標準体重の二倍、三倍あります(笑い)。

――将来、楽しみですね

岡林 元気に育ってくれれば…。俺の新しいエネルギー源であることは間違いないですね。早く闘いたいです。11・11両国大会が待ちきれません。

「万全」「完璧」…岡林の口からは前向きの言葉しか出てこない。実際、体の色つや、張りは素晴らしく、周囲をも巻き込む「元気オーラ」が体中からあふれ出ている。横断歩道では白い部分のみを歩き「白星にこだわる」と言い切る。強さを追及してきたが、勝ち星にこだわるどん欲さも出てきた。11・11両国決戦で、13か月の空白を一瞬にして消し去り、ベルト戦線に乗り込む岡林裕二が見られそうだ。間違いない。

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